日日是好日のレビュー・感想・評価
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整った!!
お茶を通して、季節を感じ、心が整うのを感じました。
24年もの間お茶を習うことにより、様々な人物や出来事との出逢いと別れを経験し、自分を見つめ直すことで、自分にとっての大切なものが何か、次第に心が豊かになっていくのを感じました。
水の音、お湯の音、季節による雨の音の違いなど、日常ではあまり気に留めない事柄を、心を落ち着かせ、一度立ち止まってみたり考えてみたり、現代だからこそ必要な生き方を感じ、"毎日が良い日"と思うことが出来る日々にしていきたい。と感じる映画でした。
何か1つをずっと続けていくことは容易くはないけど、生きていく中で、自分の自信に繋がっていくと思い、とても大切だと感じました。
黒木華さんと樹木希林さんの信頼関係も素敵でした。
樹木希林さんの遺作ですが、他の映画も見たくなります。
黒木華さんも、落ち着いていて、良かったです。
凛とする
アマプラで視聴。
なんとなくで通い始めた茶道教室。茶道を通して、礼儀作法や五感を味わうことの楽しさを学んでいく。
お茶を通して、掛け軸や茶碗からイメージを膨らませたり、風や雨音を感じたり。忙しない生活の中で、ゆっくりとその瞬間を味わうことも今の世の中に求められているのかもしれない。
不器用で真面目な主人公、そして面白い先生。このような関係性が素敵だなと思った。
お茶の様子を見ていると凛とした気持ちになり、背筋が自然とピンとしていた。
勝手に持っていた大森監督のイメージ
から、ずいぶん遠い作品。
原作も読んだが、映画、原作ともすばらしい。「にちにちこれこうじつ」の意味が少しはわかったような気になる。
この映画を見た後、禅の言葉に興味を持った。
「日日是好日」とともに「聴雨」(雨を聴く)という言葉が好きになった。
雨の日には雨を聴く。雪の日は雪を見る。夏には夏の暑さを、冬には冬の身の切れるような寒さを味わう。
素敵ですね
日本には、素晴らしい歴史がある。淡々と日本の美しい四季を感じた久しぶりの映像でした。視覚、聴覚、時には嗅覚で感じる日々の何気ない生活。悲しいかな、忘れたいました。樹木さん、黒木さん、素敵ですね。
大森監督やりますね。美しい映像とさり気ない人間の日常を、この時間で纏めたのは立派ですね。有難う御座いました。
日本の原点が心に沁み込んでくる
日本人であることを強く意識できる極めて日本的な作品だった。全編を通して、物語のワンシーン、ワンシーンが自然に心に沁み込んでくる。観終わって心地良い余韻が残る。本作は、茶道を学ぶ女性の半生を通して、生きるための心構えを我々に教えてくれる秀作である。
本作の主人公は、大学生の典子(黒木華)。彼女は、大学生になっても自分の本当にやりたいことを見出せず満ち足りない日々を過ごしていた。そんな彼女を見かねた母は、彼女に茶道を勧める。彼女は戸惑いながらも、従妹の美智子(多部未華子)とともに、茶道教室に通い始める。そして、次第に茶道の魅力に惹かれていく・・・。
派手な作品ではない。しかし、典子たちが茶道を学ぶことは日本の原点を学ぶことに通じていて、我々観客も日本の心に触れることが出来る。茶道教室の先生役の武田のおばさん役の樹木希林の佇まいが素晴らしい。茶道の達人でありながらも、驕るところは少しもなく、典子たちを優しく、時にコミカルな雰囲気で茶道の世界に導いていく。樹木希林の佇まいは凄いというよりは、無駄がなく自然であり水の流れのように周りに溶け込んでいく。人生経験に裏打ちされた、泰然自若とした落ち着きがある。典子たちに語る台詞の一つ一つが、味わい深く人生訓のようだ。特に印象深いのは、形から入って、心は後から入れるものという言葉である。最初は真摯に学べ、考えるのはその後だ、と理解できる。我々が人生において様々なものを学ぶ時に忘れてはならない名言である。
典子は大学卒業後も定職に就かず、バイトをしながら茶道教室に通い続ける。その間、典子の身には様々な事が起きる。そのたびに、武田のおばさんは、優しく典子に寄り添う。そして、典子は、茶道教室に掲げられていた“日日是好日”という言葉の本当の意味を理解し人生を歩んでいく。
本作は、静かな作品だが、茶道を通して日本を強く感じることのできる秀作である。
茶道を通して、淡々と場面は展開していく。 時には楽しく、焦り、傷つ...
