劇場公開日 2018年5月25日

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「永井監督の実写化作品に外れなし?」恋は雨上がりのように よっちゃんイカさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0永井監督の実写化作品に外れなし?

2018年5月25日
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原作少し読んだ状態
大泉洋と帝一の国の永井監督に惹かれて見に行った。やはり、永井監督は実写化の天才ではないのだろうか。帝一の国でも、とても良い脚色とキャスティングで話題をかっさらっていたが、今回のキャスティングも最高!

この作品には3つの世界がある。すなわち、店長の世界、明の世界、そしてファミレスの世界。店長の世界、明の世界はどちらも本人たちにとっては辛くて、目を背けたくなる世界。ファミレスの世界はどちらも楽しくて、リラックスできる世界。明も店長もこのファミレスの世界で雨宿りをして、また自分の世界で生きていく力をつける。そういう感じが伝わってきてとても良かった。
最初はポップに始まって、だんだん文学的になり、最後は明るく爽やかに終わる。これぞ!という名場面こそないものの、何故か惹きつけられ、自然と涙がこぼれてくる。そんな映画。
俳優さんの演技で特に凄かったのはやはり小松菜奈と大泉洋。大泉洋は、コミカルでそれでいて、発せられる一音一音からいろいろ経験した年長者の重みが感じられた。
小松菜奈は店長に対する態度、部活の後輩に対する態度、部活の友達に対する態度、バイトの友達に対する態度がそれぞれ違って好演技。助演の人たちも演技がうまかったけど、特に主役の演技の凄さが際立ってた。
永井監督の次回作に期待!

よっちゃんイカ