「映画好きにはたまらないギャグ満載」デッドプール2 REXさんの映画レビュー(感想・評価)
映画好きにはたまらないギャグ満載
ちょっとふざけすぎの感はあるが、映画好きにはたまらないギャグ(死語)満載。
「ジョン・ウィックの犬を殺した監督」(ちなみに本作監督デヴィット・リーチ)に始まり、スター・ウォーズのルークとレイアを「帝国の逆襲でS○Xした」と勘違い、コロッサスに謝罪する場面は「セイ・エニシング」。
ラッセルを殺しに行くケーブルに対して「ジョン・コナー」と呼ばわり、大こけした【グリーン・ランタン】の脚本を読むライアン・レイノルズ(自分)を撃ち殺す。
ついでに勝手に作った自分のチームに「Xフォース」と名付け、ドミノに「パクリ」と言われつつ新シリーズへの布石にするのはさすが。
カメオ出演も豪華。ケーブルが現代に現れたとき、ティッシュについて熱く語っている中年男がマット・デイモン。透明人間バニッシャーがブラット・ピット。X-menの家で会議しているのはプロフェッサーことジェームス・マカボイ(はめこみ画像)。
個人的に監獄でのデップーの死に方(落ち方)があまりに酷いのと、ラッセルが綱引きパントマイムで退場するシーンがツボ。日本の極道のスタイリッシュな風呂場の掛け軸にも吹いた。
本題に戻る。
デップーのミュータント遺伝子による不死の能力は一応超能力なのか。制御されるとガンが進行してしまうという弱点が今回露わに。
前作は自分を人体実験した組織への復讐劇。今回も単なる内輪もめの喧嘩ではあるのだが、人を救うことで自分の心も救われるということを学び、ヒーローとしての成長物語に一応なっていることが変化かな。
新たな仲間、ドミノがとにかくかっこいい。特に何をするわけでもないのに勝手に周りが死んでいく(笑)。能力が発動するシーンはユニークで痛快。
この能力ある意味最高では? 敵は何が起こったか分からないまま死んでいくし、よしんば生き残ったとしてもドミノが直接手を下したように思えないので、恨みも買わなそう。
コミックの設定では「視界に入った者の運を吸収」「強いストレスにさらされると無意識に発動」と書いてあるので、リラックスしている時に背後から襲われたら、危険かも。
未来からきたケーブル役のジョシュ・ブローリンが渋い。
【シン・シティ2】でも渋さをまき散らしていていい味だしてる。あの【グーニーズ】の子役がねぇ…。90年代はぱっとしなかったけど、【告発のとき】辺りからいい作品に出るようになって。
ケーブルは結局未来に還ったのだろうか。第三作目はアベンジャーズならぬ【Xフォース】に方向転回するらしいので、引き続き出演に期待。
前作よりもグロさが際立つし、躊躇無く人が殺されていくので、苦手な人は注意すべし。