劇場公開日 2018年12月14日

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「これは酷い、ユニバさん大丈夫ですか?・・」グリンチ slapkazuさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0これは酷い、ユニバさん大丈夫ですか?・・

2019年1月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

4歳の子供を連れて見て来ました。
いや本当に酷かったです。ここまでキャラクターに感情移入できない映画は久しぶりでした。
それも感情移入しやすいアニメなのに。

テーマや題材はいいのに、その表現と見せ方、運び方がすべてを台無しに。
世界観やグリンチの発明品や、犬のマックスの可愛さを見せるのに時間も脳みそも使ってしまったのか、本筋において内容の繋がりがグダグダだったり唐突だったり。

このアニメはグリンチの感情の変化が一番の見どころなわけです。
その見どころ、感情の変化をアニメやシナリオ運びで伝えるのではなく、ナレーションが説明してしまうという暴挙。紙芝居と一緒ですね。

唯一感情変化のバロメーターである、グリンチのハートの描写が、最初と最後だけという。
そんな重要な使いやすいハートの表現が最初と最後だけって・・・
定期的に見せたほうが絶対に良かった。

ディズニーなら、一回大きくなってきたハートを一度マイナスに落として最後に最大にするという方法を取ったでしょうね。
53年間クリスマスを憎んできた人が、女の子の一言と、手をつないで歌う人を見ただけで改心する。・・・ は?・・
負債に対する返済が小さすぎる気がします。
結局、グリンチがどういう人なのか、まったくわからなかった

さらに、派手に盗んだクリスマス。改心して派手に返すのかと思ったら、ソリで運んで普通に置いてゴメンナサイして帰宅・・・(え~・・・)

最後のクリスマス会に招待されてしばらくそこで過ごすのも謎。
普通にほっこり過ごしてるから、最後の最後にツンが来るのかと思ったら
デレたまま終わる始末。(え~・・・)

やっぱりツンでパーティーから帰るも、来年は皆が幸せになる「悪さ」をマックスと考えるっていう感じでも良かった。
子供たち軍団も、もっと活躍できた・・いろいろ相談したり
キャラクターも持ってる感じなのに、相談後ほとんど出てこず。

せっかくの「見せ場のタイミング」を映像表現せずに全部捨てて
どうでもいい発明品に金と時間を使ったとにかく残念で
もったいない作品でした。

マックスは本当にかわいいです。

slapkazu