劇場公開日 2018年6月1日

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レディ・バードのレビュー・感想・評価

全176件中、1~20件目を表示

3.5飛び出すヒロイン、シアーシャ・ローナン

2018年6月3日
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鑑賞方法:映画館

シアーシャ・ローナンは「飛び出していく」ヒロインがよく似合う。定められた居場所におさまれない。周りとぶつかりながら、自分の場所を探そうともがく。
本作もまた…なのだが、新鮮なのは、友達や恋人以上に、家族とのかかわりが丁寧に描かれているところだ。決して声高ではないが、母、父、兄…とのさりげないやりとりが随所に織り込まれ、すっと心にしみる。一緒にリサイクルショップで買ったドレスを、ミシンを踏んで仕立て直す母。就職試験で鉢合わせした息子を、あたたかく励ます父。互いを想う気持ちが、言葉を超えて伝わってくる。
映画を観る側の幸せは、主人公が知り得ない登場人物それぞれの姿を、少し離れた・高いところから、密かに目の当たりに出来ることだと思う。本作で言えば、バスルームで会話する父母、ヒロインを無言で見守る兄とその恋人、深夜のテーブルで泣きながら手紙を書いては破る母。めんどくさくて、わずらわしいはずの家族が、じわじわと愛おしくなっていく。
時の流れと追いかけっこするような試行錯誤の末に、ヒロインは旅立つ。新たな場所でも、単身臆せず突き進む。そんな彼女が、母と「再び」ドライブをする、ラストシーンが秀逸だった。シアーシャ・ローナンは、薄闇から抜け出し、光に照らされるのが似合うヒロイン、とも言えるかもしれない。

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cma

4.0省略と行間の豊かさ

2018年7月31日
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笑える

楽しい

知的

誰かと誰かが感情をぶつけ合ったり、人生を変えるかもしれない劇的なことが起こったり、普通の映画なら山場になりそうな瞬間が近づくと、この映画はさらりとそのシーンを打ち切ってしまう。そして特に説明もなく数日が経っていたりして、観客は行間を埋める作業をすることで、どんどんレディ・バードとその家族を身近に感じるようになっていく。

なんたるアイデア、みごとな演出プランか。ここで描かれているのは、100人いれば100通りあるであろう、どこにでも転がっている平凡な青春の姿。もしこの映画がもっと詳細に劇的な瞬間を盛り上げていれば、それはきっと、ごくありふれた他人ごとになっていただろう。

ところがグレタ・ガーウィグは、なんでもない瞬間を積み重ね、「事件」ではなく「事前」と「事後」を描くことで、ひとりの少女の青春から誰もがシンクロできる普遍性を引き出した。ガーウィグに才能あるのは知ってたけど、初監督でここまでやってくれるとは。クレバー!

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村山章

4.0特別じゃない街の特別じゃない女の子の話

2018年7月29日
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鑑賞方法:映画館

アメリカは自由の国と言われるのだが、その田舎はなかなかに閉鎖的で、まあ日本の田舎も共同体の中の相互監視というか同調圧力が強くて息苦しいのだが、それはアメリカにとっても同様なようで。
この映画の舞台のサクラメントはカリフォルニア州にあるが、州の繁栄から取り残された街というか、貧困家庭も多く、観光資源もあまりない地味な街だ。要するに「特別じゃない」街だ。

これはそんな街の、「特別になりたい」少女の青春映画だ。9.11が起こった直後の時代を設定し、特別なことが遠い東海岸では起こっているのに、舞台の街はいたって地味で平和。主人公のクリスティンは自らをレディ・バードと名乗り、この地味な街を飛び出して特別な人生を送りたいと思っている。そんな少女を、母との関係を中心にさわやかに描いている。

自分が特別だと思っている、どこにでもいそうな少女の青春。誰にでも覚えがあるような感情が満載のどんな世代にもおすすめできる作品だ。

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杉本穂高

4.5故郷や家族が痛いほど恋しくなる。感謝の念がとめどなく湧き上がる。

2018年5月31日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

楽しい

冒頭から溢れるヴィヴィッドな感性にハートをぎゅっと鷲掴みにされる。アメリカ訛りのシアーシャ・ローナンの姿を拝めるのも貴重な体験だが、この若き女優は過去の清楚な衣服を脱ぎ捨てたかのように「これまでと違う役柄」を、感情の花火を打ち上げ続けるが如く、実に活き活きと演じきる。すべてのセリフと身のこなしにワクワクが止まらなくなるほどだ。

舞台となる街は監督グレタ・ガーウィグの故郷らしい。女優でもある彼女が『フランシス・ハ』で見せた「とことん突っ走るタイプのヒロイン」は、ここにもローナンの姿を借りて出現する。また、ローナン主演作『ブルックリン』で描かれた多感な少女の成長や胸を焦がすほどの郷愁も絶妙にブレンド。そこにカトリック系学校ならではの環境や学内の交友関係、さらには家族の肖像、とりわけ母との関係が見事に織り込まれる。故郷や家族が痛いほど恋しくなり、感謝の気持ちがとめどなく湧き上がる名作である。

