ウイスキーと2人の花嫁のレビュー・感想・評価
全42件中、1~20件目を表示
良い話風だが結構怖いな
スコットランドにあるアイランドのウイスキー愛を描いたコメディ。ウイスキーが生活に染み込み、ウイスキーなしでは生きていけないのはわかるのだが、島民が一丸となり騙してウイスキーを奪うのは、よーく考えると恐い。そりゃバーのマスターも商売上がったりだわ。御伽話のようで、小さなコミュニティのブラックコメディにも見えなくない。島の景色が素敵過ぎて、ウイスキー好きとしては浪漫を感じる。
奇跡を起こしたウイスキー好きたちの島
私はウイスキーが大好きです。けれど、このエリスケイ島(トディー島)の島民たちのウイスキー愛を見よ!
WWⅡ当時のイギリスはスコッチ・ウイスキーについて、国内は配給とし、ほとんどを輸出に回していたようです。戦争は金がかかるから、外貨の獲得は必須でしょう。だがナチスが猛威をふるい、さらに輸出量を増やす必要に迫られたのか、国内へのウイスキーの配給が止まってしまう。まあ辛いですが、正直私はウイスキーがなくても全然生きていけると思います。けれどエリスケイ島は違いました。
島民たちにとっては、ウイスキーはまさに活力の源、心の酸素とでも言うべきものでした。ウイスキーがないと、生きる希望まで失われていく。娘の結婚も喜べない。ウイスキーがあれば結婚を許す、なんて言いがかりをつける始末。
そんな中、イギリスの貨物船「SSポリティシャン号」が島の沖で座礁したとの情報が入ります。この船はリバプールを出港しニューヨークへ向かうところで、約26万本のウイスキーやピアノを積んでいました。
瞬く間に情報は島中に広がり、夜も更けているなにすぐさま家を出てぞろぞろと海岸へ集まりボートに乗り込む島民たち。さっきまでの活力を失っていた人々の姿はありません。このシーンはもうとてもワクワクしましたね。
力を失っていた人々が、何かに動員されるのでなく、一人一人の内から沸き出る力によって団結して動く場面。まるで『進撃の巨人』においてミカサが巨人をなぎ倒して、「私は強い。みんな残念だ。」的な謎日本語の発破をかけて、訓練兵たちの目に希望が宿るシーンのように。ちょっと違うか。
みなが心を合わせ、一つの目標に向かって協力する時、人間というのは本当に強いですよね。それが「ウイスキーが飲みたい」だとは。
この団結は本土の税務官的な人がウイスキーの没収にくる終盤でも遺憾なく発揮されましたね。生け垣の隙間や屋根の上の雨どいに隠し、海辺にあった大量の箱を素早く移動させる手際は、『オーシャンズ11』かな?みたいな。あれだけ大人数で誰もヘマをやらないというのは、一人一人が自発に動いて協力する時、人々の知恵はかけ算となって大きな力を生むというのがわかりますね。民主主義が真に機能しそうだなと思いました。
実話に基づいているとはいえ、脚色もあるでしょう。けれどエリスケイ島には今でも「SSポリティシャン」というバーがあるそうです。だいぶなめてて、最高にクールだし、そんな人々のいる島なら、映画みたいなことがあった気がしてきますね。やはりコンプトン・マッケンジーの原作『Whisky Galore!』を読まねば。
ウイスキーの銘柄について、映画内に出てくるのは全て実在しない銘柄です。実際はホワイトホースとか、デュワーズホワイトラベルとかだったそうで、我が家にも普通に置いております。近所のリカマンでいつでも買えるます。
けれど島民たちの、奇跡と努力により手に入れた一杯はどれほど美味しかったのだろう、と思いを馳せるところです。
起こるかも知れないやり取り
友人「イギリスからニューヨークに向かっていた船が事故を起こして沈んじゃう、名作映画のタイトルなんだっけ?」
私「お、ド忘れした?いやあれは名作だね。あれほどの(ウイスキー)愛はなかなかない…」
スコットランドの小さな島で。
ウイスキーを巡って島の住民が一致団結して泥棒になる。
心地よい作品。
実話、というのも面白い。
原作:WISKEY GALORE
大好きな作品『大いなる休日』に似ている。
最後に『飲まないで撮影しました』少しは飲んたでしょう。 音楽は良か...
