君の名前で僕を呼んでのレビュー・感想・評価
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いろいろと難しい年頃の話を、よく作成されていると思います。
海外からくるちょっと年上の人って、思春期の時期に会っていたら、現実でもこういうふうになるのは、紙一重で起こりうるかもと感じました。
いろいろと難しいシーンやピアノのシーン等よく皆さん演じられていたと思いますが、私にはストーリーに共感することは出来なかったです。
美しかった。
一昨日見てきたのですが勢いでレビューをしてしまうと何を書くのかわからないので今日書くことにします。
まず、イタリアの景観もエリオもオリヴァーも2人の恋もピアノの音色も何もかもが美しかったです。
この映画をここまで美しく仕上げられたのはやはりエンディングだったと思うのですが、2人の恋をハッピーエンドではなく、切なくて儚い、一生忘れられないものに仕上げられたストーリーには震えました。男性同士の恋があれほどまでに美しいとは想像もつきませんでした。
また、気になったことですが、エリオの周りに時々現れたハエは何を暗示していたのでしょうか?
相手を思いやる様々な愛のカタチ
思春期にある同性への憧れが、愛情に変わる瞬間やそこに伴う罪悪感の様なものを良く表現出来ている。
子供の気持ちをしっかり理解して出したお父さんの言葉に涙がこぼれました。
お母さんもお父さんとは違ったアプローチで子供に親身に接していた。
世間体を気にしてか若いエリオの未来を考えてか、別れを選んだオリヴァーが車窓から見せた表情。初体験をした相手に酷い扱いを受けても嫌いじゃない、ずっと友達だと抱擁を交わせる女の子の対応。忘れられない場面が多かった。
最後の暖炉を見つめながら様々な感情が変化していき、お母さんに名前を呼ばれ、現実に呼び戻されるような演出が素晴らしかった。
傷ついて、複雑な気持ちを整理し大人になる瞬間をエンドロールにのせるなんて驚きました。
映画に重なるビビットな筆記体タイトルも洒落ていて素敵。坂本龍一の音楽が使われているのも日本人として誇りに思えました。またいつか観たい。
評判通り!
ひとを好きになると自分をコントロール出来なくなる感じ、嬉しくて切ない感情が溢れててとても良かったです。
舞台設定もすてきで、お洒落すぎない・押し付けがましくなくて、くつろいで観られました。1983年北イタリアの夏。スマホがない、虫がブンブン飛んでる田舎町。古い自転車に乗って川に泳ぎに行くシーンがあるのですが、主人公(エリオ)がお気に入りの秘密の場所へオリバーを誘う場面なんですね。アルプスが源脈の冷たい川に足を浸けて、静かに楽譜や本を読むんだ、なんて。関係が定まってないときにそんな風に自己開示されるのは最高の口説き文句です。
オリバーがエリオに顔を寄せて大丈夫か(関係を持って)と尋ねると、エリオがお願い(yes,please)と答える。うん、とか大丈夫、じゃなくてお願いと答える言葉選び真似しようと思いました笑。
同性愛の映画に苦手意識がありましたが考え変わりました。本当に素敵な恋愛映画です。同性愛への不寛容のシンボルとして両親が描かれることがあるかと思いますが、この映画では両親は息子を尊重する温かさがあって、それも嬉しかったです。
憧れる生活
風景、朝食、生活リズム、あんな風に日々過ごせたら最高だろうな。