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牛津厚信

3.0高校生の普遍な憂鬱

2024年9月14日
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鑑賞方法:VOD

アメリカ地方都市の高校生カルチャーを通じて、娘と母の愛憎とお互いの成長を描く物語。

時代背景は2008年前後だが、90年代まではアメリカ若者カルチャー映画に触れる機会は多かったが、それ以降はあまりなかったなぁと感じた。国も時代も違うが、自分の青春を少なからず重ね合わせるには充分な、現代っ子たちの葛藤やら慟哭、そして瑞々しさが描かれていてなかなかいい作品だった。

何気にシリアスで遊びは少ないし題材としても特別好きなジャンルでは無いが、飽きさせずに最後まで見させる脚本には関心した。

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マルボロマン

4.5高校時代のいろいろな痛さを背負った俳優たちのみずみずしい演技が印象的な一作

2024年9月2日
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「わたしのことは”レディ・バード”と呼んで」と堂々と言っちゃえるほどに全力で思春期の痛みを引き受けようとする(実際冒頭から痛い目に遭ってるし)クリスティンを演じるしアーシャ・ローナンの演技は、実年齢としては設定よりもちょっと上であるにもかかわらず、ある種の痛さを含んだ瑞々しさを湛えています。

3年後に本作に続いてガーウィグ監督と組んだ『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(2020)の若々しくもあるが円熟味の増した演技と比較すると、演技の若さにくらくらするほどに。

本作以降、美形だけど穏やかで高貴な人格者を演じることが多いティモシー・シャラメが、ある意味鼻持ちならない若者を演じていて、ここにも時代を感じたり(といってもたった数年間の差なんだけど)。

ケリー・ライカート監督作品『ウェンディ&ルーシー』(2021)も手掛けることになることになる撮影監督、サム・レビの映像は自然主義的だけど非常に繊細で、前述の『ストーリー・オブ・マイライフ』の絵画のような画調(撮影監督ヨリック・ル・ソー)とはまた異なった美しさです。

主演俳優たちのその後の活躍を知りつつ本作を鑑賞するとなかなか感慨深いものがありますが(クリスティンの友人ジュリーを演じたビーニー・フェルドスタインは、本作の印象が非常に強かったのか、以降の役どころの方向性がちょっと固定された感があるけど)、本作のレディ・バードと重なり合うような、痛みも顧みずひた走る作風だったガーウィグ監督が、『バービー』(2023)において辛辣だけど洒脱な語り口を駆使するに至ったことが最大の驚き!

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yui

4.0パパが送ってくれた、ママの氣持ち

2024年8月24日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

主人公クリスティン(シアーシャ・ローナン)は、開けっぴろげで慎重さが足りない女子高生です。自分を“レディー・バード”と名乗り、言いたいことを言い、したいことをして過ごしています。そんな主人公だから、観ているとハラハラして面白いのです。
刺激的な映画ではありませんが、親とのやりとり、学校での友人や先生とのやりとり、恋人とのやりとりがリアルで没入感がありました。

のどかな田舎が舞台で、演技も良くて、全体的に空氣感が好きです。

「悲惨なこととモラルは関係ない。」
「関心があるということは、愛情があるということ。」

ママは口うるさくするのを辞め、文章で伝えようとしますが、それも辞めてしまいます。
ごみ箱からママが書いた文章を見つけて送ってくれたパパのおかげで、ママの氣持ちがクリスティンに伝わります。そのシチュエーションは、聖書で神の愛を伝えるキリスト教を彷彿とさせます。

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Don-chan

3.5自分とは何者で、どこへ行こうとするのか

2024年7月27日
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鑑賞方法:映画館

とにかく詰め込めるだけ詰め込んだ彼女の日常を、割とエモーショナルなヤマ場もなくたんたんと描いた映画。こういうアプローチは映画の得意分野だろう。

卒業にかこつけて、自分を変えたい彼女の信条は良く理解できるし、自分もそうだった。今の自分を形作るものをすべて断ち切って一回「リセット」出来るチャンスをうかがっているのだろう。友情の離合集散や、ロストバージン、母親の言うことにいちいち逆らってしまうのも、当事者でなければ微笑ましく見ていられる。

なにより、象徴的なのが、自らをレディ・バードと呼んでもらおうと強制する痛々しさが、自分の経験と重なって不思議な共感を呼ぶ。

仮に、続編を撮ったとしても、ここから一歩も先に進んでいない気もするが、それでも彼女は少しずつ自分を変え、成長していくのだろう。いちおう、お話は家から独立し、故郷を恋しく思うところで区切りを迎えるが、この映画、その後を延々と続けても成立してしまうようなお話だ。

