劇場公開日 2018年10月13日

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日日是好日のレビュー・感想・評価

全272件中、121~140件目を表示

4.5日々全てが、良き日

2019年6月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

エッセイストである原作者の実体験に基づく、お茶の世界。
そんな地味な題材、映画になるんかい!…と思うなかれ。
しみじみと味わい深い、結構な…いや、素晴らしいお手前で。
これぞ、日本映画の良き心。
魅了された点は多々あるが、本作を格別なものにした今は亡き名女優について真っ先に触れたい。

樹木希林。
お茶の先生、武田先生を演じる。
お茶の作法や所作には細かく厳しいが、性格自体は朗らかで茶目っ気たっぷりでユーモラス。
名言もたくさん。
いつもながら、演技なのか素なのか、区別が付かないほど。
希林さんの為のような、ハマり役と絶品の名演。
死去してから今年、2本の出演作が公開されるが、本作こそ最後の作品に相応しいとさえ感じた。
希林さんは女優だ。だから、お茶の事に関しては素人に等しい。
なのに、劇中披露するお茶の作法や所作は、本当にその道云十年の先生のよう。
おそらく、相当稽古し、勉強したのだろう。
その陰ながらの努力を一切見せず、感じさせず、飄々と自分のものに。役作りを必死にアピールするハリウッド俳優とは正反対。
思えば、希林さんはいつだってそうだった。
本当のプロフェッショナル。
代わるべき存在が居ない、唯一無二の名優。
改めて突然の死を悼むと共に、数々の名演で魅せてくれた敬意と感謝を捧げたい。

お茶の世界は覚える事、やる事がいっぱい。
いちいち細かい作法と所作は勿論、それぞれの道具の名称、それぞれの意味…こんなに大変なのか!
自分だったら細かすぎて疲れてしまうだろう。
頭で考えるから、出来ない/分からない。身に付けば、自然と手が動く。
それが出来た時、作法や所作の何と美しい事!
お茶の世界って、深い。

本作は和の美を嗜む作品だ。
畳の茶室。
部屋から覗く庭。
掛け軸などの装飾。
和菓子は見た目も美味しそう。(自分、和菓子好きなので)
映像は美しく、音楽も美しい調べであったり軽快であったり。
何度も何度も“美しい”という言葉を用いて恐縮だが、本当にその美しさに心奪われる。
どちらかと言うとシリアスやハード系が多かった大森立嗣監督にとっても新境地。
もう一つ印象に残ったのは、“音”。
大臨場・大迫力の音とは全く逆の静かな音ながら、
水を汲む音、水が沸く音、お茶を点てる音、庭の水の流れる音、飲みすする音、水とお湯の音の違いに至るまで、全ての音が心地よい。
目を閉じ、聞き浸りたいくらい。

黒木華、多部未華子にもほっこり。
よく女優なのに美人じゃないと言われる二人だが、個人的にこの二人、個性的で魅力的で、女優としても非常に好きなんだなぁ…。
黒木は、自分の人生にさ迷い中のヒロイン・典子。
多部は、サバサバして自律性のある従姉妹の美智子。
本作は、典子の20数年に及ぶ物語である。

大学生時代、親に薦められて始めたお茶。
全然身に付かず、いちいち細かすぎて、正直うんざり。
続けられるのかなぁ…? と言うか、お茶をやってて何か得になるの…?
就職に苦労。やっと見つけたバイト。
悩み、面接や試験など大事な前日、途端にお茶を嗜みたくなる。不思議な事に。
典子の性格上、何事も長続きしないタイプだろう。
が、お茶だけは長く続いている。
自分の人生に多大な影響を与えた…などという、大それた事ではあるまい。
自然とスッと、自分でも知らぬ内に、お茶が身に染み渡っていたのだ。

時の移ろい、典子の悲喜こもごもの歩み。
仕事、失恋、出会い、そして別れ…。
お茶と絡めながら。
20何年も続けているお茶。
いつもと同じ、変わる事の無い。
しかし、決してそうではない。
その都度その都度点てるお茶に、二度と同じお茶は無い。
人生とて同じ。
よく変わらぬ同じ日常の繰り返しと言うが、全く同じ日など無い。
必ず毎日、何か新しい事、新しい日がやって来る。
それは、一期一会。
だからこそ、一日一日を、嗜みたい。

