きみはなにも悪くないよのレビュー・感想・評価
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役者の演技は良い
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加害者がきちんと裁きを受けないのがやはりストレスではある。いくら社会的に制裁を受けたとしても。
性犯罪が親子2代にわたって傷つける卑劣な犯罪であることがわかる。
役者の演技は悪くないが、千咲の復讐の行動があまり利にかなっていない。レイプ犯の息子との間に子供を作ったところで、犯人が息子や孫を大事にするような相手だと思ったのか。復讐どころか弱みにしかなっていない。しかも相手は腹違いの兄である。
腹違いの兄妹間に生まれた子供に罪はないが、いずれ近親相姦で生まれた子供であることに向き合わなくてはならないのだが、親としてそこまで考えているのか。
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血
娘が全身麻酔を受けた状態で医者にレイプされて授かった子供だと知った母親の苦悩と、母親の愛情を感じられずに育ち感情が乏しい大人になってしまったその娘の話。
事実を知ってしまった母親の娘に対する無意識の拒絶感とか、それを知ってしまい大人になった女性の苦悩とか怒りや悲しみや何ともやり場のない嫌な感情が押し寄せのしかかってくる。
題材やストーリーは非常に良いしかなり自分の好みの作品だけど、脚本や演出に少々ムリがあったり安っぽさを感じ、白々しくなってしまっていた部分が多々あり絶賛するには至らず。
この規模の作品だしある程度は仕方ないけれど、色々な設定をここまで明確にせずぼかして曖昧にした方が入り込み易かったんじゃないかな。
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