劇場公開日 2018年3月10日

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「検事 ≒ マフィア」ザ・キング とえさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0検事 ≒ マフィア

2018年4月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

面白かった!
「検事 ≒ マフィア」の構図で、腐り切った検事局を描く

検事の花形、企画部に所属する3人の働きと、マフィアの活動を並列して描くことで、検事局とマフィアが「似たり寄ったり」の世界であり、彼らが仕えるのは、どちらも政治家で、最終的には青瓦台につながっていく

これは韓国を舞台にした映画だけど、彼らを見ていると
「なぜ、官僚はそれほどまでに政治家に尽くすのか」
の理由がよくわかる

上から下まで、大統領も、政治家も検事もみんな繋がっているからだ

その中で、自分の立場が危うくなると、とても簡単に側近を捨て
その悪事をバラそうものなら、家族に被害が及ぶ危険性をちらつかせる

そうして「人を犬扱いし、蹴落とした」者だけが、数ある検事の中から1%の成功者になることができる

また、後半、チョ・インソンは心を入れ替えたように見えるが
そうではない

その証拠に「奴らのやり方」を見事に踏襲しているからだ

チョ・インソンこそが、見事に時代の流れを読み取り、時代遅れとなった古いつながりを脱却し、チョン・ウソンの教えどおり「やられたら、やり返す」方法でのし上がる

そんな彼こそが全てを牛耳る「キング」となるのだ

出世をしたいのなら「誰を味方につけるのか」を常に読み取らなければいけない

相手を間違えると、足場が一気に崩れ落ちてしまうのだ

あー面白かった!

とえ