辛い事も、悲しい事も、
嬉しい事も、幸せな事も、
お茶を楽しく頂くように。
一生に一度きりの日々。
その日々に感謝。
その日々全てが、良き日。

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近大

4.0「日常の愛おしさ」を認識させてくれる映画

2019年5月19日
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幸せ

映画を見終わった後、「日日是好日」の意味を検索しました。

それによると、日々是好日は雲門禅師の悟りの境地を表した、最高の言葉とのことです。
一般に「好い・好くない」の判断の基準は、お金が儲かった・損をした、よいことがあった、嫌なことがあったなど、優劣・得・是非にとらわれたものさしで考えがちですが、日々是好日とは、そんなこだわり、とらわれをさっぱり捨て切って、その日一日をただありのままに生きる、清々しい境地なのだそう。
今が、悲しみの中にあろうと、喜びの中にあろうと、一瞬・一瞬を大切に生きること。と書かれていました。

この世界観を黒木華と樹木希林がとても丁寧に演じていて、共感しました。
季節の移ろい、花、雨、着物、感情が程よい距離感で語りかけてきます。激しく感情をゆすぶられることはないですが、気持ちの中の中に届くような、映画をみたあと、所作を美しくしたくなるような、そんな大人な映画でした。

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みぃ

0.5書籍を読んだことがあったので、あの世界をどう映像化したのかと興味が...

2019年5月11日
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書籍を読んだことがあったので、あの世界をどう映像化したのかと興味があったが、難しかったようだ。哲学的なことがもっともらしく話されるが共感できないまますすんでいく感じ。ゲド戦記を思い出した。映像化する必要があったのか?映像を作る時のルールを無視してるけど、もしかして新しい挑戦をしているのか?名作映画「道」は子供の頃分からなかったけど、大人になったら良さが分かるようになったと主人公が言っているが、この映画もそういう事なのか?評価が高かったし、名画座でやってたので期待してたのに、ハズレだった。時間を無駄にした。制作者がどういうモチベーションで作り始めたが知らないが、上手くいかなかったのでは?

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terakotta

4.0やっぱ樹木希林いいね

2019年4月27日
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鑑賞方法:VOD、映画館

幸せ

全体的に落ち着いたトーンで淡々と
物語は進行する。
樹木希林演じるお茶の先生は、人生の機敏を知り尽くした達観者。まさにハマり役。
和風テイスト満載で美しい映画だ。
ラストも良かった。教える側、伝承する側になって初めて見えてくるものがある。
そんなことを改めて教えられる映画だ。

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スマイルアスリート

3.0和風が好き

2019年4月23日
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鑑賞方法:映画館

知的

黒木華さんはイイです。和風テイストには憧れます。庭と茶室のある住まい、雨、緑、花、四季を感じ、本物の茶器や掛軸、お湯の音と水の音、茶道を女だけの世界に誰がしたんだ。音と映像だけでいいのにナレーション要らない。日日是好日はそういう穏やかな日が続くことが良いということなのか。主人公の生活の虚しさや悲しさを侘び寂びに繋ぎたいんだろうけど繋がりがちょっと薄い。クラシックな選曲が良いのにライナーに出て来なかった。樹木希林さんの追悼でお客さんはいっぱい。

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oneimumaso

4.0映画化してくれて良かった

2019年3月24日
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原作を読んでから鑑賞しました☺︎
原作での先生の序盤のイメージと樹木希林の年齢がかけ離れているような?違和感は多少あるものの、歳を重ねるにつれて合わさっていきました( ΦωΦ )
日日是好日、という言葉自体をどのように自分の中に落としていくか考える。。味わい深い作品です\( ¨̮ )/

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mmmiyairi

4.0樹木希林に尽きる

2019年2月17日
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知的

幸せ

樹木希林が好きというだけで観た映画。

8割ぐらいお茶のシーンで、お茶が好きな人は好きな映画だと思う。四季ごとに変わるお茶、お茶菓子、掛軸、所作などなど、一つ一つが美しくてお茶が分からない人でも見とれるものでした。

茶道の教えを教えてくれるような映画でしたが、さすがの樹木希林であって、とても素晴らしい作品に仕上がっていました。

でもお茶好きじゃないとつまらないかも?

2018.10.27鑑賞

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素人の覚書き

1.5黒木華ってこんな大根役者だっけ?

