「戦争が結びつける友情」マッドバウンド 哀しき友情 ジャーニーさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争が結びつける友情
クリックして本文を読む
黒人差別がまかり通る時代。
戦場に行った兵士達だけが理解できる恐怖や苦しみ。
皮肉にも戦争の苦しみを共感することで結びつく2人。
対して理解できない人達による、人種差別からの残忍な暴行。
戦争で敵をたくさん殺したことを誇りに思っていて、黒人に対する差別意識も強い父親がとにかく酷い。
そんな父を持つ息子達。兄は父に似ているが、弟は戦争を経験して視野が広がったのだろう。PTDSから酒浸りの日々だが、人種差別の意識はなく友として付き合う。
ジェイミー、ちょっとカッコよすぎるか。
雨。泥。汗。とにかくドロドロのシーンが多くて観ていてツラい。
最後のKKKのシーンは目を覆いたくなった。
毅然として生きるジャクソン一家がよかったし、弟にも未来の希望が感じられて安堵した。
もちろん、話せなくなってしまったのが残念だけど、ロンゼンが戻ったことは何よりよかった。
男性メインの作品だが、語り口はローラで、女性目線で展開するというのは珍しい…ような?
監督が黒人女性ということで、熱意が感じられる作品だった。
コメントする