「ダブステップでググったかい?俺ちゃんはXilentがお気に入りだ」デッドプール2 dee909さんの映画レビュー(感想・評価)
ダブステップでググったかい?俺ちゃんはXilentがお気に入りだ
あら綺麗なオルゴールの曲…え、何その悪趣味なオルゴールのデザイン!なんでそんなにライバル視するの!と、冒頭からとんでもない始まり方で笑わせてきます。
今回はエイジャックスのような敵らしい敵はいないのですが、敷いて言えば「己の信念を貫くこと」「命を懸けて他人を守ること」とまるで優等生コロッサスのような、普段のデップーなら忌み嫌っている直球のヒーロー的正義感を、デップー本人がどこまで真面目に、どこまで軽快にやり抜くか?という点を品定めするような視聴者のメタ視点こそが敵だった、と言えますでしょうか。結果、彼はやり抜きました。4~5回目どころかヒーローになって2回目(本作)で彼らしいヒロイズムで周りを幸せにしました。天晴。
ケーブル…未来からきたムキムキサイボーグで傭兵。吹き替えは大塚明夫さん。思わず「バトー君!?」と思っちゃいましたけど、どっちかというと雰囲気的にはターミネーター感がありますね。やっぱり強いおじさんはかっこいい。いつデップーから「パトリック・スチュワートの下でヒゲの副長役を演じるのは楽しかったか?」なんて突っ込みが入るかドキドキしていましたが、特にそういったTNG的なネタはありませんでした。
X-Force…完全な名前負けに見事な散りっぷり、これが本当の出オチか!と大笑いしました。どうせなら全員の分を巻き戻してあげれば、と思いつつも、まあデップーだからこれでいいのか、って気持ちになっちゃうのも然り。しかし、運も実力の内とはよく言ったもので。
ユキオ…あらかわいいですね。デップーじゃなくても彼女の笑顔見たさに「バーイ!ユキオ」と手を振っちゃいそうです。バイリンガルの日本人女優さんを採用しているんですね。英語も日本語吹き替えも忽那汐里さんご本人が喋っていますよ。公式に「雪緒」って表記するらしいです。ウルヴァリンSAMURAIに登場するユキオと同じキャラクターだそうです。
あの大きい人…鉄仮面と車椅子の話で笑わせてくれました。今回はローガンよりもプロフェッサーXいじりが多かったですね。例の施設もXが作ったものですが…まさかまさか、という展開。
エンドロール手前のあのシーン…うわー!出たー!そして、ああー、あのスキンヘッドの敵はデップーだったのね!と今更気づきました。お後が宜しいようで。