特徴的なのが、「間」を取らない芝居と編集。これだけで、リアルな日常を覗き見ている気になる。監督であり、脚本も担当したグレタ・ガーヴィグは、かなりこだわって編集したように見える。私小説的でもあり、かなり身を削って書いている分キャラクターに惹きつけられる。それは、主演のシアーシャ・ローナンにも同じことが言える。友達とマスターベーションの話をするところなんか、ティーンには刺激が強すぎるかもしれないし、演技とは言え、自分と同一視されることを考えれば強い抵抗があってもおかしくない。それをやってのけるのだから、身を削っているのだ。

邦画では、『横道世之介』なんかがちょっと雰囲気似ているかもしれない。アプローチの仕方はまったく違うけど。

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うそつきかもめ

2.5青春真っ只中

2024年6月16日
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鑑賞方法:VOD

都会の暮らしを夢見るティーンエイジャーのはなし。
ベタで普通。
ティーンエイジャーって和製英語なんだってね

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千恵蔵

3.0今見れて良かった

2023年12月2日
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鑑賞方法:VOD

どこかリアルで共感できるとこもありつつ胸が苦しくなるような映画だった。シャラメに惹かれて観たんだけど大正解すぎたദ്ദി^._.^)

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女子高生

4.0好き

2023年9月2日
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好きな映画。
自我×自我。
枠に入れようとするから枠からはみ出したくなる。
枠なんかなきゃいいのに。
どんな形でも歪な形でも素晴らしい。

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れもん

4.0青春から離れたからこそ、じっくり鑑賞できる

2023年7月12日
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泣ける

愛されたい、誰かの特別でいたい、母親となんだかうまくいかない。
主人公の年齢と離れた今に観たからこそ、とても共感できる。思い出せばちょっぴりこそばゆい、でも当時は色んなしがらみに囚われて、それで精一杯だった。青春物の中では一番好きかも。

友人との関係に一喜一憂したり、恋人を作ることそのものに憧れたり、
母親のちょっとした言動でぶつかったり、当時はそれがどうしようもないくらい真剣な問題で、苦しくて、嫌でしょうがなかった。

最後は心がじんわりと温まるハッピーエンド。
しかしながら、これがすべての人に当てはまるわけではないから、
単純に「家族の愛っていいね」とは言い切れない。
周りにはこの時期に人との関係がこじれて、親元離れた今でも苦しんでいる人も実際にいる。最初は幸せでも途中でこじれてしまう人もいる。

『レディ・バード』のように、人生の一部を切り取った映画を観ると、
こうして現実の自分や大切な人の人生に目を向ける機会になるから、
私はこういうテーマの映画はひたすらに好きだなと再認識。

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スクラ

2.5厨二病への共感性羞恥

2023年7月2日
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自分の本名ではなく「レディ・バード」と呼ぶように周囲に頼んだり、母親と些細なことで揉めたり、初めてのセックスがいかに気持ちいいかを友達と想像したり、共感性羞恥でのたうち回りたくなる厨二病の痛々しさと若気の至りであふれている。
こういった青春の痛々しさは誰にでもあったのだろうが、映画らしい劇的な展開が訪れない故に、映画の主人公がより自分ごとに感じられて羞恥感が強くなる。
演技も内容も悪くはない。だがこの映画を見せることで何がしたいのだろうかさっぱりわからない。「WAVE」といい、A24の青春映画はいまいち好きになれない。

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Jax

4.0中高生の親は、みんな観て、感想文を書いたらいいと思う

2023年6月30日
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泣ける

幸せ

主人公のクリスティンが「レディ・バード」というニックネームみたいなもんを
ミドルネームあたりにぶち込んでいる。

もしくは、クリスティンではなく「レディ・バード」と呼べ、ぐらいの勢いで相手に要求する。

そりゃぁ、友達程度なら、レディ・バードと呼んでもよかろうですが親ならどう思うかですよね。

そう、この映画は高校生~大学生の立場(クリスティン側)と親の立場(お母さん側ね、マリオン側)でお互い見えている世界が違う。
好き勝手して自由奔放に見えて、親から愛されたいクリスティンと過保護を絵にかいたような、娘に過干渉なマリオン

お互いを想う「歯車の数や大きさ」が違うから、噛み合う時もあれば全くかみ合わず、にっちもさっちも話にならない時もある。

これは、アメリカのサクラメントのこの映画の家庭に限った話じゃなくて僕たち日本でも、どこでも同じようなことが起きていると思う。

「親の心、子知らず」と言うが、「子の心、親知らず」とも言える。というか、人の心なんて、誰も知らずなのだけれど相手を自分の枠内にはめ込んで知ろうとするんじゃなくて、相手が自分のことをどう思っているかを、知ろうとするところから「おもいやり」ってもんが産まれてくると思うのよ。

