「破滅の言葉はもしや・・・バルス?」GODZILLA 決戦機動増殖都市 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
破滅の言葉はもしや・・・バルス?
当然メカゴジラやモスラが登場するんだよね・・・などと予想するも、呆気なく裏切られる。なんと金属であるナノメタルが2万年の期間で進化を遂げていたのだ!そりゃ無理な設定だろうとは思ってみるも、ゴジラの存在だって似たようなものだから許すことにした。
前作にも増して専門用語がいっぱい出てくるので混乱気味。前半にはフツア民族がメインになっているのに、後半には完全に無視。ビルサルド星人たちのメカゴジラとの融合とか、ゴジラ討伐後の世界にも言及していたりするので、“神”という存在はゴジラからビルサルドに代わるだけという、ヒト型種族にあるまじき世界観に翻弄されてしまいます。
いや、そもそもエクシフ星人にしたって“神”を称えるほど信仰心の篤い人たち。ただし、彼らは10万年の間、破滅していく星をいくつも見ている。怪獣とは神なのか?温暖化、公害、核実験による負の産物ではあるが、人間の驕りから創られたものなのか。
映像としては怪獣惑星よりも遥かに鈍いゴジラの動き。しかし、吐く熱線は大気圏をも突き通す威力があるのだ。サカキハルオ大尉も司令官の地位を引き継いだものの、決断するには躊躇しがち。ゴジラを倒すのは「人として」というのが大前提であって、ナノメタルが倒しても勝ったことにはならない!う~む、なんだか考えさせられる。
ユウコリン曹長も今回は宇宙戦艦ヤマトの森雪みたいな立ち位置で、ハルオとのキスシーンもあるし、案外巨乳だったこともわかる。いや、ゴジラでしょ・・・ヤマトじゃありませんから!死んだら3作目に女性がいなくなるから寂しいよ。つまんなくなるよ。特攻、自爆したって死ぬはずないよ!と、夢中になって見てしまった。
双子のマイナとミアナも魅力的ではあったが、エクシフのメトフィエスも中性的な存在で惚れてしまいそう。ビルサルドはガルグ、ベルベ、トルドと声も似てるため区別がつかない。パワードスーツ、ヴァルチャー、EMPなんちゃらとか、どうなってるのかわからない。弓矢と槍で戦えよ!と言いたくなった。