最後に『飲まないで撮影しました』少しは飲んたでしょう。
音楽は良かったけどね。
『サンタビットリアの秘密』って映画見たのを思い出したが、多分DVDになってない。
『アフリカ人のように息子に人肉を食べさせません』安息日を守る敬虔なキリスト教徒の言葉。さて、ヒトラーはキリスト教を守るため、ユダヤ人を弾圧したのではないのか。安息日で、ここまでこだわる人たちが、怒りの矛先がヒトラーに行ってしまうのか気になった。
ましてや、学術的にこの辺の人たちはドイツ人とアイスランド人と北欧のルーツみたいに見られている。アメリカが登場するまで、ユダヤ人は世界か差別されていたはずだ。アメリカだって、フォード(自動車)やリンドバーグはナチスの手先だったと旧国営放送で放送していた。
まあまあ、わかるけど、
冒頭から、というか、結局終わりまで(笑)、ただのアル中というか、「ウイスキー中毒」の話か、と思うくらいの、ウイスキーに飢えた島民の話。
話の内容はわかるし、それが実話に基づいたものでも、大戦中の時代のことでも、いやいや、それにしてもしかし、そこまでみんなしてウイスキーに飢えてるって、島民はみんなアル中なのか?、と。
結婚式ができないとかみんな不機嫌で無気力になるとか、ウイスキーがないことで大げさなかんじもしつつ、フランスはもとよりロンドンも攻撃されてるなか、その島ではのんきというか、そのギャップとそこまでの極端な状況に入り込めなかった。
そこまで深刻になるなら、そんな平和な島で自分たちでウイスキーを作ったらいいやん、と。
ウイスキーを手に入れてからは役人たちと追いかけっこみたいな、コントのような展開だし。
ユーモアとかもおもしろみもあるけど、んー、ただ時代がたまたま大戦中というだけで、紅茶もあるしメシも食えて、電話も電気も通じててなんの不便もなく、その島が爆撃にあうでもなく、ただの「アル中の島民連中の、ウイスキー強奪奮闘記」みたいなかんじだった。
そういう意味で、意味不明な設定、内容だった。
そして、子離れできないガンコな母親はストレスになる(笑)
【”ウイスキーの無い人生なんて、虚しいだけだ!”第二次世界大戦中、ナチスによる戦況悪化の為、ウイスキー供給がストップしたスコットランドの島に起きた奇跡をコメディタッチで描く。】
ー 第二次世界大戦中、スコットランドのエリスケイ島沖で大量のウイスキーを積んだ貨物船、SSポリティシャル号が座礁した際に、島民が起こした騒動をベースに制作された作品。ー
◆感想
・スコットランドと言えば、スコッチウイスキー。その沖合のトディー島へのウイスキー供給は、戦況悪化の為、途絶える。島民たちは、無気力状態に・・。
ー ”どんだけ、ウイスキー好きなんだ!島民殆どが、依存症か!”などと、突っ込みながら楽しく鑑賞。ー
・島の郵便局長ジョゼフ(グレゴール・フィッシャー)の長女ペギー(ナオミ・パトリック)とオットー軍曹、次女カトリーヌと島の真面目な教師ジョージはそれぞれ惹かれ合い、結婚を望んでいたが、周囲から”ウイスキーが無くては、結婚式は出来ないよ!”と言われ、ジョゼフは嬉しいやら、哀しいやら・・。
ー うーん、ジョゼフ君。気持ちは良く分かるぞ!ー
・そんなある日、5万ケースものウイスキーを載せたNY行の船が島の近くで座礁。沈没寸前の船から島民たちは、ウイスキーを運び出す・・。
ー 島民たちの、嬉しそうな顔、顔、顔。勿論、船員もキチンと救助。ー
・だが、そのウイスキーの在処を探しに来たワゲット大佐が調べるも、どこにもウイスキーはない。
ー クスクス笑いながら、観賞。探し方が、悪いんだよ・・。ー
