カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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【シナリオ】はあくまでも設計図であって、、、
アイデアの仕込みの量と質がすばらしい。
例えば【小説】はそれ自体が読み物として完結していてエンタテインメント作品として独立している。
しかし【シナリオ】はあくまでも設計図であって、スタッフ、キャストによっては全く違うものができあがる・・・その隙間に仕込んでる仕込んでる、仕込む為には○○○という仕掛けが必要。そのアイデアもすばらしい!そしてその隙間には観客も入り込める(これが最大の仕掛け)!
本作はネタバレネタバレと騒がれているが、ネタバレしても楽しめる作品。もちろんまっさらで見るのがベストだけど・・。
この仕込みは、アイデアはもちろん、行動力、キャスト、スタッフを納得させる統率力等々が必要、なので下記のメジャーリーグ級、バロンドールレベルの人達と同等のレベルの仕事です。
2館スタートの作品を100館以上に感染させ続ける観客の嗅覚と熱量も凄すぎる~。
長蛇の列、カウントダウンが始まりそうな上映前のドキドキ、上映後のざわざわ、これらを同時に体験させてくれた映画は『○○○○○○○○○』以来だ~作品名を言うとネタバレになる~!
大谷翔平よりイニエスタより錦織より、この映画を・・・・撮ったヤツらを目撃せよではなく、みんなで編み上げて行く感じ、サグラダファミリアみたいな感じ、ありがとうーーーー!!!
カメラを止めるな!上映中
6050
妙な間
ノーカットゾンビがまず素晴らしい!
そして、そこに焼き付けられた妙な間の答え合わせが
絶妙です。
パラレルワールドなスモールワールドで、見たことあるようでないようで。それが完璧に成立しているのが凄い!
上映後の物販がインディープロレスみたいで(笑)
「出すんじゃない、出るんだよ」
評論家やお笑い芸人が絶賛している今作品、相当斜めに逝っているということで自分も鑑賞してみた。
結果的に言うと、大変面白い、そして相当手の込んだメタ映画である。なにせ入れ籠構造が3層になっているところがその複雑さを表現している。かといってそれ程ストーリー内容は複雑ではない。
ある監督がテレビ局の発注で、『ゾンビもの』『生中継』『ワンカット』という条件のドラマを作るというストーリーなのだが、まるで長い長いアヴァンタイトルを観るように、冒頭でその番組が流れる。そして、その前述談として、ドラマの制作現場が種明かしの如く描かれるという、シチュエーションコメディドラマである。
この構成が秀逸なのは、その冒頭のドラマのお粗末さ、滑稽さ、しかし必死な程の演出に、数多くの疑問を投げかけてくるのだ。唐突と不自然さ、そして演技の酷さや、演出の瓦解、そんな正に浮き足立ってる映像をみせつけられる。ゾンビものなので、ホラーだ。ホラーは怖がらせなければならない。よりシリアスを求められる空気に、しかしそぐわないちぐはぐさが不穏な空気を充満させる。しかしその裏では、正に抱腹絶倒のコメディがパラレルに同時進行していたのだ。勿論フィクションだから、ご都合主義も甚だしいが、しかしここまで徹頭徹尾にやり切ると、いっそそれがナチュラルに感じられるのが不思議である。テレビ局や芸能人のあるあるネタも存分にぶち込まれ、それがきちんとストーリーに意味を持たせている。そう、キチンと伏線が回収されている、身だしなみの綺麗な作品である。そしてラストの一寸ハートウォーミングなシーンもなかなか心憎い。組体操のピラミッドが壊れる毎に、一連のシーンの繰り返しでやり過ごすことや、最後の肩車は、小さい頃の思い出を再現させ、そして親子の再生を彷彿させたりと、なかなかの策士な監督である。護身術の『ポン』もギャグとして冴えているし、それをネタバレさせての繰り返しに、まるでコントの作りと同一なのだ。
邦画の一つの可能性、未来の一端を垣間見た良作である。海外にも積極的に上映しているとのこと、今作品は世界の人達にも理解出来、笑いを届けることが出来るのではないだろうか。演技のレベルをボリュームのツマミのように繊細なバランスで演じきった役者陣の力量にも感激である。リメイクのオファーがあるじゃないかと想像出来る内容であった。
映画愛!
あんまり書くとネタバレになりますが、映画やエンタメなどのモノづくりに携わる人なら、グッとくる愛のある作品でした。
伏線回収する緻密な脚本もすごい。
肩車にキュンとします。
とにかく、おみごと!とスクリーンに叫んだ。
ゾンビ映画は苦手で、いやむしろ嫌いで、ほとんど観ない。それが「映画好きならみるべき!」の声に動かされるように行ってみた。
いやあ、都内数館の上映ながら、連日どの回も満員。しかも、聞いてはいたが上映中に歓声や爆笑も上がる(個人的にはわざとらしい笑いに聞こえたが)。で、・・いや感想は言えない。とにかく、
おうテンポのいい長回しだなあ、
結構、雑じゃね?、いや、それは狙い?、
なにその展開、どうして無理やりその台詞?、
あれ?これで終わっちゃう???
