「失敗しながら自分を構築してく」レディ・バード Rubysparksさんの映画レビュー(感想・評価)
失敗しながら自分を構築してく
グレタガーウィグが好きなので迷いなく観ました。フランシス・ハと通ずるものをかんじた。
色々と経験して失敗しながらいろんなことを感じアイデンティティを構築してく時期のあれこれがおもしろくて、ラストはどうでもよかった。泣きはしなかった。
クラクションの音だけででいいっちゃダメっていうお父さんのアドバイスになるほどと頷きながらもそこは妥協しててでていくが、結局ロクなもんじゃなくて、でも無理やり合わせるんじゃなくて、その場から離れるとか、レイディバードちゃんの価値観を妥協しない行動にとても好感もった。それが大人になるとフランシス・ハになるとおもった。
美人でイケてると思ってた女子が、話して見たらとんでもなく失礼で、中身はびっくりするほど平凡でつまらない奴だったり、初体験もショボいだけでなく相手に嘘つかれてたりとか、やってみないとわからない、でもやってみたら、残念な結果だったってこと人生にはいっぱいある、その中で自分が何を選択するか。その時にどれだけ自分に忠実でいられるか。レイディバードはとても自分に忠実。
母親は娘にはあんなにうるさいのに、息子(養子だから?)とそのガールフレンドには寛大。その二人について夫婦で話す時に爆笑するシーンやガールフレンドの子が居候しててしれっと溶け込んでて、レイディバードとタバコ吸いながらお母さんを褒めているシーンなどがそれを象徴してる。そういうことも受け入れてかなきゃいけないのが人生。ちなみにお兄ちゃんすごーいイケメンですよね。アジア系?かとおもったけど、ミゲルだからヒスパニック系なのかな。
などなどどうでもいいことも含めて、ひとつひとつのシーンを楽しみました。