カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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走り出したら止められない!
だから映画が好きなんだ!
そう思い起こさせる1本。どんな傑作にもどんな駄作にさえ、携わる人々の血と汗と涙と笑いの結晶が詰まっている。
いつもは完成された作品の上澄みをなぞる観客だけれど、たどり着くまでのあれやこれやを絡めて見ることで面白さも感慨深さも倍増すること間違いなし。今後もそんな裏側を想像させ続けるきっかけになるやも。
きっとどんな大作だってこんな風に泥臭いのかもしれない。思えばがぜん映画が、作り出す人間というものが愛おしくて仕方なくなる。
スタッフに出演者のみなさん、本当にグッジョブ!!!
ちょっとだけ「ラヂオの時間」を思い出したかな。
ゾンビ映画でこんなに笑っていいの?笑
映画を撮る映画というメタ構造や、ワンカット中継でまさに”cinema must go on”な演劇的要素もあって、作品の構造好きな私には堪らなかった…とかそんなことはどうでもええんや…!
こんなに面白くてゲラゲラ笑っちゃうゾンビ映画?ってもう何から何までめちゃくちゃで最高だった!
メイクさん役のしゅはまはるみさんがキレッキレで、この方のせいでほぼ腹筋死にました面白すぎます…
どの人物も欠点とか変なところばかりだけど、いざ「カメラを止められない」状況でその綻びが出た時に、他の人が全力でその状況何とかして楽しんじゃう感じ凄く好きだなと思った。
あと「血は争えない」親娘、その気がなくてもさりげなく互いになぞってしまうような2人の肩車、無理のある設定ではあるけどナイス!
初めて映画館で声出して笑った作品
公開から3ヶ月経っていたので今更感はありましたが、周りの友人が楽しいと言っていたので鑑賞してきました。
前情報としては、低予算の映画だが海外で売れて日本で二ヶ所から全国で放送されるようになった映画ということでした。
最初はワンカットシーンで少しハラハラしましたが、なぜ?と思うところも多く外れだと思いました。
しかし中盤からの巻き返しがすごかったです。
全て伏線を張っていたのだと思いスッキリするとととに笑いました。
結晶
素晴らしい。
情熱の源泉を見てるようだった。
映像も荒く、このクオリティを劇場の大画面で見せられる嫌悪感を感じはするものの、そんなものは直ぐに吹っ飛ぶ。
冒頭の「ワンカットオブザデッド」にまず驚かされる。37分1カット…それがどれほどの事なのか、映画に関わってる人間からすると奇跡を目の当たりにしてるかのようだ。
台詞が飛んだら撮り直し。
スタッフが見切れたら撮り直し。
段取りを間違えたら勿論撮り直し。
どれほどのRHを重ねたのか検討もつかない。
役者にもスタッフにも、尋常じゃない集中力が要求される。
今作はそんな撮影を踏み台にして話が続く。
いわゆる「裏側」を含め1本の作品として成立してる。映画を作る上での葛藤や情熱、大人の事情などふんだんに取り入れてある。
撮影中のアクシデントをエピソードとして採用した部分もあったであろうが、非常によく出来てた。つい、笑みがこぼれてしまう。
2部構成になるのだろうが、どちらかというと一粒で二度美味しい印象だ。
伏線の回収も含め、ホロっと来るとこもありツボを外さない作り方も好印象。
「カット!」の声がかかった後の皆の顔が印象的だった。
故・深作欣二監督の言葉に
「映画は一生懸命撮るようなもんじゃない。一心不乱に撮るもんだ。」という言葉がある。
本作でその言葉を思い出した。
37分1カット。
その達成感と解放感は格別なものであったろう。
本編中にも「無謀な企画」とあったが、生中継は無いにしろ、実際無謀な事この上ない。だけど、テレビの放送開始当初は30分のドラマを実際に生放送でしてたとの話もある。
引き返せない。
やり直せない。
真っ直ぐ、ただただ強引にでも前に進む情熱が原動力。
羨ましいくらいに眩しい作品だった。
作品の趣旨とは異なるのだろうが、ラストに近づくにつれ自然と顔がほころんでしまう。
カメラを止めるな。
それと同時に、情熱も止められない。
その情熱に惜しみない喝采を送りたい。
意外とヒューマンドラマで感動
意外とヒューマンドラマで感動〜!