僕にも高校生の子どもがいるので過保護・過干渉なマリオン側に、「そら、あかんわ」「言い過ぎ」「ほっといたら?」などと、高速ツッコミを入れていたが、どうだろう。なんかしら、マリオン=自分に重ねても見えるのだ。

親も子どものころがあったし、反抗したり、親の気持ちを踏みにじったりもしたのだけど、イマイチ覚えていない。。。

だから、感覚的に子どものそういった反親心みたいなのは、わかるんだけどなんでこんなに怒ってるんだろう、ってくらいわからなくなる時がある。
(マリオンはもっと上を行っているように見えるけども)

だらーっと、起伏のない物語だけれど、映画にする意味があるし映画にして伝える意義のある「映画」だと思う。

いい映画だった、中高生の親はみんな観たらいい。
親だって矛盾してたり、迷ってたりするんだから。

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西の海へさらり

4.0なんでもものすごくでっかく見えたりちっさく見えたり、あの頃ってほん...

2023年6月25日
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なんでもものすごくでっかく見えたりちっさく見えたり、あの頃ってほんとそうだったよね、わかるわーと。
与えられたものの中で自分というものをどう作るかという思春期ならではの営みにおいて、何を大事にして何を手放すかということはとても大きなテーマで、その点を名前を切り口に描いているのが面白かった。

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ouosou

4.5どこにでもいるアメリカの片田舎の

2023年5月20日
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女の子。そんな田舎を抜け出したくて、自らをレディバードと名乗り、東海岸に羽ばたこうとする。

彼女の葛藤が、友人、異性、そして実は似たもの同士?の母との間で、描かれる。それぞれのエピソードがテンポよく表現されて、すっきりと観終えた。
ラストで、家電に残すメッセージ。
クリスティンよ、と名乗るシーンが良かった。

つぐない での快演で驚かさせたあの少女が、このシアーシャと知って、ビックリ。
俳優ってすごい。

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トッキー

3.5人生は失敗の連続

2023年2月19日
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鑑賞方法:VOD

感謝の意や本当に大切なものは後になって気づく。
親がどのくらい自分のことを思ってくれていたのか。自分のことを本当に思ってくれている友だちのこと。
ただ、それも自分の意志で行動して気づくことができる。
人生は失敗の連続だが、それは全て無意味ではなく、失敗により様々なことに気づかさせてくれる。
レディーバードの生き方から改めてそう思った。
失敗はあるかもしれないが、自分の意志でやりたいことはやるべき。
大概のことは時間が解決してくれる。そして感謝を伝えることは大切である。
色々な大切なことが学べる作品であった。

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ペキ

3.5しっとりと心温まる

2022年12月27日
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鑑賞方法:VOD

冒頭、車から脱出した時の母ちゃんの顔が好きです。インパクト大きすぎ。
それと思いの外カットがきれいですね。
母ちゃんとは何かと反目し合ってるけど、何だかんだ良い理解者であるのが見て取れます。
思春期を過ごした先の、生意気だった少女の成長の物語。
というより、家族愛を描いた作品ですね。
しっとりと心温まる物語でした。

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白波

3.5超等身大な女子高生の生々しい青春映画

2022年12月15日
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2022.87本目
まず、主人公のリアルさ、等身大の女子高生さがいい!
変に美化されていなくてありのままで、「かっこいいミステリアスな先輩に憧れて、無理してちょっと合わない友達グループの子と仲良くしてみる」とか、なんかうわぁーーーありそう!!って思った。笑
何者かになりたくて、もがいていた少女が最後、自分の名前や自分の出身地を素直に言えるようになった。前向きなメッセージをうけとったし、主人公を応援したくなった。

そして、親友の女の子とのやりとりがめちゃくちゃ好き!ど下ネタを言いながらギャハギャハはしゃいで笑ってる感じ、私の高校生の時の親友とのやり取りと重なった!笑

展開が恐ろしく早くて、でかい事件(主に恋愛で)がおきても、「こんなこともあったね」てなテンションで流れていくのも面白かった。でも確かに、高校生のときの大事件って、今思うと「こんなこともあったね」って笑って流せるくらいのことになってるよね〜

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とも

4.5注意深く見ると、愛情は同じでは?

2022年9月13日
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高校最後の年の1年間の物語
誰か(母)に愛されたい、誰かを愛したい
それを求めて、ここではないどこかに行きたい
自分の名前も好きじゃない
だから、クリスティンという名前ではなく、レディバードと自分を呼ぶ

そんな気持ちをいだきながら、
実はこの街が好きで、母も父も愛している自分に気づく
そんな物語でした。

コミカルなタッチもありつつ、非常に生々しい青春期を描いた作品。すごい映画でした。

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夢見る電気羊