「さすが「イルミネーション」」グリンチ ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
さすが「イルミネーション」
アニメの完成度としては素晴らしいのに、内容としては少し物足りなかった。さすが「イルミネーション」、キャラクターの作り方は抜群である。グリンチのひねくれ加減、マックスやフレッドの愛らしさ、シンディー・ルーをはじめ、フー村の優しき住人達などよく作り込まれているし、動きもとても魅力的である。おもちゃ箱のようなフー村のクリスマスの賑わいや、グリンチがクリスマスを盗むシーンも本当に良くできている。しかしながら肝心のドラマ性の部分がどうしても弱い。言わんとしていることは分かるが、なんだかとってつけたような展開になってしまった。「シング」では、このドラマ性が良く表現されていて、観終わった時に爽快感があったが、「グリンチ」は気持ちの盛り上がりもなく欲求不満で取り残された感じである。本当に何を表現したかったのだろうか。
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