学生の頃、8ミリフィルムで映画を監督させてもらって、腰を低くしてスタッフ、キャストに動いてもらったから主人公の監督さんの気持ち、よくわかる〜!誰もやらない憎まれ役は監督の僕がやったしー!!!
もう一度見たい!
ただ面白いという情報だけで観に行きました.だから,最初の37分間が終わってエンドロールが出てきたところで,思わず時間を確認してしまいました.他の観客の人たちも少しざわついていたようです.でも,それからの展開が面白くて,何度も吹き出してしまいました.最後には,少し時間をおいてからもう一度見て見たいと思いました.劇中劇の手法と思いますが,撮影についても2重3重のスタッフが,大忙しでやっている臨場感が伝わってきて,最後まで目を離せなかった.これまでこのような感動を持ったことはありませんでした.登場した役者さんのみんなが素晴らしかったです.特に,主人公の相手役の男優さんのクールな面と,演技中の真面目さの対比が印象的でした.
見方が変わると…?
前評判があまりに凄いので、近所の劇場でやる事がわかった時に歓喜して期待して見た。
見終わって面白かったのは、見方が変わると同じ出来事も違って見えるというか騙されるなってことかな。
これがただの『ゾンビ映画を撮ってる最中に本当にゾンビに襲われる話』ではないのは割と序盤でわかるので、そこが隠し玉!どんでん返し!ってワケではなく。なので後半、ある見方で見たときの「あぁ〜なるほどw」が面白かった。
ただ…キャッチコピーだけでも想像の出来てたことなので、前情報を全く入れずに見た方が楽しかったろうな、ってのが正直なところ。そういうパターン他になくもないしね。
でも父娘の絆にも触れるとは全く知らなかったのであったかくなったし、最後気持ち悪い顔のゾンビたち(笑)が必死に頑張ってる姿にうっすら感動もした。
面白かったよ!
最高の娯楽映画
面白かった。こんなに笑えて感心させられる映画はあまり記憶にない。笑いのツボを押さえた演出とそれに見事にこたえる俳優陣のレベルの高い演技がそれを実現している。映画は作品自体面白いけど、「メイキング」でミスやトラブルがあったりすると違う面白さがあるよね、という所が発想の原点かな。「メイキング」を主役にして緻密なスキのない脚本で笑いを徹底的に追求したらこんなに面白い作品ができましたという感じ。冒頭の生中継編で違和感満載のシーンがメイキング編で爆笑に変わる爽快感には誰もが納得すると思う。
物語の中心にあるのは映画作りへの情熱みたいなものである。それを監督一家が見事に体現している。彼らの反発心と熱意で映画が作られていく姿には大いに共感した。
表面上のドタバタ感に反してひじょうに上質な娯楽映画である。
やっと見に行けました!