茶道を通して、淡々と場面は展開していく。
時には楽しく、焦り、傷つき悲しみ。けれど、毎日が良い日。同じことを繰り返すことが幸せ。
黒木華と樹木希林の感情の時間を感じることができる演技。とても良かったです。
日々を思い、すごく心に響く映画でした。
現代人へのプレゼント
現代に疲れた人々へのプレゼントのような映画だ。
今の社会は全てがはやい。効率を求めて無駄をはぶく。快適さを求めて自然にあらがう。
劇中では、就職活動というテーマを通してそれが語られる。主人公の様に迷いが多かったり、思いを直接言葉にできない人間に対して、企業は魅力を感じない。新人を育てる余裕もない。現代社会は、論理的で処理能力が高く即戦力になる人物を求める。
濁流の様な流れに乗れない人間に対して現代社会はあまりに冷たい。
この映画はかつての日本人が大切にしていた時間の感覚や人の育て方を思い出させてくれる。何かを覚えようと焦ったり、意味ばかり求めなくてもいい。自然に合わせて人間の暮らし方を考え、それを楽しめばいい。
大丈夫、ゆっくりでいい。周りに合わせなくていい。
美しい映像と役者達の所作が、そう語りかけてくれる。
眠くなったら途中で寝ても、いい映画だったと思えるような、癒しを与えてくれる映画だった。
雰囲気を楽しむ。
前半の雰囲気はすごく良い。
後半はなんかあるんじゃないかと思ったけどいい意味でも悪い意味でもなにもない。
樹木希林、黒木華、多部未華子、すごくよい。
ストーリー 82点
配役 96点
音楽・映像 90点
全体 86点
もう少し踏み込んでも。
さらっとした語り口で、あまり気負わないでみられる映画。
ただ、茶の湯にもう少し踏み込んだ描写があっても良かったかな、と思います。。
たとえば、蹲にいつもより多めに水を入れておいた、就職試験に合わせて達磨の掛け軸をかけた、はわかるのですが、先生がまさにその室礼を整えている裏方の場面があったらもっと茶人としての側面が際立ったかも。
同じく茶器を選んだり、お菓子をお店に手配したり、とかの様子とか。
常に観客は、客人のような目線で茶室を見て欲しかった、ということでしょうか。お茶の醍醐味ってその準備にかける時間だと思うんですよね〜。そこが映画内でもう少し見たかった。
同じように、女の子にとって、お茶を始めて、着物を着るという行為は、けっこう一大事だと思うのですが、いきなり主人公たちが、普通〜に着物姿で出てくるので、着物にはしゃいだりする場面とか、そんなお仕度中の細かいところがあればなぁ、など思ったりしました。
普段から着物を着慣れている二人だったのでしょうか。着付けがもうちょっと崩れててもリアルで良かったのに、脇役の皆さんも髪型までキマりまくっていたので、ま、そこは映画だよね、と思いました。
大茶会の、お正客に誰もなりたがらない描写、とはいえ、どこかの先生が謙遜しつつ、しっかり前に出る描写は、リアルだなぁ〜と思いながら笑ってしまいました。
でも、後ろにひっくり返ったり、メガネがずれたり、は、ちょっとコミカルすぎるかな。
あと、フラグ立ち過ぎ〜!
と、いうことでわたし的には、さらっとし過ぎて少しだけ物足りなかったです。
だけど、樹木希林の存在感を再確認した映画でもありました。
空気感を味わう
懐かしい子供の頃の実家の空気、
大雨の空気、
同級生が人生の道を先に進んでしまう空気、
若い子の才能に悔しくなる空気、
なんか、そんなあるあるを美しく描いた作品で、
全編を通して心地良くも
なんか気恥ずかしさもある
そんな時間を過ごしました。
特に多部未華子さんの役が、
ああ、いるいるって
誰もが知り合いを思い浮かべられる
そんな役ではないかな。
こうやって
人って歳を重ねるんだなと
感じられる作品でした。
たおやかに生きていきたいものです
研究によると、仕事の生産性はマルチタスクよりもシングルタスクの方が高いらしい。スマホ全盛の今日にあっては、スマホでメールを読みながらPCでオンライン会議を行い、タブレットで調べものをするなんていう日常も珍しくないだろう。しかし、この映画を観る時はスマホを閉じてシングルタスクのつもりで映画に集中して観て欲しい。茶道を通じて成長していく主人公の姿を描いたこの作品は、ややもすると一人の女性の心の成長を描いたよくある話で終わってしまう。だが、主人公が最後に気付くように、「世の中にはすぐ分からないものがあり、長い時間をかけて少しずつわかっていくもの」があり、この映画は後者の話である。時間をかけてわかるためにも、心の機微をとらえた瞬間を心に留めておいて欲しいのです。
世の中は、あまりにも目に見える変化を求めすぎている。 でも、目には...
