「タイトルなし」移動都市 モータル・エンジン ぜっとさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
期待したあらすじ↓
「都市vs都市」199X年、核の炎に包まれた世界で生き残ったのはだんじり祭とか博多祇園山笠とかそういう類いだった!
ぶつかり合う都市が都市ごと人を飲み、喰らい、増殖する全く新しい奇祭!
発起人はニュージーランドのキモカワイイ狂、ファンタジーガチ勢、愛される汚ヒゲデブことピーター・ジャクソン!
実際のあらすじ↓
荒廃した(っぽい)未来、何か動くロンドンに飲まれて吐かれたガキ共が右往左往、ナイフと飛行機でロンドンに立ち向かっていくし、何かターミネーターも出る…みたいな。
原作は読んでないので、そもそも原作の悪い点も含まれてるかもしれない。
てか読む気にもならんかった。
ドンガラガッシャーーーーーン!グネグネゴゴゴゴドーン!ドーン!!!!みたいな画の割に色んなものが薄味。
スチームパンク風、宮崎駿風、モンスター映画風、ターミネーター風、全部が「風」。
色とかデザインとか上部だけの部分しかなくて、何か世界観の補助になってるとか、見せ方の工夫とか無い。
ただ出しておきました~って感じ。
観たかった都市vs都市も、一応最初に見せてくれるんだけど逃げてるだけだし、最終的には都市単位同士の戦いではないし、結局最後まで「ちっちゃいのvsでっかいの」のパターンしかなくて。
でもそれは好みだから仕方ねぇかもしんねでけど、それでも「ちっちゃさ故に勝つ」とか「最後は生身の人間がなんかして勝つ」とか「ちっちゃいのがまとまってでっかくなって勝つ」でもない。
アクションがごちゃごちゃしてるだけで、整理されてなくて見辛いし、でっかいのにちっちゃいのが突っ込んだ結果、行き着く先でちっちゃいのvsちっちゃいのとかになっちゃってなんか…ね…とかね。
画作りで一番残念だったのはセントポールが砲台に!っていう設定が出てきて、こっちも一応「おっ!それは都庁がロボ的なワクワク感あるな!」とか思ってたのに、まぁその画は残念な感じであっさり処理されてたことかな。
ストーリーとか期待してねぇんだけど、それでもやっぱ繰り返される終嘆場と「あ、まだそれやります?」感がしつこくて眠かった。
物語のキーアイテムの扱いとかもひどかったですね。
こっちはもう見せられてるものを映画の中ではわかってない、みたいな。
しかも何か「子供の頃からずっと持ってるコレが?!」的なものなのに、中途半端に他人が持ってるという。
世界観とかも結構適当で、都市が動く!ってだけじゃん?というか。
そりゃスマホとかはないけど、そこそこの文明はあるし、階級とか差別的なものもあるけど、ぶっちゃけ「今とそんなに変わんないね」みたいな。
いやそりゃ食ってるものとか人造人間的なものもあったけど、それこそそういうのも全部何か風なんだもん。
世界観も糞もないでしょ。
一応ね、西洋vs東方とか宗教とか文化とか人種の分断とかそういう「風」な物も入ってるんだろうけど、考えるのが面倒くさい程度には嫌いでした( ᷇࿀ ᷆ )