ロープ 戦場の生命線のレビュー・感想・評価
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ロープ/戦場の生命線
2018年15本目の劇場鑑賞。
停戦直後のバルカン半島を舞台に、
建前ばかりの国連を尻目に、
現地の市民を助けるために奮闘する国際援助活動家たちの姿を豪華キャストの共演で描いたスペイン製戦場ブラック・コメディ。
キャスティングは国際援助活動家たちということもあり、
ベニチオ・デル・トロ(プエルトリコ)
ティム・ロビンス(アメリカ)
オルガ・キュリレンコ(ウクライナ)
メラニー・ティエリー(フランス)
と国際色豊かなメンバー編成でした。
死体を井戸からロープを使って引き上げるという簡単に解決しそうな問題ですが、
舞台となる停戦直後の紛争地域においては常識がまったく通用しなくなる。
“国境なき水と衛生管理団”という組織が、
井戸に投げ込まれた死体回収のために奔走する本作ですが、
ロープが意外な理由で手に入らないドタバタ奮闘劇であったり、
彼らの過去の恋愛話であったり、
ビー演じるティム・ロビンスのジョークであったりと、
コメディ要素が多かった。
オルガ・キュリレンコの放〇シーンはビックり。
ロープは見つかるのに、
様々な事情でそのロープを使えなかったり、
ロープを手に入れても国連軍によって妨害されたりというイライラ感はある。
皮肉のきいたオチは面白い。
頭痛の種
バルカン半島のとある場所で国際平和援助活動を行う国境なき水と衛生管理団という活動家達が井戸の死体を引き上げ様とロープを求めて奔走する最中に巻き起こる話。
停戦調停が結ばれたとはいうものの不穏な地元の武装勢力や地雷に神経を使いつつ、融通の利かない国連軍と地元民の顔色を窺いつつの活動で思うように行かない。
そんな状況にありながら普段は陽気に、時にはマジメにという登場人物達が面白い。
結構堅い話かと思ったら、基本コミカルというか、終始軽口の連発で冒頭なんかは鬱陶しさを感じる程。
重さの部分が思ったより響かなかったけど、戦闘シーンはないのに緊迫感もあるし、哀しさや温かさや優しさが入り交じり最初から最後まで楽しめた。
死んでも、とにかく生きていく
援助の仕事におけるある種の虚しさと滑稽さを、うまく描いていた。
遠くの雪を頂く山並み、岡、長く続く道、よそ者とその地で生活する人たち、どの立場でその出来事を見るのかによって随分現実は違って見える。
戦場で地雷にヒヤヒヤさせられながらも、戦闘シーンはなく、ユルさと緊張とがみょうに混ざりあった面白さがあります。日本の日常ではありえない状況を、楽しめました。映画だからこそ、ですが。。
ちょっと期待外れ
国連の平和維持活動等が厳しい状況で行われていることはわかった。
だけど物語としてどうだろう?
宣伝では、もっと面白そうに感じたんだけど、その意味で期待外れでした。
吊り上げられた死体は、もっと二転三転して上がったり落とされたりしたら、面白かったと思うんだけどな…。
そして、谷底にある井戸ならいざ知らず、丘の上にある井戸で、あれはないよ…という最後でしたが、まあ、面白かった。
ロープ、ボール、シークレット札入れ
映像が始まる前の、オープニングシーンがオシャレで、ラストに流れる『花はどこへ行った』の反戦ソングが爽やかで感動的だった。ロープが切れてしまった事により、ロープ捜しが始まり、出会った少年は健気に生きている。
良かれと思い付かれたウソは、思わぬ展開を招くが、少年に対して付かれたウソは、少年を守り、生き抜く勇気を与える。
人々の思惑や欲望は、降りだした天の恵み…により、洗い流され、呆気ない結末となり、肩の力を抜かせ、また明日を生きよう…と励まされる。
苛酷な状況下にも、真の大人は居て、少年に向けられた眼差しに、心を救われる。
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