日日是好日のレビュー・感想・評価
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書籍を読んだことがあったので、あの世界をどう映像化したのかと興味が...
書籍を読んだことがあったので、あの世界をどう映像化したのかと興味があったが、難しかったようだ。哲学的なことがもっともらしく話されるが共感できないまますすんでいく感じ。ゲド戦記を思い出した。映像化する必要があったのか?映像を作る時のルールを無視してるけど、もしかして新しい挑戦をしているのか?名作映画「道」は子供の頃分からなかったけど、大人になったら良さが分かるようになったと主人公が言っているが、この映画もそういう事なのか?評価が高かったし、名画座でやってたので期待してたのに、ハズレだった。時間を無駄にした。制作者がどういうモチベーションで作り始めたが知らないが、上手くいかなかったのでは?
やっぱ樹木希林いいね
和風が好き
映画化してくれて良かった
樹木希林に尽きる
黒木華ってこんな大根役者だっけ?
主演の黒木華は、若手でも指折りの演技のしっかりした俳優だと認識していたのだが、この作品における彼女は、時折高校生の演劇部かと思わせるほどに拙い芝居をしている。
それとも、これは相対的な印象に過ぎず、樹木希林の演技の前には彼女のそれが小手先のものに見えてしまうだけなのか。
いずれにしても、大学生から中年までを黒木がどう演じるのかを楽しみにしていた観客にとっては、少し物足りない味わいとなっている。
そして、フェリーニの「道」についての言及が、それほどまでに必要だったのか。正直、映画のどの場面よりも、黒木が「道」について語る部分で、ジェルソミーナとザンパノの哀しい物語を思い出し涙腺が緩んでしまった。
確かに、ものごとを「すぐに理解できること」と「時間をかけて理解すること」に分けて考えるという、現代に失われつつある弁えの具体例を提示する意図は分かる。
しかし、映画を観ている者に、映画を具体例として提示することは、あまり賛同できない。他の映画を引き合いに出していることが成功している作品もあるが、それはもっと他愛ないことを語っているものである。「道」はあまりにも重い。
遺作となってしまった樹木についてはもちろんのことなのだが、父親役の鶴見辰吾もとても良かった。
茶道のお稽古をサボって中華街へ行こうかと迷う黒木に、「自分で決めなさい」と言える父親がこの世に何人いるだろう。自分自身も同じ年頃の娘を信頼して、同じことを言えるだろうか。
恋愛で躓いた娘が、久しぶりにお稽古へ出掛ける。立ち直りの兆しを感じた父親が、「お母さん、お酒飲もうか?」と、真昼間から一升瓶を取り出す。隠しきれない嬉しさ。
この二つのシーンの鶴見が素晴らしい。歳を重ねるにつれて、素敵な俳優になってきた。
そして、最後に樹木の演技(なのか、地なのかもはや誰にも分かりはしない。)である。映画の中での彼女のセリフに「頭で考えずに、体で覚えなさい。」「手が知っている。」という、茶道の指導者としての言葉ある。
これは、彼女の演技そのものについても当てはまるのではないだろうか。
頭で考えた人物造形ではなく、その人物としてものを考え、感じると、その必然的な結果としてある言葉や表情が勝手に出てくる。彼女の演技がそんなところから生まれてくるような気がする。
少なくとも、この俳優がその人物のことを、誰よりもよく知っている人なのだということが、スクリーンを見つめている側には感じられるのだ。
わからないことは時間をかけてゆっくりと
樹木希林。
凄くいい。
日日是好日を理解できるか出来ないか。
最近、映画の内容はもちろんですがタイトルもしっかりと映画を生かしてくれているかが気になって見てしまいます。
映画のポスターやタイトルは、見るまでの期待を膨らませてくれるツールのひとつではありますが、そこまで気を使って表現する気持ちのいい映画が好きです。
この映画は、1本まるまる使ってタイトルを表現してくれています。
映画でも出てきますが、タイトルの意味は何となく分かります。ただ、何となく。
