「ツッコミどころは多し。「生」への価値観の本質とは。」GODZILLA 決戦機動増殖都市 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
ツッコミどころは多し。「生」への価値観の本質とは。
【賛否両論チェック】
賛:絶望的な状況下でも、諦めることなく打倒ゴジラに燃える主人公の姿が雄々しい。その戦いの中で浮き彫りになっていく、人間としての「生」への価値観への問いも、考えさせられる部分がある。
否:前作の知識は必須。内容的にも哲学的・宗教的で難解な対話も多いほか、設定や展開にもかなり無理があり、ツッコミどころも多数。
前作の知識は必須です。巨大なゴジラの圧倒的な力の前に、一矢報いることも出来なかった人類。そんなハルオ達がビルサルドのナノメタル発見を機に、一気に反撃へと転じていく様が、本作では描かれています。
「ナノメタル・・・スゴすぎじゃない??」
というツッコミもありそうですが(笑)。絶望的な状況下にあってもなお、帰還よりも戦いを選び、あくまでもゴジラを倒すことに命を賭けるハルオの雄姿は、観ていてカッコイイです。
しかしそんな中で、次第に見え隠れするビルサルドの異常なまでの闘争執念や、生きることへの価値観の相違に対し、ハルオ達人類が次第に違和感を覚えていく姿に、人間として生きることの本質的な部分を問いかけられているような気もします。そうした少し哲学的で難しい話も登場するので、その辺も好き嫌いが分かれそうなところです。
ツッコミどころは多々ありますが、第3章へと繋がるキーワードも明らかになりますので、是非ご覧になってみて下さい。
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