世の中は、あまりにも目に見える変化を求めすぎている。
でも、目には見えない変化に気づける人はどれぐらいいるだろうか。
そしてそれは変わらぬものの中にこそ見つかるのだと思う。
意味のないことを継続することに喜びを感じられる強さ。
そしてもっと丁寧に生きていきたいと思った。
悲しみ、寂しさ。それもまた日々是好日なり。
#不器用 #ハートブレイク #変わらぬ日々
茶道
を僕はSMクラブだと言っている。生まれ故郷に茶筌国内シェア100%と豪語する地域を抱えているにも関わらず◎だが、この映画で描かれる茶道は自己と向き合う良い茶を提示してくれており良い。恐らく、多部ちゃんの良い演技と黒木華さんののそーッとした演技が味わい深さを味合わせてくれているからだろうw因みに茶道もそうだがなんでも道とつく世界はどれだけその世界観に浸り切れるかだから、SMでもなんでも浸り切ったもん勝ちだ。希林さんに感謝(^^)
出会ったものを大切にする心
何度も読んでる原作の映画化なので、ドキドキでしたが。
すこーしバランスの悪さはあるものの、原作にあまり余計なものが足されていなくて良かったように思います。
もっとそっとそーっとなが〜く感じていたかったなぁ。出会ったからには時につまらなくても楽しみながら長くお付き合いできる関係でいたいものです。
お茶を通して感じる人生
先を急ぎ何かに焦っている日常に疲れた時、心を穏やかにしてくれるような映画でした。
人はいつも理由や結果を求めがちですが、ただそこにあるものを感じて味わう事の奥深さを感じました。
抹茶の香りや舌触り、菓子の甘みや美しさ、水の音
五感を整え、体で感じる茶の湯
その空間を通して研ぎ澄まされていく心
流れゆく時の中でじんわりと噛みしめる人生の機微
ゆっくりと繰り返す中でわかってくるものを味わう事が出来れば、何気ない日々が美しさと幸せで溢れている事に気付けるのでは?そんな心の持ち主でありたいと思いました。
一つ一つの所作の意味は何だろう?
お茶にかかわってみたくなった。
茶道における、この所作は何のためにあるのだろう?
一つ一つの所作の意味は何だろう?
黒木華の台詞と同じ事を思っていた。
多分、答えは無いのだろう。所作を無条件に受け入れるプロセスを通じて得るものがある。
樹木希林も言うまでも無いが、黒木華の存在が際立つ。
他の女優とは一線画して、黒木華のこれからの活躍が楽しみ。
ありそうでなかなかなかった現代劇の茶道映画
映画館では2018年10月15日イオンシネマ石巻で鑑賞
原作未読
「にちにちこれこうじつ」と読むらしい
日日是抗日ではない
都会的で文化的で知的な映画
美しい日本を味あう作品
樹木希林がお茶の先生役
黒木華と多部未華子は従兄弟同士でお茶の生徒役
美人とは云い難い3人がメイン
黒木華の自然な笑顔が可愛くて大好きだ
本当の邦画ファンなら茶道に興味がなくても樹木希林黒木華多部未華子3人のポスターを映画館のロビーで見かけたら観たくなるのが当然でそうじゃないならもぐりだ
色とりどりで艶やかな着物姿の数々に自分の目がハッキリと喜んだ
派手な多部未華子より純和風な黒木華の方が着物がよく似合う
茶道の知識が得られるが自分にとっては実用的じゃない無駄知識だ
自分が通っていた高校にも茶道部があったが当時はお茶とお菓子を食べるだけのお気楽な部活だと羨ましかったが入部する気にはなれなかった
いま思えば少なくとも帰宅部よりはちょいブスたちとワイワイやってた方が楽しかっただろうなと少し後悔している
やりたい仕事がないなら結婚という選択肢がある人は良いよなあ
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