「全てが融合され迫ってくる」ナチュラルウーマン SHさんの映画レビュー(感想・評価)
全てが融合され迫ってくる
監督の志が高いだけに、主張するところが強い作品。単に主張しているだけにとどまらず、映像や音楽、演出など全てが融合して、何か強烈に伝わってくるものがあった。
最近はLGBTをテーマにした優れた作品が多いと思っているけれど、それは単に物珍しさに興味を抱いているだけなのかもしれない。どんなに理解を持とうと思っても、理解できない怪物だと彼女・彼らたちを見ている自分がいる。差別を受ける当事者も同様のようなことが言えて、自分を卑屈に見て人目を避けているようなところもあるだろうし…。
徐々にLGBTが浸透し、偏見も減って世の中に受け入れられていると思っていたけれど、それはまだまだ幻想で、ここから数十年後・数百年後、こういった問題がどうなっているのか全く想像がつかない…と色々と思うところが多い作品だった。
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