劇場公開日 2019年3月1日

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「その独創的な世界観に圧倒される」移動都市 モータル・エンジン とえさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0その独創的な世界観に圧倒される

2019年2月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

これ面白かった〜

思っていた以上に面白かった!

今から千年以上先の未来、人々は移動する都市に住んでいる

大きな都市は、小さな都市を支配しながら巨大化していく時代

その中で、一人の女性へスターが権力に立ち向かっていく…

まず、この映画の独特な世界観に圧倒される

都市が動いてる!

大きな大きな島にタイヤがついて地面をうごめいているような感じだった

そして、その大きな都市が小さな都市を食べている!
(本当に食べている感じ)

なんと!!と思った

また、その舞台や美術にはジブリ映画の影響を感じて、ますます細部まで気になってしまう

そして、私が一番気に入ったのは、ヒロインたちがとても強いこと!!
(この辺もジブリの影響か?)

女性たちが、誰かにも支配されることなく、誰かにひれ伏すことなく自分の意思で自ら戦っている

その姿がとても強くてかっこいい!!

この物語は、千年以上先の未来を描いているけれど、内容はとても普遍的なものだった

現代の世界で、最も強い権力を持つ者は「核のボタン」を持つ者であるように、いつの時代も「最も強い武器」を持つ者が、一番の権力を持ってきた

そのために、昔から人々は争うように技術革新をしてきた

この「移動都市」の世界でも、やはり、最も強い武器を持つ者が権力を持ち、その権力者が自分の力を過信した時、世界は破滅へと向かう

これは、その破滅を止めようとするための冒険物語なのだ

その「世界の破滅を止めるための冒頭」というあたりが「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソンらしいところだった

果たして、世界の破滅を止めることができるのかどうかは、映画を観て確認して欲しいけれど
そこには「核保有国」への皮肉が込められているように感じた

現在、世界は平和を求めているようで、現実には破滅に向かっているのかもしれない

話が複雑な割にドンドン進んでしまうので、少し説明不足かなと感じることめあるけれど
そのテンポの良い展開と、圧倒的な映像美で、最後まで飽きることなく見入ってしまうので、ぜひ、たくさんの人に観て欲しいと思った

とえ