「相手を思いやる様々な愛のカタチ」君の名前で僕を呼んで NTTTT.さんの映画レビュー(感想・評価)
相手を思いやる様々な愛のカタチ
クリックして本文を読む
思春期にある同性への憧れが、愛情に変わる瞬間やそこに伴う罪悪感の様なものを良く表現出来ている。
子供の気持ちをしっかり理解して出したお父さんの言葉に涙がこぼれました。
お母さんもお父さんとは違ったアプローチで子供に親身に接していた。
世間体を気にしてか若いエリオの未来を考えてか、別れを選んだオリヴァーが車窓から見せた表情。初体験をした相手に酷い扱いを受けても嫌いじゃない、ずっと友達だと抱擁を交わせる女の子の対応。忘れられない場面が多かった。
最後の暖炉を見つめながら様々な感情が変化していき、お母さんに名前を呼ばれ、現実に呼び戻されるような演出が素晴らしかった。
傷ついて、複雑な気持ちを整理し大人になる瞬間をエンドロールにのせるなんて驚きました。
映画に重なるビビットな筆記体タイトルも洒落ていて素敵。坂本龍一の音楽が使われているのも日本人として誇りに思えました。またいつか観たい。
コメントする