「きみに知って欲しかった」君の名前で僕を呼んで あんこさんの映画レビュー(感想・評価)
きみに知って欲しかった
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戦争記念碑の周りを巡りながら、君に知って欲しかったと呟くシーンから、二人の関係が広がっていくのが好きです。最後にオリヴァーから電話で結婚報告を聞いた後、暖炉の火を眺めながら泣くところ。恋の甘さと失恋の苦しみ、友人の幸せをいわう幸福が入り混じって、人生の一番良い瞬間がここにあるなと思いました。誰もが経験出来ることではない。でもエリオは見た。自分の心に素直になったから、見れた。自分の名前で相手を呼ぶことが愛の告白である二人。家族からエリオと呼ばれてこの映画は終わりましたが、自分の名前を呼ばれるたびにあの夏を思い出すんだなと、幸福な呪いのようだと思いました。
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