何となく生活する、何となく茶道を始める。そんな所から物語は始まります。
茶道の深さは何となく分かっているつもりです。
所作が細かく大変で、、という茶道の基本をしっかりと抑え、茶道を知らない人にも伝わりやすいストーリーになっています。
茶道はもっと奥が深い!とか言われても、じゃ、それ映画で表現できるんですか?それって浅くないですか?と言いたくなる。
物語の軸にあるのはあくまでも黒木華演じる典子の人生。茶道に入門してから、茶道を知っていき、様々な不条理と向き合い、たくましく成長していく様が描かれている。
日本人のわびさびの心を出しつつ、茶道を楽しむ日本人も表現していたところもまた面白い。
ただただ茶道に打ち込む堅い映画ではなく、1ファンとして茶道を習う。それも感情移入しやすかったポイントかと思った。
もちろん、樹木希林の演技は素晴らしかった。これが遺作のひとつになってしまったことが嘘のように生き生きとした演技。これが見られなくなるのは悲しい。またあの笑顔をスクリーンで見たい。
多部未華子も実に多部未華子らしい役でハマり役。いるよなぁ、こういう人。そんな感じ笑
小さな変化に気づくことが大切だとはよく耳にはするけれど、それをまた感じさせてくれた。
作中で黒木華演じる典子はフェリーニの道を例に上げて自らの成長を語るシーンがあるが、この映画も道と同じなのではないだろうか。
フェリーニの道に感動できるようになる。日日是好日と思えるような人生を歩むこと。
そんな生活が送れたらもっと強くなれる気がした。
2018-095
スクリーンで偲ぶ
うん?
わかるようになること
穏やかな日本の美
原作は1カ月ほど前に読み、映画を観たいと思いながら、ようやく鑑賞。樹木さんの遺作映画にもなった茶道をテーマにした心に響く作品。
『日日是好日』は雲門禅師の教えとして、映画でも紹介してましたが、「毎日毎日が素晴らしい」とか「良い日が続くように努力すべき」と解釈される場合もあるそうです。
典子が人生の節目節目で味わうに辛苦に、気づくと茶道を心の拠り所としている気持ちが少しわかる気がしてきました。
茶道を通してフッと感じる美しい四季や心が洗われる感覚に、ほんの少しですが、同化できたかな・・・。茶道とは、この美しい四季に彩られた日本人ならではの美徳を、五感を通して味わうものであると素人ながら思いました。
原作を読んで、ちょっと不器用で、決して美人でもないけれど、大和撫子的な典子役に、黒木華はピッタリの配役だと思いました。
昭和の日本を代表する女優・樹木希林から、平成から新しい時代への日本的な女優・黒木華へのバトンを引き継ぐ作品だったのかも…。
すぐわからないもの、の美学
映画の中で武田先生の所作について典子が“染み込んでくる”って表現していたと思うけど、まさにこの映画そのものが“染み込んでくる”作品だった…
開始10分で不思議とじんわり染み込む感じが始まり、武田先生と典子の会話があまりにもジュワジュワし過ぎてて気付けばどっぷり浸かってしまってた(*´艸`*)
お茶道を知らない人にでもお茶道が何を伝えようとしている道なのか、そのイロハを教えてくれる作品だし、少しかじったことのある人にとっても「あるある」を感じさせてくれる良作✨(お茶道を極めた人がどう感じるかは極めてないあたしにはわかりまてん💦)
人間が生きて行く中で誰もが感じる“人生の冬”期でかなり共感し、でも季節が移ろい行くのと同じで「人生もいつまでもたっても“冬”なんて事はないんだよ」と素敵な表現で勇気を与えてくれる作品❤ ❤ ❤
あっという間に感じた100分。
樹木希林さんと黒木華さんのタイプの違った名女優二人のやり取りの細かさ。
最近の女優さんの中では黒木華たんが一番好き💟ちょっと前までは蒼井優にしか見えなかった華たんだけど、今作では浅田真央ちゃんに見えてくる。作品によって見せ方を変え、今作では声の演技が特に凄いと感じた。
劇場観賞ぢゃなくてもいいかなー、と今日まで引っ張ってたけどちゃんと劇場で観て良かったーε-(´∀`; )
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