ザ・キング(2017)のレビュー・感想・評価
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韓国社会の深淵
アジアに西欧的価値観が持ち込まれたのは長い歴史の中で最近である。その中で、政治体制が変われど権力というのに執着するのは、変わらない。
検察は、絶大な権力を持つ。その中で権力に憧れ、溺れ、裏切られた男が自分の素直な気持ちに従い権力へと戦いを挑む。
幼馴染で最後までお互いを思いやる姿は本当に美しい。
最後に決めるのはあなた、キングはあなただと問いかけこの映画は幕を閉じる。その理由は何か。有り体に言えば、民主主義の中で1票の力を持ってる我々民衆こそがこのような腐敗からの脱却できる希望ということか。しかしながら、これは前提に成熟した大衆というのが必要である。これは、私が思うに日本では明治から見ても一度もなしえてないものである。例えば、先の大戦がまさに欠落した民主主義のあらわれである。だからこそ腐敗は進むよどこまでも。
リュ・ジュンヨルかっこよかった
全体的にコミカルな作風だった
リュ・ジュンヨル演じるドゥイルがとても魅力的なキャラクターだと思った
野犬派というのも特徴的で良い。
マックのシーンも個人的には好きだ。
しかし今ひとつパンチが足りなかった
熱量を上げていく表現上のタイミングが遅かったようにも思う。
韓国の上昇志向と権力闘争への風刺
韓国の上昇志向を風刺したかのようにみえる。内容は重いが重たくみせないような工夫があって、コメディタッチやリズミカルな音響を交えてみやすくなっている。
上昇志向は権力を握りたいという飽くなき欲望、そこには冨、女、贅沢といったものを実現させるためには権力が必要といった固定観念があるようにもみえる。
99%の検事が普通であるように、その普通に足りて、正義のために尽くしていれば幸福なのではないかといったようにも取れる。行き過ぎた権力闘争の果てしなき闘いは歴史上絶えたことがないし、これからも消えないが、それは1%に過ぎない。99%に足りて過ごすための知恵も必要、そういった反面教師のような映画にも見えた。
日本社会とよく似ている韓国社会
ゴシップをゴシップで隠そうととする…とか日本とよく似てますよね。
アル!アル!そう思いながら観ました。
違うのは未だに日本はこの映画の時代と同じ手口を(笑)
ネットが普及した時代にも通用してるんだろうかと疑問ですが
政界の上層部はお爺さんだらけだから(^◇^;)
でも韓国には声を上げるという文化があるし
『正義』とか『善悪』とかで動くメディアとか
日本よりは生きてる気がするけど…
【”権力を持つ者にとって、韓国より住みやすい国があるだろうか。”ソウル中央検察庁を舞台にした若き検事の成り上がり人生を強烈な政権批判を込めて描き出す】
今作は、若きソウル中央検事局検事の抱いた野望を、1980年から2010年の激動の韓国現代史を背景に、見事なポリティカルエンタメ作品として描き出している。
韓国の歴代大統領がほぼ不幸な末路を迎えている事実の背景を露わにした作品。
ソウル中央検事局部長検事、ハン・ガンシクを演じるチョン・ウソンが端正な表情を保ちつつ、検察権力の頂点に立った時の姿”踊っていた!”と奈落の底に落とされた時の演技。
パク・デスを演じるチョ・インソンが徐々に権力の階段を上っていく姿。
韓国は何でここまであからさまなポリィティカルムービーを制作出来るのか。政府の干渉はないのか?
ここまで、徹底して権力に固執する男達の姿を見せつけられると”韓国、凄いなあ、でも日本でも同じなんだろうなあ”と思ってしまった作品。
<今作が日本公開された直前、朴(パク・クネ)前大統領が弾劾訴追され、罷免され懲役25年の有罪判決を受け、現在でも獄中にいる・・。>
<2018年3月11日 劇場にて鑑賞>
こめでぃい…なのかね。韓国の歴史もちょっと学べる
1980年から2010年の韓国。大統領が全部わかるのでなんかリアル
全斗煥から李明博まで
全羅道出身はアカ
ホワイトノイズ学習法
高校時代から始めるから話が長くなる
チンピラのような目で引き寄せた金持ちの勝気な彼女
ボブが可愛い
正義感に燃える事件を手掛けたところから本番の流れに突入
戦略部(戦略3部)
熟成するまで待つ、キムチのように。
やっぱり芸能人とXXしてみたいよねぇ
チョン・ウソンがプライドを捨て歌い踊る様がみたくなかった
犬に人を食わせる。描写は漫画チック
あらなんか漫画サンクチュアリみたいな幼馴染みコンビ結成
検事連中はスーツ格好いい
奥さん女子アナやったんや!
