「息苦しさと孤独が」ファースト・マン あきさんの映画レビュー(感想・評価)
息苦しさと孤独が
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月面着陸は何度も写真や映像で見てきた。明るいニュースとして。
でもよく考えれば月に行くまでにアポロ計画は11号までかかったわけだし、そこまでに何人も犠牲にする事故も起きてる。ソ連に負けたくないアメリカは焦っていた。あの時代の宇宙飛行士が宇宙への憧れや希望に溢れているはずが無かった。開発者も技術者も引くに引けないところまで追い込まれてる。とにかく息苦しい。
闇に浮かぶ地球も月も綺麗だけど孤独で恐ろしいものに見える。ニールにとって月に行くことは娘や同僚の死の哀しみを乗り越える目的だったのか。でも、月に降りても劇的に何か変わる訳ではないし報われなかったんじゃないかな。
最初から最後まで哀しい。映画観た後、暫くは宇宙の暗闇に取り残されたような感覚だった。
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