「モラルハザード」デッドプール2 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
モラルハザード
一作目のあまりの曲者ぶり、毒気に当てられてしまったので続編鑑賞。
そもそも不死身の身になると、こうまで危険や命を軽視できるのかという呆れた見本。お下劣さにも拍車がかかっている、気になるならPG13指定の「デッドプール2のおとぎばなし」があるようだが知らなかった。
今回のプロットは善悪、敵役も曖昧、只管暴れまわるだけ、ターミネーターもどきのケーブル( ジョシュ・ブローリン)登場、彼のタイムトラベル装置を使うと映画で起きた不都合は全て修正されてしまうから筋書きに一喜一憂したのが何だったのだろうという気にさせられる。不死身に加え過去修正能力まで持ったら悲劇どころかスリルや冒険すら茶番になってしまうでしょ、それで映画が成立するのか・・。
コミックや映画はフィクションだからお下劣でも殺人でも御咎めなし、ビデオゲームもRESETすればやり直しがきくので過激さはエスカレートするばかり、実際の戦争ですら巡航ミサイルやドローンが飛び交うゲームのようなハイテク化、知らず知らず理性の麻痺というか洗脳されているようで何か背筋が寒く成りませんか・・。
劇中でも痛みや死について哲学めいたセリフが出てくるが、この極端なお馬鹿映画、もしかして反面教師?、凄く深い問題提起をしているのかもしれない・・。 ・・そんな訳ないか。