・”神様からの贈り物”と信じる島民たちは、大佐を上手くあしらいつつ、ペギーとカトリーヌの結婚式をウイスキーで祝う。島の真面目な教師ジョージの母親も、文句を言いながら、良い飲みっぷりである・・。
<御伽噺みたいだが、実話をベースにした物語と知って、楽しく鑑賞した作品。
ウイスキーに限らず、お酒って人生を豊かにする”魔法の飲み物”であると思う。
旅先(出張だったかな・・)で、二日酔状態で観たが、面白かったなあ・・。>
<2018年2月頃 京都シネマにて鑑賞。前日、祇園で呑み過ぎたため鑑賞記録なし>
<2021年8月4日 別媒体にて再鑑賞>
ほのぼの
第二次大戦中といってもスコットランドの離れ小島の話だから戦火からは程遠い、出てくる島民も敬虔なクリスチャンで安息日には電話も禁止、座礁船のウィスキーを失敬したとしても天からの恵み程度の話なのだが頭の固い軍人が盗人騒ぎとかき回す、赤い革のケースなどと謎めかすが事件には至らない。したがって見どころは島民のおかしな団結力やほのぼの感でしょう。
イギリス人ならウィスキーへの思い入れは格別だしユーモアの効いた老人たちや頑固一徹な母親像などにもノスタルジーがあるのでしょう。
実話と言っても、こちらは前年のダンケルクとは対極の他愛の無いエピソード、邦題は花嫁ですが二人の娘を同時に嫁がせる父親の複雑な心境のほうがメインでしょう。いずれ花婿たちも戦場に駆り出されたであろうことを思うと台風の目のような束の間の安らぎだったのかもしれません。
安心して一杯やれることの有難味が増しますね・・。
渡りに船とは、このこと。
思っていたのと180度違いました。
いやはやなんとも、たかがウイスキー、されどウイスキー。
「ウイスキーがないと、島民には悲劇」。
どんだけ飲みたいんやねん!と、突っ込みながら見ました。
そんなところに座礁した船舶、それもウイスキーを5万ケース積んでいるって!。
むふふ。まさに渡りに船。
「神は我々を見放さなかった」。えらい都合の良い神様だ笑。
取りに行きたいのに、午前0時を告げる鐘が鳴り=安息日。
何もしちゃいけない日って、あちゃー。
焦る島民たちの上へ下への大騒ぎに、なんだかこちらもドキドキ。
郵便局が電話交換所になってるって、内外の情報が筒抜けなのも愉快。
そこの娘2人が揃って結婚する話を交えながら。
島民の団結力や、わちゃわちゃ感。
好きだなあこういう話。笑うツボ多数あり。
個人的には、洋酒全般苦手なんですが。
ショットグラスでグイーッと飲む、喉の熱くなる感じを思い出しました。
原題は「WHISKEY GLORE」。ウイスキーがいっぱい、かな。
なので邦題「ウイスキー!ウイスキー!」で良かったかもね。
おもろい
とても面白かった。おそらく実話よりもかなりコメディタッチに描いてると思うけど、おもろかった。ウィスキーを巡るだけのストーリーですけど、いろんな人の幸せに関わって行ってそして明るいうちに終わる。いい映画だった
タイトルなし
Inspired by real events
.
第2次世界大戦中のスコットランド
美しい小さなエリスケイ島で
1941年ポリティシャン号座礁
ウイスキーガロアの話はここから
.
実際に起きた実話を基に映画化された
1949年「Whisky Galore」のリメイク
.
ガロア(Galore)は"たっぷり""どっさり"の意
ウイスキーガロアは"ウイスキーがどっさり"のことらしい
.
NY行きのウイスキーをめぐり
小さな島の島民たちの騒動を
コミカルに描かれています🤭
.
