「顔は人の過去を示す地図」ワンダー 君は太陽 くりさんの映画レビュー(感想・評価)
顔は人の過去を示す地図
誰だって、いつまでも一人ではない。
D.サウロもロビンにそう言ってたし。
成長する過程では、ふとした機会から
自分と繋がってくれる友達や
経験を与えてくれる大人に
廻りあう。
そういう環境は、
運かもしれないし、
自分が頑張ったのかもしれない。
誰かかが手を差し伸べてくれて
できたのかもしれない。
私は運が良くて、
いつも人生のピンチには
誰かがそばにいてくれた。
小学校の担任の先生。
はみごで心が折れそうなとき
交換日記で言葉を交わしてくれて、
部屋で色ご飯のおにぎりを
ごちそうしてくれた。
あの味忘れないなー。
順番に巡るヒエラルキーの
最下層のタイミングで
友達になってくれたアイツ。
元気にしてるかな。
誰もが、少しはもってる
優しさで支えてもらった時代や
支えた思いや、ささやかな約束が
頭の中でめぐるんです。
どの立ち位置にいれば、
人を傷つけなくても、楽しく
すごせるのかー
そう。
卑屈にならず
信頼できる仲間になって、
独りじゃないことに
気付けばいい。
しかめ面をやめて。
そうすれば、
シワの位置も変わるー
もう、
なんか知らない間に、
当時の不安定な毎日や
楽しかった出来事を
思い出して
高ぶって、泣いてしまう。
本作では、リーダーは改心して
転校していきましたが、
悪魔みたいなのも、実在して、
それとどう関わるかが
リアル社会なんだけど。
まぁおいといて…
オギーだけじゃなく、ねえさんの
ヴィアの心の成長が、嬉しくて。
おばあさんは、周りに気をつかう
彼女を見抜いて、見守っていたのが凄い。
ヴィアが真っ直ぐなまま、
成長できたのは、おばあさんの存在で
それを、
作品のなかにいれこんで
もらったのがうれしい。
太陽だけが全てではないもの。
揺るぎない母親や深い愛情が
溢れる父に囲まれ、
オギーを過度に特別扱いをせずに、
優しさをみんなで少しずつ
共有していく様が凄く心地よかったです。
チューバッカは、
オギーの造り出した空想なんだけど、
その、世界観は、
スターウォーズが好きということ
だけではなくて、
いろんなタイプが世に混在すれば
マイノリティは目立たないと
いう意味を含んでいることを
後で知りました。
違って当たり前という文化が
健全な感覚を生むことを
改めて意識した作品でした。
いい気分で帰れますよ。😃