ニンジャバットマンのレビュー・感想・評価
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映画版というよりアニメ版の最新作って感じかな?
この作品は、映画版では登場しないキャラが多数登場してて、そういう意味ではワーナー・ブラザーズ・アニメーションの「バットマンシリーズ」の世界観を受け継いでいるんだと思う。
それでいて、型は日本のアニメ、しかも脚本は「グレンラガン」の中島かずきなので、SF的なロジックはなくて勢いと「アメリカ人に誇られたいジャパニメーション」の感じが詰まっている。
個人的に、アメコミやバットマンに求めているものとはまったく別物だったけど、「東映版スパイダーマン」みたいな感じだと思えばそれはそれでアリだし、それでいて基本的にはしっかり、バットマンやジョーカーは本質を捉えた描かれ方をしてたので、これはこれでアリかな。
忍者蝙蝠
バットマンと言えば、ティム・バートン監督版、クリストファー・ノーラン監督版、最近じゃDCユニバース版がお馴染みだが、他にも往年のポップなTVシリーズやレゴアニメになったりと、結構姿形、世界観は様々。
だけど、本作ほど異色のバットマンはあるまい。だって、
日本製作によるアニメで、ニンジャ×バットマン!
ヴィランの一人、ゴリラ・グロッドのある装置によって、アーカイムの他のヴィラン共々タイムスリップした先は…、
何と、戦国時代の日本!
「私は怪しい者ではない」と言うが、この時代に奇妙な格好の異国人。怪し過ぎるぞ、バットマン! 唐突のタイムスリップがシュールでもある。
確かに、おかしい。侍たちが自分に襲い掛かって来る。
戦国大名となっていたジョーカーが待ち受けていた…!
一旦ここは退き、助けに現れたキャットウーマンから事情を聞く。話によると…
バットマン以外のキャットウーマンら仲間、ジョーカーらヴィランはバットマンが来る2年も前にすでにこの時代に来ていたという。
ヴィランらは諸国の大名となり、天下統一を目論む。
その野望に一番近いのが、ジョーカー。自ら“第六天魔王”と名乗る。
時代は違えども、宿敵に立ち向かっていくバットマンだったが…
この時代、バットマンの数々のハイテク武器が使用不可。
逆にジョーカーは、蒸気やカラクリ兵器で圧倒。
一度は敗れるも、キャットウーマンら仲間や予言で救世主=バットマンが現れるのを信じていた忍びの軍団、こっち側に付いたゴリラ・グロッドの協力を得て、再戦。
今度は追い詰めるも、ゴリラ・グロッドが裏切り、勢力図が一変。バットマンもジョーカーも窮地に…!
ジョーカーに変わり天下統一に近いゴリラ・グロッドと、ヴィラン大名たちが富士の麓の“地獄ヶ原”で天下分け目の決戦。
ジョーカーは…と言うと、先の闘いで記憶を失い、同じく記憶を失ったハーレイ・クインと農夫婦として静かに暮らしていた。あのジョーカーが…? バットマンを欺く為…? バットマンはジョーカーの目に邪気が無い事を見る。が…
傷を癒したバットマンは、この時代の日本の闘い方=忍術を学び、決戦へ。
バットマン衆対ゴリラ・グロッド対ヴィラン大名の入り乱れの闘いに現れたのは…、
記憶を取り戻したジョーカー!
ジョーカーはゴリラ・グロッドから悪の総大将の座を奪い返し、バットマンとジョーカー、因縁の宿敵同士の最終決戦の行方は…!?
90分弱の尺の中に、ブッ飛び荒唐無稽な設定、ハイテンションな展開、クールな迫力アクションをたっぷり。
単純にバットマン対ジョーカーかと思いきや、一旦勢力図が変わり、そして最後は再び因縁の対決と二転三転。
アメコミ映画ブームのお陰でバットマンの世界観も広がり、味方にもヴィランにも“バットファミリー”が数多く登場。
お馴染みのヴィラン、まだバットマン映画の方には登場していないハーレイ・クインやデスストローク、“歴代ロビン”なんかはファンには堪らないだろう。ゴリラ・グロッドは初めましてだった。
これら顔合わせは、実写では配役・設定がその都度変わるので、アニメだからこその楽しみ。
メカニックも和テイストに。
中でも、動くカラクリ城。最終決戦では何とこれが、それぞれのヴィラン大名の特徴顕れたロボット城に変形!
