劇場公開日 2018年5月25日

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「多分きっと恋愛映画では無く人生の物語…のはず」恋は雨上がりのように anneさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0多分きっと恋愛映画では無く人生の物語…のはず

2018年5月27日
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45歳に高校生が恋を…というキャッチフレーズに、観る前に色々と思う人もいるかと思いますが…
映画だけを純粋に観た感想としては、きっとこれは恋愛映画でもキラキラ映画でも無いという事。

今までの人生では関わる事の無かった1人の大人「店長」に、若さ故の残酷なまでの『興味』をぶつけ「店長」を追い詰める「あきら」のそれは、
不思議と、昔に読んだ漱石の『こゝろ』の「先生」に対する「私」のそれを思い出させました。
題材・主軸・諸々、色々と違うのですが、なんだか不思議と。
もう文書や何やらを色々と忘れているのに、そんな事を思い出したのは、店長が純文学が好きな事に引っ張られてかもしれませんが。。

2人の関わりが綺麗に呼応して、それぞれの人生が流れて行くさまが良かった。

昔の友や夢と 今の人生とに、又 若者を見て過去の自分と今の自分とに…対峙をそこはかとなく実感し色々と思い考える「店長」の方に、すっかり感情移入する年齢になってしまった自分に気付き、勝手に感傷に浸りました。
昔なら「あきら」ちゃんに感情移入したかと言うと、ちょっと分かりませんが…

それから、人が走るさまを観るのが、こんなにも気持ち良いものとは!
そして音楽、良かったです。
最後の「あきら」ちゃんの表情が絶品。

兎にも角にも、こんな感じです!

anne