とても面白いとの評判から、気になって気になって(笑)やっと中学生の娘と見に行きました。私は少し内容を調べて行きましたが、娘は全く何も知らないまま映画館に。その娘の様子が面白くて(笑)まず、最初のホラー映画を見ながら「怖いやん!どこが面白いの?」と怒り気味。娘はホラーがちょっと苦手。37分のホラー映画のエンドロールが流れた時の顔が何とも言えない。私を見る顔は「なにこれ?ただのB級ホラー映画やん。でもう終わり?」と言ってました(笑)それから、映画の裏側のお話が始まるとクスクスと笑い始め、映画が終わると「面白かったー」と。映画を見ても感想とかそんなに話さない娘ですが、「あの場面が面白かったねー」とか、「あの間はそー言う事だったんだねー」とか話す話す(笑)娘は主人公が監督を斧で切り付ける場面が1番嫌だったらしいのですがその裏側を見て笑えたらしいです。
一人一人とっても個性的なキャラクターなのですが、みんなどこか愛らしく憎めない。長い物に巻かれがちな監督とこだわりを捨てられない熱い娘との対比もなかなか面白い。娘は最後かっこいいーって思っちゃいました。元女優の奥さんの女優時代の話もサラッと聞いてましたがなかなか濃くて(笑)ほんわかしたラストも見終わった後の気持ちがとても良く。後で、どうやって撮ったんだろ?とか、あの時のあれは、あーだったんだよね?とか考えちゃって、もう一度、1つも見逃さず見たいぞ!と思わせる映画でした。
見終わった後に、また見たいって思った作品はそうそう無いので(笑)私の中ではかなりの好印象の映画でした。
ゾンビ映画!?からの!!
何重にもなっているメタフィクショナルな視点が超絶楽しい作品。
後半なにあれ、絶対笑う!
いきなり自主制作っぽいゾンビ映画(しかもゾンビ映画を撮ろうとしている人たちのゾンビ映画)が始まり、ハラハラするも困惑。
謎の演技の間。謎のカメラワーク。謎の登場人物の行動。謎の棒読みセリフ・・・。
でもちゃんとぜーんぶ後半で理由がわかる。というかその前半の「違和感」がこの映画のキモだった。
ゾンビ映画エンドロールの後は、そのゾンビ映画の制作背景(やたらリアル)、制作過程、カメラの後ろで起こってることが明かされる。
観客は前半のゾンビ映画を今度は劇中劇として観る視点に変わるのだ。
しかも登場人物の役者たちは生放送ドラマなのに予定通りに動いてくれず、監督の妻や娘を巻き込んでのドタバタ撮影に発展していく。この生放送=カメラを止められないという設定がまた良い!
私たち観客は登場人物たちと一緒にハラハラしながらライブ感と共に見守ることになるし、カメラを止めまいとする登場人物たちの行動が面白いからだ。
いやー映画館であんなに笑ったの久しぶり。楽しい映画体験だった。
涼宮ハルヒのアニメ1期の「朝比奈ミクルの冒険」を思い出した。まずは本番ぶっ混むぞ精神。
もうちょっと欲しい……!!
おもしろい。おもしろいんだけど、おもしろい止まりなんだよな…と感じてしまった。
私がエンタメより暗い映画が好きなので偏った意見なのかもしれないのですが、、
以下ネタバレあり
構成も凝ってて、人を傷つけない・選ばない笑いで老若男女問わず楽しめる映画。ほんとに良かった。良かったんだけど、あれだけ話題になる無名監督の作品!皆口を揃えてとにかく見ろ!って言うし……!とワクワクしていた私はちょっとだけがっかりしてしまった。
二部構成で、後半になって前半の違和感が解消されていく気持ちよさ。ちゃんと良い話に落ちているスッキリ感。
でもも〜〜〜ちょっと欲しかったって思ってしまう…!!何故か物足りない。もう一歩なにか欲しかった……という気持ちが拭えない。
映画館で声を出して笑っている人がそこそこいたのですが、私は声が出るほどは面白いって思えなかったのがなんとなく悲しい。
ただ、全く悪くはなかったし、館内に色んな年代の人が入ってて笑っている環境はすごく素敵だと思った
ちょっともったいない
話題なので今さら見ました。とにかく情報を遮断して見ました。
感想はなるほど面白い。最後は笑えるだけでなくじんわり感動すら
するいい映画ですね。ただ、それならば最初のゾンビ映画、何とか
ならなかったんですかね。一部の部分がみなさんが言うようにクソ
つまらないです。そこも、もう少し面白く見れる内容にできなかった
のでしょうか?それができていれば最高傑作と言ってもいいかも。
問題の舞台の方の内容が気になります。
何も知らずに観られた人は幸せ
始めは変な間があったり違和感あり、つまらないと感じる部分もあった。なんで評判良いんだろうか、と疑問に思うが何かあるんだろうな、と観続ける。
そして第2部が始まり、違和感の理由が判明、爆笑に変わる。お見事。評判良いとか何も知らない状態で観ていたら、より感動しただろうと思う。
初めはほんとにつまらない
なんの知識もなく前評判が良かったので見に行って見ました。
冒頭30分ちょっとはホントに面白くなくてこのままラストまでこれならどんなどんでん返しがあっても私には合わないな…と思ってスクリーンを出ることも考えました(笑)
が、作品が1つ終わったあとから始まる真の「カメラを止めるな!」がとても良かった!
