やっさだるマンのレビュー・感想・評価
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そこそこの良作ではあった
ずっと「低空飛行」を余儀なくされているご当地ゆるキャラの人気を、何とかもり立てようと走り回る市役所の若手職員の奮闘を描くー。 確かに「涙、涙の感動作」というわけではありませんけれども。 それでも、最後には老若男女の市民と一緒に踊る「やっさだるマン」の姿には、心がじんわりと温かくなります。 レビュアー諸氏の年間ベスト作品に選ばれたり、ヒューマンドラマの逸作として万人から高い評価を受けると言うわけでもなでしょうけれとも、少なくとも上記の点は、正当に評価されてもよい作品だと思います。 そこそこの良作ではあったと思います。 (追記) まぁ、このゆるキャラを指して「可愛い」と評する向きは、決して多くはないと拝察いたしますけれども。 しかしそれでも、それはそれなりに憎めないとでもいしますか…。 評論子は、思わず、この「やっさだるマン」のラインスタンプを買ってしまったことを、この機会をお借りして、慎んでご報告申し上げたいと思います。
地方舞台映画の見本となるような良作
いわゆるご当地映画かと思うのですが、実はどこが舞台でも成立する物語をたくみに練った作品です。演出、脚本が見事。編集テンポや音楽も、丁寧に組み立てられていて、全体的にとても考えられたシンプルかつ飽きさせない術を知っているかのような一品で、隠れた名作と言っても過言ではない。役者陣も最高にいい組み合わせ。さらに笑いのセンスにも長けている。まさにこの監督、ブラボー。
きっちり人物を描いてる
ご当地映画なんだよね。だから広島県三原市の観光地や名物をバンバン出してくるかと思いきや、そこは控え目なの。 「やっさだるマン」ってゆるキャラが三原市にいて、そのPRを頑張る話なんだけど、「やっさだるマン」PRもそんなにしないのね。 それで、何を描いているかっていうと、主人公とそれを取り巻く人達。別に舞台が三原市である必要はないんだよ。でも、主人公の職場、家族、同僚で元同級生との意識してない恋愛感情、かつての挫折、それの克服っていうのをきっちり描いてくんの。 三原市の名所とやっさだるマンは背景になってるのね。でも、だから逆に「三原市いいな」と思うんだよね。 「こりゃ脚本・演出すげえわ」と思って観てて、大森研一さんって人なんだね。《海すずめ》も監督してた。《海すずめ》もまあまあ良い作品だったし、もうご当地映画は大森さんに頼もう!って感じだね。
後半はテンポがよくよかった
広島の三原市のゆるキャラ「やっさだるマン」をメジャーにして町おこしに奮闘する役所の方たちのお話。 実話という事らしいです。 映画的にみれば、もう少しテンポがよければ良かった気がしますが、後半はなかなかテンポがよく良いと思いました。 ま、よくある邦画って言う感じかな・・・ 本作品に共感をしたのは、主人公の方が、元々ミュージャンを目指していて、途中挫折(映画の中では、メンバーからクビを言い渡さられる)し、役所の仕事をしているのですが、私も若い頃は音楽の道を歩いていて、夢を諦めた時の感覚などが蘇ってきて、主人公が少し可哀そうにも見えたな・・・・ 共演の須藤茉麻さん竹達彩菜さんも好演で、特に須藤茉麻さんはBerryz工房にいた子だよね。 これを気にもっと上に行って貰いたいです。 実は、本作品、試写会で見たんですが、1日に3回もやったらしく、私は最後の回に行ったのですが、800席あるキャパで80名位の客しかいなく、舞台挨拶まで有ったので、ちょっと寂しかったかな・・・・
これぞ町おこし!
やっさだるマンってこの作品の為に作られたゆるキャラかと思いきや、広島県三原市の公式ゆるキャラだったんですね。ゆるキャラグランプリ10位以内ってかなり無謀な挑戦だけれど、自分の過去の不遇から悩みながらも乗り越えた主人公や担当職員が市のみんなを意識改革させて、三原市の素敵な風景や人々の温かさも感じられてすっごく魅力的な作品でした。出演者の一人一人の演技も見事!わかりやすい構成でストーリー展開良し・カメラアングル良し・音楽良し、元気・活力を得られる一押しの名作です。歴史的にも貴重な三原市に行ってみたいって思いましたし、こんな風に市民一体となって町おこしをしていく市町村が増えることを願っています。
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