大統領選は検事連中にも一大事
チョン・ウソンが終始かるい
演出がハリウッドチック
2回目踊り出した
シャンパンタワー綺麗
世間の気をそられるまやかしは日本でもやってる気がする
1部に昇格
パツキンの寄せてあげてねーちゃんにひっかかるとはやっぱ芸能人好きか
やる気満々のイケイケ女性検事登場
やばい浮気がバレそう
しかし時代の変化を上手に感じさせるメインキャスト。だんだん見た目が変わってきた
そしてどんどんほころびが
廬武鉉政権誕生
ちょいちょい飛び蹴り
主役だけ都落ち
焼き畑農法みたいな書
ダチの金でダチを守る
イケイケ女検事、まさかの先輩
まだあと一時間ある、もうひと展開か
先輩=ヒョン
少しずつ太ることで時代を感じさせるのか
相棒出所
ありがちなラストで始まる奴かと思ったら違うのか!
しかもアクシデントかいや違うか
相棒泣かせる
ドウィルの最期だけ渋い
ここは漫画チックにはいかないのはえらい
イミョンバク政権発足
酒浸り
今更生き方を後悔。この曲聞いたことあるな
ここで2時間弱
何もかも失う
全てを賭けてハンガンシクに一矢報いる
チンピラの目
政治家になれば検事を上回れる
イメージ戦略
ここで出てくるのか
政治力学の基本理念が「やられたらやり返す」
スクープにはスクープを
しかしなんやねん当選発表がカウントダウンて
軽いノリでとても面白かった
新宿の映画館で予告を見て、絶対に映画を見に行くつもりが多忙で行きそびれDVDで鑑賞。チョン・ウソンが好きなので、こんなノリノリでダンスしているシーンが見られてサイコー。このシーンだけでも何度も見ました。もっとドロドロの社会派韓国ノワールを期待した人には物足りないかもしれないけど、私はこのスピード感と軽いノリがとっても面白かった。構成も演出もよくできてます。さすが韓国映画!また傑作に出会ってしまった。主演の二人もとても素敵。グロいシーンないので女性にもオススメ。エンディングは賛否あるかもしれないが、私は好評価!
検事 ≒ マフィア
面白かった!
「検事 ≒ マフィア」の構図で、腐り切った検事局を描く
検事の花形、企画部に所属する3人の働きと、マフィアの活動を並列して描くことで、検事局とマフィアが「似たり寄ったり」の世界であり、彼らが仕えるのは、どちらも政治家で、最終的には青瓦台につながっていく
これは韓国を舞台にした映画だけど、彼らを見ていると
「なぜ、官僚はそれほどまでに政治家に尽くすのか」
の理由がよくわかる
上から下まで、大統領も、政治家も検事もみんな繋がっているからだ
その中で、自分の立場が危うくなると、とても簡単に側近を捨て
その悪事をバラそうものなら、家族に被害が及ぶ危険性をちらつかせる
そうして「人を犬扱いし、蹴落とした」者だけが、数ある検事の中から1%の成功者になることができる
また、後半、チョ・インソンは心を入れ替えたように見えるが
そうではない
その証拠に「奴らのやり方」を見事に踏襲しているからだ
チョ・インソンこそが、見事に時代の流れを読み取り、時代遅れとなった古いつながりを脱却し、チョン・ウソンの教えどおり「やられたら、やり返す」方法でのし上がる
そんな彼こそが全てを牛耳る「キング」となるのだ
出世をしたいのなら「誰を味方につけるのか」を常に読み取らなければいけない
相手を間違えると、足場が一気に崩れ落ちてしまうのだ
あー面白かった!
リアルな感覚
不良高校生がソウル大学に入り検事になる。そこでは政権にすりよりながら絶大なる力を持つ検事がいた。
実際の大統領選の結果にリンクしてるので、実話のような感覚を味わえた。権力を握りのしあがっていく様は痛快だし、人間関係もきちんと描かれてて面白かった。
ただ、上映時間が結構長い。もう少し短くできる気がする。
主人公の生い立ちや生き様にクローズアップし過ぎて、肝心の検事総長の...
主人公の生い立ちや生き様にクローズアップし過ぎて、肝心の検事総長のワル加減が薄くなり、スカッと感が無かった。もっと悪く検察が動いて欲しかった…
とてもよかった
チンピラの若者が勉強して法律家として立身出世していくのが痛快だった。ところどころで音楽と踊りの狂騒が刹那的で悲しくもあり、だからこその楽しさがあった。主人公のチンピラでちゃらんぽらんな感じがとてもよかった。お友達のヤクザが松江監督に似た顔立ちで、魅力的だった。
それでいて韓国社会の深い闇に踏み込む内容で、製作陣が暗殺されるのではないかと心配になるレベルだった。腹が座っている。すごい。
ただ、クライマックスが立候補というあんまり痛快じゃない方向性で、もっとアクションや暴力でワクワクしたかった。
まんが。
一人称で語られるストーリーはわかりやすいが映像に迫力なし。内容自体は韓国らしいエグさ満点だけど語りで済ませてる部分が多く全体的にソフトな仕上がり。この権力とワイロの構造は韓国映画共通でネタが尽きないもんだなー、とふと思ってしまった…。
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