素晴らしい景色で エスプレッソコーヒー、搾りたてのジュース、ゆで卵もすごーく美味しそうで、食べてる方が皆おしゃれ(当然だけど)
近代的な機械は何も出てこず、忙しい日常を忘れさせてくれる映画でした。
二人の関係も同性であるけれど、全くそれを感じずに美しくさえ思えました。エリオがとにかく綺麗な男の子。
ひと夏で大人へと成長していく過程を美しく、セクシーに、そして切なく表現されていて、オリヴァーが去った後、エリオが母に電話をしたシーンはジーンとしました。
とても理解のある両親。関係を知っているのにとがめることなく、見守り、暖かい言葉で包み込む。
なかなか出来ることじゃありませんが、親はこのくらい寛大で在りたいと思いました。
ラストシーン、オリヴァーとの恋がそうさせたようにエリオがグッと大人びていてとても魅力的でした。
まるで名画を鑑賞した後の余韻。
心地よい音楽がかかる中で、絵画を鑑賞しているような感覚でした。
風が吹いて木々がざわめく音、虫の声、水のはねる音…
スクリーンと自分のいる場所との境目が曖昧になるぐらい引き込まれてしまう映画です。贅沢な時間を過ごしました。
エンディングの長回しのシーン。
痛みにこらえる主人公のバックで母親が夕食の支度を整えている。あのシーンが好きです。
両親の彼を見守る強い愛情と信頼に温かい気持ちになりました。
男性同士の恋愛の話ですが、思ったほどきわどいシーンがなかったので正直ホッとしました。意味がない長いベッドシーンはあまり好きではないので。
エルメ役の方、まさに奇跡の役に出会えた作品になりましたね。
素晴らしいです。
切ない
イタリアの避暑地で家族3人で過ごすエリオット(17歳)の元に大学教授の父がアメリカから呼んだ大学院生のオリバー(24歳)がやって来ます。
エリオットはヨーロピアンな少年でアーティスト肌な感じでオリバーは自信満々なアメリカンな青年です。最初こそ考えの違いやゲストとホストという関係なので距離感がある二人ですが、次第にお互い惹かれあっていきます。どちらもバイセクシュアルなのでお互い女の子とキスしたりセックスしたりするのですが(!?)本命はやっぱりお互いという…
最後電話でオリバーがアメリカで女の子と結婚したと言うことの報告をエリオットにするのですが「call me by your name…」と言って自分の名前をお互いに囁きます。一生お互いを忘れない、人生で本当に愛しているには君だけだって…その後電話を切りエリオットが一人暖炉の前で泣くシーンはやばいです。胸が張り裂けそうになりました。
飛行機の中で見たので字幕なしでしたが十分理解出来ました。
いわゆる初恋の話ですがLGBT映画でここまで登場人物の人間性や絆を繊細な描写で描いている作品は見た事なく最初から最後まで本当に美しかったです。
自分はあまりこう言う類の映画は好きじゃなくて避けていたのですがなんとなく見始めたつもりが最後には飛行機の中で号泣していました。お陰でスチュワーデスに心配される始末。思い出しただけで心が締め付けられます。
カメラワークから脚本から演技から全てが計算されて作られているのにもにすごく自然な流れで心を掴まれました。
主演のアーミーハマーもシャラメさんもノンケのはずですが、すごく自然に恋人同士を演じていたのにビックリ!久しぶりに感動したのでめちゃめちゃおススメです!
異性愛者の自分がここまで感動するので同性愛者の方が見たらしばらく立ち直れないのではないかと思われます笑(いい意味で)!
