「鑑賞記録」劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!! ハッピー・ホーガンさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞記録
4月1日鑑賞。もう一ヶ月も経っていた。。
ギンガから始まったニュージェネレーションウルトラマンの中でも特にお気に入りのジード。方々から聞こえる評判で、
「ついにウルトラでAtoZ級を作ってくれたか、坂本監督!」
と期待し、パルコのジードミュージアムを見学してから鑑賞しました。
結論から言うと、自分にとっては「惜しい!」って感じ。
まずこの作品、予告編がすごくいいんです。
強敵現る→ジード挫折→オーブ登場!→畳み掛けるようなクライマックス
この通りやってくれるかと思いきや、実際はオーブ登場が先でジード挫折が後。特にオーブ登場は怪獣酒場での小競り合いでフラッと現れ、加勢するっていう、まあガイさんらしいといえばガイさんらしいんだけど、心の折れたリクを導いてくれる存在としての活躍を期待していた自分としてはかなり肩透かし。(しかもこの酒場での聞き込みシーンが意外に長くて…きっと坂本監督がやりたいシーンだったんだろうけど、話運びがスローダウンしてるし、ライハが辛抱弱くてキレやすい人みたいに見えるし、ちょっと残念。)
じゃあ誰がリクを立ち直らせるって、この作品のゲストキャラ、本仮屋ユイカなんですが、パッと出てきた人がなぜそこまでリクのためにがんばれるんだろうって感じて、乗り切れない。ユイカさんが絶命してからもライハたちが励ましにかかるんだけど、ちょっとそれもくどい。話し過ぎなんじゃないかなあ…。
大体リクくんの「僕がしっかりしないと」っていう悩み、メビウスでいうところの『ウルトラマンの重圧』な訳ですが、本編終了してからその悩みかい!って思ってしまう(「鍛えないと」とか言ってダンベルをキコキコ上げ下げしてるのもモブサイコのモブがチラついてしまって、真剣にやれ!って思ってしまったり)。
不満点多めですが、坂本監督作品ですからヒーロー演出のツボは押さえてます。オーブとジードの同時変身シーンはマジでかっこいい。そして四大ヒーロー(ジャグラーもカウントしとくぜ)並び立ちからの『フュージョンライズ!』はさすがに燃えた。いいところもあったからこそ、乗り切れなかったポイントの残念さが際立っちゃうなあ。。
でもまあ、好きなシリーズの登場人物たちにまた会えるという点ではやっぱりいいもんですよ。