「正義は…ゼロじゃないんだ~♪」名探偵コナン ゼロの執行人 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
正義は…ゼロじゃないんだ~♪
"名探偵コナン(映画)" シリーズ第22作。
通常スクリーンで鑑賞。
原作は未読、TVシリーズは最近ご無沙汰です。
アニメ映画の枠を軽々と越えた圧倒的なエンターテイメント大作。これぞ骨太ミステリーだと心からの拍手を贈りたい!
脚本・櫻井武晴の世界観が炸裂していて、まさに真骨頂。
櫻井氏の新たなる代表作と言っても過言では無く、それと同時にコナンくん劇場版シリーズの最高傑作だと思いました。
IoTを使ったテロは斬新でしたし、「はやぶさ」みたいな無人探査機が落ちて来るなんてスケールでか過ぎ大き過ぎ!
まるでハリウッド映画級のスペクタクルでした。
伏線の張り方があからさま過ぎる気がして、なるほど犯人はあいつだななんてニヤニヤしながら観ていたから、完全にミスリードされました。目星をつけていた人物が全くの的外れ。
めちゃくちゃ意外な犯人だったので、客席のそこかしこから「えっ…」と驚きの声が漏れておりました。一緒に観ていた友人も絶句していました。私も右に同じです(笑)。
安室透の超絶ドライブ・テクニックに舌を巻きました。思わず手に汗握り、「おおっ!」と声が出てしまいました。
クライマックスの展開もあるあるながら大興奮の坩堝。なんだかんだ言いながら、こう云うのが大好きなんだもん!
なんにせよ、安室透って素敵な男…。何をやっても様になって、羨ましい限りでした。人気が出るのも納得のキャラクターだなぁ、と思いました。トリプルフェイスを縦横無尽に使いこなし、全てを煙に巻くその手腕…。めっちゃカッコいい。
チャラい見た目なのに一人称が僕と云うギャップ萌え…
そしてあのセリフ―「僕の恋人は…この国さ」。痺れた!
刑事ドラマが大好きなので、公安部の描写に興奮しました。
子供向けアニメでここまでやるとは、さすが刑事ドラマ畑で育った櫻井武晴ならではだなぁ、と…
「子供が観て分かるのか?」と云う疑問はさておきます。
国家を守ることが絶対的な正義である公安。そのためなら手段を選ばず、違法捜査や証拠の捏造、エスと呼ばれる協力者を仕立て上げるのなんてお手のもの、とのお噂はかねがね…
実情はもっと過酷で悲惨かもしれませんが、子供向け映画にしては深いところにまで踏み込んでいるなと思いました。
普段から警察小説を読んでいたお陰で着いていくことが出来ましたが、知らない方は組織や活動内容を予習して行った方が良いかもしれません。私も公安検察は知識ゼロでした。
パンフレットに詳しい解説があるのでご参考に!
最後に―
ましゃの主題歌について、ファンなので言わせて!
「零‐ZERO‐」、マジでカッコいい!
ましゃ最高かよ。見事な余韻に浸りました。
あのええ声で「真実は、いつもひとつ~♪」なんて歌われたらしびれちゃう。実際痺れました。主題歌目当てで観に行きましたが、ストーリーもとても面白かったので大満足でした。
[余談]
本作を観て気づいたのですが、警視庁捜査一課の方々は「S1S(選ばれし捜査一課員)」のバッジを着けていました。
私がTVシリーズを毎週観ていた頃は着けていなかったのでいつから描かれるようになったのか気になりました。
※追記(2018/10/27)
MX4D初体験。まさか予告編から揺れるとは…
そして、リピーターと思われる女子、女子、女子!
ほぼ満員の劇場の95%近くが女子!
全員が安室の女…!
その中に紛れ込んだ野郎一匹…安室の男?(笑)。
それはさておき、エッジ・オブ・オーシャンの爆破シーンから大興奮でしたが、安室のカーアクションでボルテージが最高潮に。マジで安室の助手席体験でした!
[以降の鑑賞記録]
2018/10/06:DVD
2018/10/27:TOHOシネマズなんば(MX4D)
2019/04/26:金曜ロードSHOW!
2020/04/10:Hulu
2022/06/07:Hulu
2023/07/13:Amazon Prime Video
※修正(2023/07/12)