恋のはじまりから終わりまでの全てが凝縮されていた
あまりにも素敵な映画だったので、時間が経ってもずっとこの映画のことばかり考えている。ルカ・グァダニーノ監督の切り取る映像はまるで60年代のイタリア映画のような情緒があり、スフィアン・スティーヴンスが歌う主題曲はまるでポール・サイモンのように美しく響きまるで70年代のアメリカのニューシネマのようでもあるし、ティモシー・シャラメとアーミー・ハマーが奏でるロマンスはピアノの連弾をする手と手のように距離を縮めたり離れたりしながら素晴らしいストーリーを紡いだ。もうすでに今年のBEST 1が決まっってしまったかもしれない。
知的で博学で機知に富み、芸術的で感性が豊かで、その上繊細でとても大胆な17歳の少年エリオは、その性質の為に物事を難しくしてしまう癖がある。同時に、オリバーも映画スターのような華やかさに隠れて実はとても臆病だ。そして二人とも、自分を取り繕うのがとても上手。遠まわしに相手の心を読もうとして、遠まわしに自分の心を隠す。遠まわしに相手の気を引こうとして、遠まわしに「自分にはそんな気はない」と匂わせる。恋の情熱をともに燃やしながらも、その情熱をつなぐ一本の糸を、お互いに引いたり緩めたりするばかりで、なかなか思いが通い合わない。
「君といたい」の代わりに「今行くの?」しか言えない。
「君が好きだ」の代わりに「大事なことは何も知らない」しか言えない。
「僕がどんなに幸せかわかるか?」と聞かれても「迷惑はかけない」としか答えられない。
僕の不在に彼が気づけばいいと願いながら、彼の不在に胸を痛める。
彼もきっと今頃、恋人ではないガールフレンドを抱いているだろうと思いながら、自分も腹いせのように恋人ではないガールフレンドを抱いている。
だけどやっぱり彼の気を引きたくて、バッハをリスト風に弾いて見せたり、ユダヤのネックレスをのぞかせたり・・・。
二人とも聡明すぎて、感性が豊か過ぎて、繊細過ぎて、大胆すぎて、なかなか飛び込む事が出来ない。でもそんなぎこちない距離の歩み寄りは、まさしく”恋”だ。そして私はこの映画に恋をしたのだと思う。
原作はもっと直接的で、エリオのオリバーに対する性的に悶々とする気持ちや矛盾した思いなどがあらゆる言葉とあらゆる表現でつづられていたが、映画はより詩的なイメージで、しかし主演のティモシー・シャラメが原作であらゆる言葉を駆使して表現した心のうねりを見事に体現していたなぁと心底感動的な演技だった。ちょっと妖しい顔立ちとまだあどけない肉体も含め、彼はまさしくエリオだった。ラストシーンの彼の表情を見ているだけですべてが言い尽くされるようだった。もちろんアーミー・ハマーの存在感もよかった。
加えて個人的に原作で最も好きだったシーンが映画でも輝いていたのがうれしかった。終盤、エリオに対し父が語りかける長いシーンだ。マイケル・スタールバーグが温もりを込めて包み込むように語られる名台詞の嵐。このシーンによってこの作品をさらに深く大きな愛の物語になったと思う。
君の名前で僕を呼ぶとき、そして僕の名前で君を呼ぶとき、僕が君になり、君が僕になり、僕と君がひとつになる。また君の名前で僕を呼べば、あの夏の日があの日のまま、よみがえるのだろう。
サヨナラしなければならなかった恋。
誰にもひとつやふたつ心当たりがあるもので…
もちろんこの映画ほど美しくないけれど、自分の思い出と重なって切なくなりました。
自制心があって諦めるのが上手いオトナって、憎らしいほどセクシーなものなんです(笑)
日記でもないけど「彼に冷たくし過ぎた?」「嫌われた?」とメモる辺り、判る判る〜〜!!
アーミー・ハマーが美しかったです。
熟れた果実の使い方が凄くて「なるほどなぁ」となりました。 終盤の父...
熟れた果実の使い方が凄くて「なるほどなぁ」となりました。
終盤の父親がエリオに語っていた話の内容がすごくよかったんですが、記憶力が残念なのですごいよかったという印象しか覚えていない。悲しい。
他の人が感想で書いてたけど、同性同士の恋愛を扱ってるけど、別に社会に問いかけるとかそんな映画じゃなく、数ある形の一つ的扱いなのも大変よいポイントでした。特に両親のエリオを見守る姿勢のようなもの
-追記-
2回目の方がオリバーがどの時点でエリオにアプローチしてたかわかってる分、内容がすんなり入ってきて作品に入り込むことができてよかった(余計なところに頭使わなくて済んだ。
あと、最後の父親の語りが内容・語り方・表情とやっぱり全部良かった
-追記2-
原作読み始めたんですが、(果物をオナホにするくらいエリオならやるな)と納得感を得ることができた
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