「島国の幸福をありがたいと思う時間」ロープ 戦場の生命線 asicaさんの映画レビュー(感想・評価)
島国の幸福をありがたいと思う時間
本を数冊 並行して読むように
Amazonプライムで映画を数本 並行して見ていた。
あり得ないやり方
終いになんて題名だったっけって 「井戸」って検索してもちゃんと出て来たりして。
バルカン半島 ボスニア。
豊かとは言えない土壌に
争い事まで負荷されて ここに生まれずに本当に良かったと思う場所。
ヨーロッパに行くと、人々の恵みの精神に驚かされる事がよくあって、
マックの出口に座り込んでいる老人に
「何が欲しい?」と聞いて買ってあげたり
聞かずとも温かいコーヒーを差し出すのを 目にする。
娘を連れた父親がホームレス風の男の肩を叩いてファストフードの袋を渡している風景は、日本人には かなりの違和感。
移民を受け入れるという状況からして批判的な人も少なくない我が国。
EUから離脱したイギリスも、実は日本人的な思考の人も少なくないのかな。
だから ボリスジョンソンが首相になっちゃうんだろうね。
古き良きイギリス紳士淑女が国民の4割にまでなってしまい
紛争地帯からの移民やアジアアフリカ諸国からの多種な人種で溢れている。
10ポンドで洗車してくれる場所の彼らは、英語すら通じなかったっけ。
命からがらやってきた人間には道徳というのは説けないのかもしれない。
ロンドンの地下鉄乗り換え駅で
そういう東欧系の風貌の若い女性に、ぴたりと後ろに付かれて、そんなに混雑してるのかと振り返った途端に離れて行き、後でその時に財布を盗まれた事に気づいた と言う出来事も思い出す。
日本人などのもの知らない若者相手にホームステイビジネスする家族もある。
そういうのに飽き飽きしたイギリス人がジョンソン首相を選択するのは、日本人なら理解する人も多かろう。
お互い島国だし。
世界ってまだまだ全然 平和じゃない。
そういう人間が生み出される根幹の地 を見る思いで見てしまう。
宗教は平和を生まない。
争いなら 有史以来 腐るほどあった。
そして民族同士の軋轢。
自分たちと少し違うだけの相手に対する 驚くほどの差別と虐殺。
そして戦争ビジネス。
融通の効かなさは 組織というものの宿命なのか
自分の頭で考えてみ?
って言いたくなる感じ、こりゃ世界共通事項だ。
ラスト
この終わり方でなければ 映画にはなり得ない
作品とは言わない そのくらいの説得力あるものだった。
毎回 携帯の画面で 何かの待ち時間に
数十分単位で視聴。
文庫本を開き 時間に合わせて開くように。
そしてそのたびに
私の周りには砂埃が立ち込め 家畜の糞尿と
人間の死臭が漂った。
何をおっしゃいますやら!
凄い映画を教えてもらって本当にありがとうございました。
そういえば「ポルターガイスト」と「わたしはロランス」からの“オススメ合いっこ”だったのですよ、爆笑。
今年もお付き合いよろしくです。
コロナご自愛下さい。