劇場公開日 2018年1月20日

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「ライブシーンだけが心残り」ピンカートンに会いにいく ニックルさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ライブシーンだけが心残り

2020年2月29日
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泣ける

笑える

楽しい

これは誰が劇場に観にくるの?って映画なんだけど最高に面白いって所が更に愛おしさを高めてくれる映画。
40くだりのおばさんたちがアイドルを再結成するかどうかを巡ってあーだこーだ押し問答を繰り広げて結局ライブを一回やってみたら全然お客さん来ませんでしたという馬鹿みたいな話なんだけど、笑って泣けるのが映画マジック。

マジック繋がりで言うと、過去の自分と現在の自分が会話をするというマジックリアリズム。これもベタなんだけど、会話が生々しくて生きたシーンになっているし、アイドル再結成と聞くと芸道スポ根映画を想像してしまうのだけど、そうではなくて、「芸能界にしがみつきたいという自己欲求の塊の主人公が、昔の仲間たちと交流を持ち続けるうちになんでもいいからやりたい!という友情話になっていく」という人間関係を描いた群像話に仕立てている所が大人の涙を誘うのだ。

というわけで、ライブはおばさんたちが歌って踊るというだけのライブになってしまわざるをえないんだけど、ここはどうにかできなかったのかなと思う。曲の歌詞と映画の内容がリンクしてメイン2人が対峙するという構成にするとかやりようはあったと思うんだけど。ライブ自体はショボくて良いんだけど、ショボいだけだと映画的ではない。でんぱ組の曲みたいに個人のキャラを立てていく曲ならなー。

ニックル