ポリティシャン号に積込まれた22,000ケース
回収したものが13,000ケース
不法に‘回収’されたものが2,000ケース
船中に残されたものが4,000ケースと何千本ものバラ瓶
引き揚げられた他船中に残された大量のウイスキーは爆破されることに…
爆破作業を見守った島民の感慨は
『ウイスキーをダイナマイトでぶっ飛ばすとは!こんなに狂った奴がこの世に存在するとは信じられない』
もったいない🤤
ストレスなく見れる内容
ほのぼのした話しです。ストレスなく見れる内容。舞台とかでやれそうな感じ。
戦争の最中でもぽつんと離れた島の人々は、非常事態を実感することもなく、恋愛をしていたり、宗教を最優先していたり、ウイスキーのことばかり考えている。
どっちに転ぼうが、この人達にとっては同じこと。地に足の付いたとでもいうか、揺るがない生活がある強みとでもいうか。
こういう島で一生飲んだくれたい
冒頭にちょっとだけ観ることができる島の俯瞰ショットからこの映画の虜になった。
大好きな景観とウィスキーを巡るドタバタ劇が最後まで楽しく幸せな気分にさせてくれる。
こういう単純で、愛らしい映画がもっと日本にもあるといいのに。
いばりん坊のワゲット大尉が策略に嵌まる際の、ワゲット夫人の対応が素晴らしい。こういう奥方がいる旦那は幸せ者である。ちょっとくらい不幸な目に遭ったとしても。
この寛容さが令和の時代に蘇ることを切に期待する。
スコットランドいいね!
人情とウイスキー愛!
頑なな人達とユーモアとアルコールで闘う!
バグパイプ、風景、建物、とても素敵でした。
映画の最後に「撮影中はアルコールを飲んでいません。」のテロップに思わず笑い声が聞こえました。 ホントかなー?
退屈だった
オレも毎晩ハイボールを飲んでいるので、ウイスキーを飲んで楽しそうにしている様子が見れると思ったら普通に飲んでいるばかりで、確かに嬉しそうだったけど、もっとドラッギーなのが見たかった。悪い酔いして滅茶苦茶になっているところが見たかった。あんまり面白くなくて眠くなった。
老人多めのドタバタコメディ♡
自然がありのままに残るスコットランドのとある島を舞台に起きるドタバタコメディ。
いくらスコッチウィスキーの語源(?産地?)が"スコットランド"とはいえ、島民みんなのウィスキーに対する並々ならぬ愛情、いや、もはや執着とさえ受け取れる想いの強さにまずは圧倒された。あたし自身、お酒は飲むけどウィスキーは範疇外。割といい歳になった自分だけど、飲む機会もほとんどないため美味しさが未だ分からず、そのうえウィスキー(を含む蒸留酒全般)は自分の親とかもっと上の世代の時間と懐にゆとりがある方々が、がぶがぶ飲むのではなく、お酒と葉巻とチョコレートあたりを軽妙なトークとともに嗜む…みたいな勝手なイメージを持っていた。もしくは、ちょっと大人ぶったりカッコつけたい若い男の子(←完全なる偏見ですw)が簡単に知ったかぶれる飲み物だと決め付けていた。
でもこの映画の中では老若男女問わずみんな水のようにウィスキーを飲むし、またこの若い女性がクイっと飲み干す姿がカッコいい!!!映画に影響されて娘がウィスキーをくいくい飲み始めたら親は心配しちゃうだろうけど、せっかくだから一度くらいは試してみたい✩⃛この作品を観て、心からそう思った。
島の話ってこともあり、どこの国でも同じだけど人口は割と年齢層高め。だから愛嬌たっぷりのお爺ちゃん達がウィスキー愛を貫くために一生懸命動く!働く!戦う!
全編通してユーモア満載で、笑い無くしては観られないこの映画。でもちゃ〜んとあたしの"大好物(というかむしろウィークポイント)"である「父娘愛」まで含まれていてほろりとくる。
映画自体も90分と短めだけど、それ以上にあっという間に感じた。笑顔になりたい時の特効薬的な位置付けでマイリストに加えておきたい作品。早く動画配信サービスに登場しないかな(*´艸`)
この珍騒動がWW2の戦時下の実話を基にしていると知り、さらにビックリ(´⊙ω⊙`)「ウィスキーが飲みたい!」という不埒かもしれない目的だけど、島民みなが同じ目的のために心を1つにして現実に立ち向かう。今の時代、なかなか無い。ある意味尊いw
話は変わるけど、原題"Whiskey Galore"の方がストーリーの雰囲気に合ってる。邦題にするならさしずめ『ウィスキー山積み!』にでもなるのかな?
全42件中、1~20件目を表示