うだつの上がらない監督、問題しかない役者たち、無理難題を押し付けるクライアント…
一癖も二癖もある登場人物が味になりとてもよかったです。
詳しい技法やプロの目線なんてものは持ち合わせてないからこそ笑える場面も沢山あり純粋に楽しむことが出来ました。
初めのアホほどつまらない本編を撮ってると考えるとそうでも無いのですが裏のギミックが分かれば大変楽しくいい作品だと思います。
ラストの組体操にめっちゃにこにこしました。
これで面白いと言う日本人
ゾンビ映画を撮影するスタッフに、本物のゾンビが襲いかかる映画を見せられた後にその作成の裏側を見せられるだけの映画。
低予算でありながら普通に仕上がってるのがすごいだけ。
これで面白いというやつは全然映画見てない。
この映画で面白いとか言うから邦画はダメになっていき、製作者側が消費者を舐めることとなる。
2度つまらないと思いましたが…
3部構成です。
①ワンカット映画
②映画を作るまでの経緯
③映画撮影中の裏側
①で粗だらけで不自然な映画を観せられて「これ大丈夫か」と思います。
②で粗だらけだった理由がちょいちょい出てきます。役者が問題だらけの連中だったり、急遽役者がこれなくなったり…。で、③に移るんですが、この時点で「はいはい、もう何が起きてたか分かりましたよ」となります。
しかし③が予想以上に良いです。①、②を観ていて気付いたオチだけではなく、③の中でもトラブル起き、それがスピーディーに処理されていくのが気持ちいいです。
ラジオで
菅田将暉のオールナイトニッポンでも話題に出ていたのでみました。
ゾンビ系はあまり好きではなく、途中眠気に襲われましたが後半からは面白く見れました。ただ後半にいくまでに隣の方が退席していましたが前半がもう少しだけ短いとそーいったこともないのかなと。
前半酔います
前半約40分間、手持ちカメラ撮影で大学の映画サークルが撮ったみたいな揺れ揺れの画面が続くので、酔いやすい人は具合悪くなります。全体的には大胆な構成の劇中劇、前半ホラー後半コメディというのがポイントで、それ以外は普通。騒いでるのは普段あまりいろいろなタイプの映画を観てない人たちなのではないかという気がしました。騒ぎすぎ。ただ、映画好きが作ったプリミティブ感はすごくあるので好感はもてました。
エンドロールもサービス
テレビなんかでも取り上げられて、ある意味ブームになってるので観ておこうと思った。
テレビでは30分以上のワンカットについて掘り下げていたけれど、まさかそれだけでこんなブームにはならないだろうと思ってはいた。
その長回しはほんと導入部分であって、本題はその後の部分にありました。
ゾンビ映画の撮影中、ほんとのアレが出てきて混乱するなかで、リアルを求める監督が本物出てるにも関わらず撮影し続ける。
という話は事前情報としても出ていたが、その裏には…っていうのが大事な部分。
エンドロールも合わせれば最初の劇中劇も合わせれば4階層。
こうなってんだな、と非常に興味をもって観つづけることごできた。
映像の裏側、その一端を楽しく知ることができた。
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