2019年1月10日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

 主演の黒木華は、若手でも指折りの演技のしっかりした俳優だと認識していたのだが、この作品における彼女は、時折高校生の演劇部かと思わせるほどに拙い芝居をしている。
 それとも、これは相対的な印象に過ぎず、樹木希林の演技の前には彼女のそれが小手先のものに見えてしまうだけなのか。
 いずれにしても、大学生から中年までを黒木がどう演じるのかを楽しみにしていた観客にとっては、少し物足りない味わいとなっている。
 そして、フェリーニの「道」についての言及が、それほどまでに必要だったのか。正直、映画のどの場面よりも、黒木が「道」について語る部分で、ジェルソミーナとザンパノの哀しい物語を思い出し涙腺が緩んでしまった。
 確かに、ものごとを「すぐに理解できること」と「時間をかけて理解すること」に分けて考えるという、現代に失われつつある弁えの具体例を提示する意図は分かる。
 しかし、映画を観ている者に、映画を具体例として提示することは、あまり賛同できない。他の映画を引き合いに出していることが成功している作品もあるが、それはもっと他愛ないことを語っているものである。「道」はあまりにも重い。
 遺作となってしまった樹木についてはもちろんのことなのだが、父親役の鶴見辰吾もとても良かった。
 茶道のお稽古をサボって中華街へ行こうかと迷う黒木に、「自分で決めなさい」と言える父親がこの世に何人いるだろう。自分自身も同じ年頃の娘を信頼して、同じことを言えるだろうか。
 恋愛で躓いた娘が、久しぶりにお稽古へ出掛ける。立ち直りの兆しを感じた父親が、「お母さん、お酒飲もうか?」と、真昼間から一升瓶を取り出す。隠しきれない嬉しさ。
 この二つのシーンの鶴見が素晴らしい。歳を重ねるにつれて、素敵な俳優になってきた。
 そして、最後に樹木の演技(なのか、地なのかもはや誰にも分かりはしない。)である。映画の中での彼女のセリフに「頭で考えずに、体で覚えなさい。」「手が知っている。」という、茶道の指導者としての言葉ある。
 これは、彼女の演技そのものについても当てはまるのではないだろうか。
 頭で考えた人物造形ではなく、その人物としてものを考え、感じると、その必然的な結果としてある言葉や表情が勝手に出てくる。彼女の演技がそんなところから生まれてくるような気がする。
 少なくとも、この俳優がその人物のことを、誰よりもよく知っている人なのだということが、スクリーンを見つめている側には感じられるのだ。

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佐分 利信

2.0映像が美しいだけ

2019年1月9日
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鑑賞方法:映画館

笑える

雨の描写や風景や庭の映像が美しく、和菓子がおいしそう。それだけです。

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PAK UNTIK

4.0わからないことは時間をかけてゆっくりと

2019年1月7日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

こんな映画を見たかった。茶道からしか見えてこないものがある。それは、頭で考えるのじゃなくて、積まれた価値で物事を判断するのでもなくて、ただ、決められた動きを繰り返すことで、日頃の価値とは違うものが見えてくる。その中で自分を見つめ直す空間を感じる。また、季節ごとの風景は、世俗的なことに追われている自分を見つめ直してくれる。茶道を求めるとそんなことが見えてきそう。何が大切か、今の優先順位は何か、今会ってるこの人とはもう二度と会えないかもしれない。そんな空気がたくさん詰まっている「日日是好日」には、樹木希林さんがよく似合う

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にっしん

2.5良い映画なんだろうけど。

2019年1月1日
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どのエピソードも広がらないで萎んでいく。
それとも「道」のように長い年月をかけると味が分かるのか?

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ムーラン

4.0樹木希林。

2018年12月27日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

もちろん、黒木華もすごくよかったと思うけど、やっぱり樹木希林。
お茶の先生って、観る前はどうかなぁって感じだったんだけど、やはり樹木希林の味で先生にいい色がついた気がした。
逆に、他の人が演じてるのが想像できない。

五感で楽しむ映画。
四季の音と映像、そこから感じる暑さ寒さ。美味しそうな和菓子。

登場人物の背景はあまり映し出さず、とにかく茶の世界にこだわる、人生に茶があるのではなく、茶の道に人生を絡めるという描き方は大いに賛成できた。

それにしても、樹木希林。
今となっては、樹木希林がいたから成立した映画なんじゃないかと思う。

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たかじんろ

5.0凄くいい。

2018年12月27日
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四季を感じ、日本に生まれて良かったと心の底から思える。樹木希林は本当に凄い。台詞の一つ一つが心に響く。最近憧れの人は誰かと考えたとき、ふと樹木希林が浮かんだ。クスッとなってしまったり、ホロリとなってしまったり、心が浄化される。まさか大森立嗣とは。びっくり。

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いつこ

5.0日日是好日を理解できるか出来ないか。

2018年12月15日
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最近、映画の内容はもちろんですがタイトルもしっかりと映画を生かしてくれているかが気になって見てしまいます。