それに立ち向かうバットマンたち。
アメコミ・ヒーロー×時代劇に、日本らしい特撮ヒーロー要素も。
もう何でもあり!
根っからのバットマン/アメコミ・ファンからは総スカンを食らいそうだが、個人的にはバットマン×時代劇、相性は悪くないと思った。
『~ビギンズ』でも忍者的な影の同盟の下で訓練しているし、影に潜み、人知れず暗躍する姿は通ずるものがある。
超人的な力を持っている訳でもなく、修行を重ねた身体、精神、頭脳。
敗れてもまた立ち上がる。
一対一の決着。
甲冑スーツに身を包んだ姿さえも、バットマンに日本文化が不思議なくらい違和感無い。
約90分力押し
日本の戦国時代にタイムスリップしたブルースは同じく日本各地に散らばったヴィランの無力化を試みるが…。
日本製DCアニメ映画。ダレるシーンのない怒涛の演出と忍者、ロボットと欲張りセットな日本感が楽しい。キャットウーマンのキャラ像が映像化の中でもかなり好き。
ロビン多すぎ
ノリは仮面ライダー・戦隊物映画に近い。
所々、舞台のような大仰な台詞があるのは中島脚本お得意芸。
アメコミ風絵柄から一転ジャポニズムに切り替わる。作画は面白い。
とにかくバットマンよりジョーカーが大活躍。
面白さも殆どジョーカーが担っているので、ゴリラ・グロッドが主導権を握ってからは退屈。
バットマン自身は常にノープランで突撃しては、都合よく助けられる。
日本人とは殆ど絡まない。一般の日本人も背景レベルしか出ず、そこでのドラマはない。忍者集団が出るが、サポートするだけで彼らとのドラマもない。バットマンが忍者の修行をする訳でもない。
日本を舞台にしたのは単に、ヴィランたちを戦国武将に当てはめる遊びをしたかっただけらしい。
最後の方は、ヤッターマンのノリ。
面白いと思うか、アホらしすぎて白けるか意見は分かれるかも。
最高!
エンターテイメント性抜群。
バットマンに何を求めているかで評価は変わると思うけど、何も考えず、只々楽しかった。
元のストーリーが無いから、あれが無いこれが無い、やっぱりダメだなんて事も無いし。
つまらんケチ付けばっかじゃなく、楽しきゃいいじゃん、映画なんて。
足し算
当たり前だか、蝙蝠+忍の相性はすこぶる良く、加えて和装のデザインも素敵。
まるでアメコミがそのまま動いてるような動画もよく、極彩色の色遣いがたまらない。
てっきりアメリカ発かと思ってたら、そうではなく…日本発って事を観る前に知った。
脚本は中島氏。冒険活劇の雄とも言える御仁である。
…楽しくない訳がない!
かなりゴージャスなファンムービーであると共に、野心作。本国アメリカでの反応が楽しみで仕方がない。
奇抜な設定ではあるが、忍術を体得したバットマンこそが理想型とも思え、鎧を脱ぎ捨てた後のアクションなどは、その違和感のなさに唸る程だ。
日本のアニメーション技術の高さや情熱と、時代劇の懐の深さを再確認した。
途中挟まれる「牧歌的表現」のシーンに、違和感を覚えるものの、総合的には満足。
少し足早すぎる進行にも思えるのだが、作画の密度を思えば、致し方なしとの結論にも至る。
ジョーカーの口調が物語に厚みを与えてたと感じる程、秀逸だった。
明らかに劇団☆新感線のあの人を意識した喋り方で、独特の物だと思っていたのに、それを本人なのかと聞き間違う程にモノにしていたスキルの高さと声優のプライドに驚愕する。
作品の世界観といい、表現のディテールといい…オリジナルへの挑戦ともとれる異色作。
素晴らしかった!
