劇場公開日 2018年11月23日

  • 予告編を見る

「もっとワクワクしたかった」ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 とえさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5もっとワクワクしたかった

2018年12月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

うーん。ちょっと暗いかなぁ…
そんな物足りなさを感じつつ、それなりに楽しんできた

魔法動物が専門の魔法使いニュートの冒険ファンタジー第2弾
今回はパリが舞台

アメリカの刑務所からパリへと逃げ出したグリンデルワルドを追うニュートの物語

パリへたどり着いたグリンデルワルドは、優秀な魔法使いたちを集め「純血こそが一番!」と言い
ノーマジ(人間)だけでなく、ノーマジとの共存を第一とする魔法使いたちをも敵にして、蜂起する

そのグリンデルワルドの姿はヒトラーさながらであり
そこには
「現代社会における悪とは、異なる者と共存できない独裁者である」
という思想がハッキリと表れている

そこには、日頃からトランプ政権に対して反対意見を表明している原作者のJ・K・ローリングの思いが色濃く出ているなと思った

だからこそ、この映画の中でも、多くの白人たちが、グリンデルワルドの強さに惹かれて吸い寄せられていく反面、
勇気を持って立ち向かっていくのは黒人だったり、反発するのはアジア人なのだろう

つまり、これは、魔法使いとノーマジが平和に共存する世界を夢見ながらも、
「魔法使い至上主義」を掲げる独裁者によって、その夢の世界はもろくも崩れ去ってしまう暗黒の時代が描かれているのであり

そこには、トランプ政権が掲げる「アメリカ第一主義」や、ヨーロッパで見られる移民排斥を危惧するローリングの思いがあるんだろう

独裁者となるグリンデルワルドを止めたいダンブルドアだけど、ある理由があって、彼は直接手を下せないので
忠実な弟子の一人であるニュートをグリンデルワルドの元へと向かわせる

このニュートは、まさに人畜無害な平和主義者であり
ローリングにとっては、そういう「普通の人の良心」が世界を救う希望だと考えているのだろう

そんなことを思いながら、この映画を観て
子供が観るには、ちょっと重すぎる描き方だなと思ったし
何より魔法動物の見せ場が少なかったように思う

ローリングの世界を変えたい気持ちはわかるけど
もうちょっとウキウキワクワクするような魔法があっても良かったんじゃないかなと思う

しかし、エディ・レッドメイン、ジュード・ロウ、ジョニー・デップというスター共演の中で、これはエズラ・ミラーの映画だと思った

彼は、とても重要な役を演じていて、しっかりと印象も残していた
今後の活躍も、とても楽しみだと思った

もう少しジュード・ロウの活躍も観たかったな

とえ