映画のポスターやタイトルは、見るまでの期待を膨らませてくれるツールのひとつではありますが、そこまで気を使って表現する気持ちのいい映画が好きです。

この映画は、1本まるまる使ってタイトルを表現してくれています。

映画でも出てきますが、タイトルの意味は何となく分かります。ただ、何となく。
何となく生活する、何となく茶道を始める。そんな所から物語は始まります。

茶道の深さは何となく分かっているつもりです。
所作が細かく大変で、、という茶道の基本をしっかりと抑え、茶道を知らない人にも伝わりやすいストーリーになっています。
茶道はもっと奥が深い!とか言われても、じゃ、それ映画で表現できるんですか?それって浅くないですか?と言いたくなる。

物語の軸にあるのはあくまでも黒木華演じる典子の人生。茶道に入門してから、茶道を知っていき、様々な不条理と向き合い、たくましく成長していく様が描かれている。

日本人のわびさびの心を出しつつ、茶道を楽しむ日本人も表現していたところもまた面白い。
ただただ茶道に打ち込む堅い映画ではなく、1ファンとして茶道を習う。それも感情移入しやすかったポイントかと思った。

もちろん、樹木希林の演技は素晴らしかった。これが遺作のひとつになってしまったことが嘘のように生き生きとした演技。これが見られなくなるのは悲しい。またあの笑顔をスクリーンで見たい。

多部未華子も実に多部未華子らしい役でハマり役。いるよなぁ、こういう人。そんな感じ笑

小さな変化に気づくことが大切だとはよく耳にはするけれど、それをまた感じさせてくれた。

作中で黒木華演じる典子はフェリーニの道を例に上げて自らの成長を語るシーンがあるが、この映画も道と同じなのではないだろうか。
フェリーニの道に感動できるようになる。日日是好日と思えるような人生を歩むこと。
そんな生活が送れたらもっと強くなれる気がした。

2018-095

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ちゃーるすとん

3.5流されるように過ごしている日々の暮らしをもっと丁寧に生きていかなけ...

2018年12月12日
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流されるように過ごしている日々の暮らしをもっと丁寧に生きていかなければ。お茶を習いたいなぁ、所作の美しい人になりたいなぁ。悪い人の出てこない清々しい映画でした。

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ごーるどとまと

4.0スクリーンで偲ぶ

2018年12月12日
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鑑賞方法:映画館

会いたくなる俳優と
スクリーンで見たい俳優で分けるなら
樹木希林さんは、後者。

この方は、もうこの世にいないんだと思いながら、スクリーンでいつでも会えると思うとなんだか不思議な気分

映画自体は、黒木華という俳優のこれからが楽しみになる

そして、お茶を点てたいというより…四季を、日々を慈しみたいという気持ちになる。いい意味で日常の映画。

そう、日々是好日

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ぁぃか

4.0うん?

2018年12月11日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

テーマも演技も良かったし、まさに日々の積み重ねの大切さを感じることができ、悪くはなかったけど、なんかイメージと違ったかも?
主人公に共感できないからかも?
樹木希林さん、これで最後なのね…という思いが強かったけど、残念ながら、これが最高傑作ではなかったかなぁ…。
ま、日々良い日であることを、皆が願っているということで、平均点より少し上ぐらい?

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kawauso

4.5わかるようになること

2018年12月11日
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原作も読んでいましたが、映像だとより感動が強くなりますね。こんなに自然の音をたのしむ映画は初めてでした。よくわからないものがわかるようになること。日々を繰り返し、その時々を五感で味わい積み重ねてゆくこと。そのことの美しさ。とてもすてきな映画でした。

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のん

4.0穏やかな日本の美

2018年12月9日
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原作は1カ月ほど前に読み、映画を観たいと思いながら、ようやく鑑賞。樹木さんの遺作映画にもなった茶道をテーマにした心に響く作品。

『日日是好日』は雲門禅師の教えとして、映画でも紹介してましたが、「毎日毎日が素晴らしい」とか「良い日が続くように努力すべき」と解釈される場合もあるそうです。

典子が人生の節目節目で味わうに辛苦に、気づくと茶道を心の拠り所としている気持ちが少しわかる気がしてきました。

茶道を通してフッと感じる美しい四季や心が洗われる感覚に、ほんの少しですが、同化できたかな・・・。茶道とは、この美しい四季に彩られた日本人ならではの美徳を、五感を通して味わうものであると素人ながら思いました。

原作を読んで、ちょっと不器用で、決して美人でもないけれど、大和撫子的な典子役に、黒木華はピッタリの配役だと思いました。

昭和の日本を代表する女優・樹木希林から、平成から新しい時代への日本的な女優・黒木華へのバトンを引き継ぐ作品だったのかも…。

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bunmei21
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