自分の好きなバットマンではない
主要制作陣は大好きなメンバーなのだが、
自分の好きなDCバットマンとはかけ離れた世界だった。
城から手が出た段階で「そうか、これは中島かずき作品だ」と認識したが、この路線は外のアニメでやってもらいたい。
バットマンには中島かずき作品の燃焼系は正直いらない。
といった具合で自分のバットマン像とかけ離れた設定で脳みそが拒否し始め、お城通しの合戦あたりではウトウトしながら見ておりました。
ニンジャバットマンになってからあたりでやっと目が冷めてきましたが直後におしまい。
キャラデザ、アニメーション技術は最高に良かったので、もっとダークでアダルトなバットマンが見たかった。
最初は超期待出来ただけに残念無念
日米合作のアメリカ映画。バットマンとその仲間達がジョーカーやハーレイクインなどの有名敵達と共に時空装置にて江戸に飛ばされるタイムスリップ物語。
当初はDC色を出しつつ最新日本アニメ技術導入という作りに圧巻さえ覚えた。日米合作で良い感じだ。
しかし、巨大ロボットが出て来た中盤から雲行きが怪しくなる。
アニメから徐々にDC色が無くなって行き、(CGアニメーションとしては素晴らしいのだが、)終盤にはバットマンの皮を被った日本アニメになってしまっていたのだ。
最後辺りのチャンバラなんかは特に。別にバットマンで無くてもいいやって感じです。
ストーリーもいささか単調。
ロビン、レッドフード、ペンギン、ポイズンアイビーなど主要キャラを出している割には有効活用されてないのがあまりにも残念無念。
90分と短い上映時間にも関わらずバットマンvsジョーカーの引き伸ばし映画と化している。
バットウイングぐらいまで出ていた最初のワクワクして感を返して!と言いたくなる映画でした。
ケレン味と忍者映画のオマージュが最高!
「バッツ、尾張ってどう言う意味が、知ってるか?」
「ジ・エンドって意味さ、このジョーカー様にピッタリだろう?」
ちゃうちゃう!
いきなり最初からギャグ連発。
アクションも歌舞伎並みのケレン味が効いて最高に面白いです。
歴代バットマン映画の中で一番かも。
忍者映画のニヤリとするとようなオマージュがあちこちに出てくるのもポイント高し。
後半やり過ぎ!
もう少しストーリーに重きを置いて欲しかった。
完全に「ニンジャ+バットマン+勢い」
そもそも「ゴリラ・グロッド」なるヴィランがマイナー過ぎて(初めて知った!)。
とそれも別に良いし、荒唐無稽なのもそれが売りなのも分かっているので良いのですが、荒唐無稽なりの物語が希薄で、戦闘に次ぐ戦闘(ジョーカーとの戦闘ばかりで飽きてくる)。
ロボもやり過ぎで、序盤の尾張城?ぐらいならまだしも、ラストは城の合体って。ゴリラとコウモリの集合体バットマンも「おいおい」と💦
個性的過ぎるヴィラン総出演も洗脳という形で、まとめてしまうのも良いやり方とは?
ならば顔出し程度にして、さっさと序盤でバットマンに捕獲されて物語から退場させるとかすれば?(ベインくらいのノリで)
せっかく各武将に割り当てたのに意味がない使いかた。
やりたい事詰め込みすぎて、大味風味になっているパターン。シリーズ化は、無理そうだから製作側の気持ちもわかるんですがね。
尺が短い割に冗長
尺が短い割に冗長。「音楽なしで背景だけ映す」というカットが多い。
デザインは最高。アクションもいい。キャットウーマンはいまいちイントネーションおかしいけど、声優の演技もちゃんとしてる。高木ジョーカーは完璧といっていい。
なのに観ててテンションが下がる。いちいち余韻をつくるから、すべてのシーンが1秒多い。なにその間。
脚本・演出のリズム感のなさが全てを台無しにしてる。セリフまわしももっちゃりもっちゃりしてて歯切れ悪い。もったいねえ。
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