「笑わせたいんだか、泣かせたいんだか…。」50回目のファーストキス 財団DXさんの映画レビュー(感想・評価)
笑わせたいんだか、泣かせたいんだか…。
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オリジナルとなったハリウッド版は未視聴のため、今回初めてこの物語に触れた。色彩豊かなハワイの光景と長澤まさみさんや山崎紘菜さんの美貌、現地キャストらの小気味いいお芝居が好印象。
しかし、良かった点はそれだけ。というか印象に残る点がそれだけ。主役の山田孝之さんをはじめ好きなキャストの方々が勢ぞろいした本作だが、そもそも純愛ラブストーリーで泣かせたいんだか、ギャグで笑わせたいんだかわからない。真面目にお話が進みはじめたと思った矢先、薄ら寒いギャグで白ける流れが二時間も続くのは流石に苦痛だった。
冒頭から膨大な会話劇と続き単調なカメラワークが続き、クライマックスに突入しても全く感情が揺さぶられない。福田監督は3分に一回はギャグを入れないと我慢ならないのだろうか?いい加減ギャグの引き際も考えてほしい。
『変態仮面』の時には電撃が走ったように好きになったムロツヨシや佐藤二朗といった福田組メンツも、今回に限って出てくるたびにイラっとしてしまった。どの作品でも同じようなボケを続けているように思えて、いい加減引き出しの少なさを感じる。
映画とは一つ一つのシーンの緻密な積み重ねで出来るものだ。今後もテレビドラマを引き延ばしただけのモノを作るなら、何も期待できなくなってしまう。
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