「この親なしでは始まらない」君の名前で僕を呼んで 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
この親なしでは始まらない
美しい。
17歳ってこんなに瑞々しくて、
壊れそうなバランスで美しかったんだ…
と呆気にとられた。
自分もこんなだったけか?と。
自分の17歳は置いといて、
このエリオのこの美しい身体は二度と撮れないのだと
思うと、それだけで観るべき映画だと思う。
この夏が二度と戻って来ない事と合わせて
儚さが増した。
今でこそ同性愛に対してみんな理解を示しつつあるけど、
80年代にゲイであることがどれだけ大変な事かを
考えるとオリヴァーの接し方は大人だし、
完璧な振る舞いだと思う。
エリオは10代の気持ちが抑えきれない子どもっぽさ
と無邪気さを武器にグイグイ来るのも可愛らしかった。
2人の行為は、どれも愛らしく美しかった。
そして何と言ってもエリオの親!
ユダヤ人は同性愛に寛容なのだろうか?
分かってて息子の気持ちを優先させる姿勢は
素晴らしいしわ自分もこうありたいと思った。
これほど胸打つエンドロールは観たことないし、
恋愛した事がある人全員に響くと思う。
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