「OP映像で確信した。」君の名前で僕を呼んで Jolandaさんの映画レビュー(感想・評価)
OP映像で確信した。
傑作だって。
心踊るようなピアノ曲と、古代の彫刻の写真のOP映像。その時点でもう、傑作だと確信。
すでに文才あるお姉様方が充分な賛辞を送っていると思うので、下手な文句を付け加えるような野暮な真似はいたしませんが、そうですね、、しかし、美しい映画ですね。イタリアの片田舎の悠久の時を感じさせるというか、つまり(テンポの早いアメリカ映画に慣れきってしまったのか)やや冗長に感じる側面もありますけども、全体にとにかく美しい。羨ましい。私も庭で朝ごはん食べたい(そこか(笑))。
主演二人も上手い。気持ちが通じ合うシーン(銅像広場のとこね)の、像を迂回してまた合流するあの演出のニクさよ。気に入りすぎてこの映画は母にも見せたのですが、あのシーンについて「映画史に残る」とのお褒めの言葉を頂戴いたしました(笑)
ラスト近く、父親の長台詞もいいし。終わり方もいいですね。急に画面を暗転させないで、ああやって映像を続けたままクレジット出す演出、好きです。それ以前に、駅で二人が一言も言葉を交わさないのもいいですね。
エリオにとって、忘れられない青春でしょう、これは。
エリオ、オリヴァー。しばらく忘れられなさそう。時代背景として諸々、制約はもちろんあるんだけど、とても幸せなBL映画です。こういうのがランキングに並ぶ時代になった。よきかなよきかな。
(結局、いっぱい付け加えたな(笑))