「中世と未来が入り混じった街や、ジブリを彷彿とさせる世界観がステキ。」移動都市 モータル・エンジン YuuuuuTAさんの映画レビュー(感想・評価)
中世と未来が入り混じった街や、ジブリを彷彿とさせる世界観がステキ。
観始めて5秒で感じたのが「ジブリっぽさ」でした。特にハウルの動く城と天空の城 ラピュタを連想しました。この映画はタイトルにもある通り都市が移動します。ドデカいトレーラーの上に都市が乗っかっているイメージです。都市が都市を追いかけ、弱い都市は飲み込まれる。ゆえに猛スピードで移動できます。迫力はハウルの比ではありませんが、イメージはハウルそのものといった印象を受けました。
ラピュタ感が伝わってきたのは、主に飛行艇のデザインです。鳥や昆虫のような羽がついていて、羽ばたきながら飛ぶ姿は、まるでラピュタに出てくる空中海賊ドーラ一家を見ているようでした。さらに物語後半に出てくる空中都市は、天空の城を思わせるデザインに。自らジブリに寄せに行っているのでは……?調べればすぐに答えが出るのかもしれませんが、めんどくさいので調べていませんw。
この世界観の近似は偶然なのか、オマージュなのかは分かりませんが、僕は嫌いではありません。
さらに世界観について申し上げると、「懐古的」でありながら「先進的」である都市デザインがカッコ良かったです。都市の街並みは中世のヨーロッパを彷彿とさせます。その一方で、街の中心にそびえ立つ上流階級のための建物は、近未来感のある建築物になっているのです。「ここはどんな都市なんだろう」と興味を惹く見た目のギャップがたまらないのです。
この映画はあまり日本で騒がれた記憶がありません。もっと人気が出ていてもおかしくないのでは?素人ながら「いくらでも続編が作れそう」と思ってしまいました。ないだろうけど「2」を期待します。