「切ない」君の名前で僕を呼んで hayatoさんの映画レビュー(感想・評価)
切ない
イタリアの避暑地で家族3人で過ごすエリオット(17歳)の元に大学教授の父がアメリカから呼んだ大学院生のオリバー(24歳)がやって来ます。
エリオットはヨーロピアンな少年でアーティスト肌な感じでオリバーは自信満々なアメリカンな青年です。最初こそ考えの違いやゲストとホストという関係なので距離感がある二人ですが、次第にお互い惹かれあっていきます。どちらもバイセクシュアルなのでお互い女の子とキスしたりセックスしたりするのですが(!?)本命はやっぱりお互いという…
最後電話でオリバーがアメリカで女の子と結婚したと言うことの報告をエリオットにするのですが「call me by your name…」と言って自分の名前をお互いに囁きます。一生お互いを忘れない、人生で本当に愛しているには君だけだって…その後電話を切りエリオットが一人暖炉の前で泣くシーンはやばいです。胸が張り裂けそうになりました。
飛行機の中で見たので字幕なしでしたが十分理解出来ました。
いわゆる初恋の話ですがLGBT映画でここまで登場人物の人間性や絆を繊細な描写で描いている作品は見た事なく最初から最後まで本当に美しかったです。
自分はあまりこう言う類の映画は好きじゃなくて避けていたのですがなんとなく見始めたつもりが最後には飛行機の中で号泣していました。お陰でスチュワーデスに心配される始末。思い出しただけで心が締め付けられます。
カメラワークから脚本から演技から全てが計算されて作られているのにもにすごく自然な流れで心を掴まれました。
主演のアーミーハマーもシャラメさんもノンケのはずですが、すごく自然に恋人同士を演じていたのにビックリ!久しぶりに感動したのでめちゃめちゃおススメです!
異性愛者の自分がここまで感動するので同性愛者の方が見たらしばらく立ち直れないのではないかと思われます笑(いい意味で)!