「まなざしと鏡」ナチュラルウーマン にゃこはちこさんの映画レビュー(感想・評価)
まなざしと鏡
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チリはカトリックの国のせいか想像以上にマイノリティへの差別が凄まじくて辛かったけれど、主人公のマリーナの静かに意思を秘めたまなざしが印象的だった。
エレベーターの中で伏せていた視線をまっすぐこちらに向けた時の美しさたるや…!
恋人のオルランドが登場シーンからサウナの鏡越しで、亡くなった後も幻影?がサングラスとか車のミラーに反射して立ち現れ、マリーナもまた鏡に映る自らを見て行動に移してゆく演出が好きだったし、終盤の鏡を見るとあるシーンが最高に良かった…
マリーナが歌を生きがいにしてて、最後に自分が本当に歌いたい歌を歌って作品が閉じられるんだね…歌の先生を訪ねるシーンで「愛は探し出すものではない」と言われてたけど、彼女の中に愛が溢れてたよ 。
文字通りの強すぎる向かい風に吹かれても決して屈しない強さが素敵だった。
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