劇場公開日 2018年8月17日

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「推しが10年ぶりに映像化」銀魂2 掟は破るためにこそある 三条千草さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0推しが10年ぶりに映像化

2018年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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鴨っちゃんが三浦春馬で本当にありがとうございました。

約10年前の真選組動乱編以来の伊東鴨太郎映像化ということで、3回見に行った。
結論から言うと、「俳優の演技150点、演出マイナス50点」。

所謂「福田組」の佐藤二朗・ムロツヨシ中心になるギャグパートが今回の内容に即さなかったように思う。間延び、単純にテンポが悪い。岡田将生が下ネタぶち込んでくるほうがよっぽどインパクトあって面白かった。

また、3組のバトルシーンが並行して展開されていくのだが、メイン(主人公)であるはずの銀時のパートだけ余剰。ここをもっとコンパクトにすればバトルシーンがもっと締まる。
解説を見れば、「沖田・神楽共闘、土方vs伊東」と「銀時vs万斉」はアクション監督が違うらしく、純然たる殺陣を中心にしたアクションとアジア系肉弾戦とで差異を生み出したかった……そうなのだが、どうもテンポが悪い。
確かに、窪田正孝のアクションはべらぼうにカッコイイし、小栗旬は木刀振るってるだけなのに存在感がヤバヤバのヤバ、なのだ。
アクション映画としては十分、いや十二分に完成度の高い「銀時vs万斉」なのだが、全体の流れで見てしまうと、今注目してほしいのそこじゃねーんだわ感溢れる。

不満は上記二点。

「伊東鴨太郎」は、芹沢鴨と伊東甲子太郎を合わせたキャラクターであることは言わずもがな。史実の斎藤一が請け負う御陵衛士(伊東一派)の間者が銀魂では沖田の役目。
この御陵衛士による近藤暗殺計画の際、新選組創設期からの中心人物が命を落とす。
藤堂平助だ。
大河ドラマ新選組!では中村勘九郎が演じた。
中村勘九郎。銀魂では近藤勲。

長々と説明して何が言いたいかというと、劇場版銀魂の近藤暗殺の演説シーンで当時の藤堂平助が死ぬシーンを思い出してクッソ号泣してしまう。関係ないのに。思い出して号泣してしまう。
ヲタの涙腺はガバガバである。
中村勘九郎はいい役者になったと万感の思いで号泣である。
いっそこのためにもう一回くらい見に行ってもいい。

三浦春馬の伊東鴨太郎が理想の実写化すぎて五千字に収まらなかったので割愛。

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三条千草