と、ここから一気に伏線回収。
なんて言うの、キャストやセットを含めた全体の張りぼて感というか、チープ臭さていうか、それが絶妙に絡み合う。駄菓子屋の桜大根やうまい棒がめちゃくちゃ美味くて食べだしたら止まらない感じというか。でもやっぱりゾンビものは苦手なのは変わらないけど。
ま、それ以上は言うまい。これさえも、レビューとしてはネタバレレベルだろうし。
そしたらいつの間にか、上映館が40以上に増えててビックリして、うれしくなったよ。
映画館で観るべき邦画。最高だった。
邦画って、名作と呼ばれるものは大体何処か暗くて重っ苦しい気がしている。だから映画館に観に行く気にあまりなれない。
でもこれは、映画館で観てこそ楽しめる作品だったと思う。
家で観るのとは違って、映画館は公共の場であり、非日常。映像や音に差があるのはもちろん、没入感が違うのだ。
映画館で観ていると、2回目視聴であろう人と初見の人とで反応が違うのが面白かった。
1ヶ月前のパートでは、あんなに劇場全体が笑いに包まれているのは初めての体験だったなあ。川崎チネチッタで観たのだけれど、平日レイトショーでほぼ満席。
最初の約30分はカメラワークのせいで大分酔ってしまって大変だった。顔を斜めにするとちょっと楽になった。
俳優の有名無名は作品の良し悪しに関係ないってことが本当によくわかった。しっかりとした演技力がある無名俳優さんがこんなにいることにホッとすると同時に、もっと陽の目を浴びても良いのになあと思った。
頑張っている人たちの映画だった。最初はこんなんで大丈夫なのかよって気がむんむんなのだけれど、展開が進むにつれチームが一体化していくのがたまらない。
どんな状況に置かれても、自分の仕事をきっちりこなし、一つにまとめあげようとする人たちのパワー。
ブラボー現場!
だがしかし、ファッキン上層部!マジムカつくわね!!
と、同時に、ソクラテスの洞窟の比喩よろしく、自分たちがいかに物事の一面しか知らないのかを見せつけられているような気もした。
感想を語る=ネタバレ
SNSの評判の良さと単館から徐々に公開が広がってきたという事実から観ておかねば!と出かけた。
これはネタバレなしには語れないヤツ!!感想を語る=ネタバレ。構造自体がこの映画のアイデアであり肝っていうね。
低予算をアイデアでカバーという映画製作の基本中の基本。ゾンビ映画&ワンショット撮影!
これは頑張っているな~と思って観ていると、中盤から違うドラマに…。??と感じていると更にもう一段階上の展開!これはやられた!
映画(と撮影クルー達)への愛に溢れ、なおかつ低予算ゆえの熱い勢い!パンクバンドのデビュー作のように、初期衝動の時期にしか作れないであろう傑作!
カメラが廻ってからの監督のフッキレ演技も奥さんのブチギレ行動も最高。スクリーミング・クイーンとしての秋山ゆずきもとても魅力的でした(腕・脚の露出ナイス)彼女のキャスティングも成功の要因の1つだと思います。
とても面白かった
構成が見事で、どれだけ緻密なのか知恵をしぼりにしぼった感じがすごいのと、それに役者さんたちが見事に応えている感じがすごいし熱い。一丸となってみんながいいものを作ろうとしている熱気のようなものがみなぎっていて元気が出る。内容も見事にリンクしていて何から何まで素晴らしかった。
お母さんと娘が暴走していくところが面白かったし素敵だった。あんなふうに何かに夢中になれるのは素晴らしいし羨ましい。
(追記)
イオンシネマで二回目。今回は、役者のアドリブや対応力もさることながら、スタッフの的確で素早い仕事ぶりに目が行った。初回とは面白さの角度が違っていて、改めてとても面白かった。
和製コメディー映画の最高峰では?
前半でばら撒かれた伏線が後半で回収される度に劇場から物凄い量の笑い声が沸き起こった。こんなに大笑いする映画はちょっと記憶にない。見事。
ただ、視聴者に感情移入をさせるはずの前半37分のゾンビ映画の出来栄えがチープ過ぎて感情移入できず、後半になるとちゃんとした映画になるのだがイマイチ乗れずに終わってしまった。
斬新 でもそれ以上に、励まされる
チームで物事をなす時の、リーダー(ディレクター)の情熱を描く。と同時に、物事はネガティブ・ポジティブ、偶然的・必然的に関わらず、それを取り巻く全ての環境要因が組体操のごとく懸命に積み重なってできたものであることを伝え、創作という行為を讃え、励ます。
創作と言ったが、人の人生も言ってみれば創作していくものかもしれない。達成したい夢はあっても、枷となる外的要因、自分自身の力足らずなところなど、思うように行かないことが出てくるのは誰もが経験していることだろう。そんな苦い思い出は、映画の中の監督を観て、観客も自分の経験と照らして共感し、半分自虐的にも笑わせられる。だが、笑い話にしかならない間抜けな経験ばかりでも、それでも不運を味方につけて、止めずにやり抜いたなら、ささやかな夢が叶うかもしれない。この映画では、そんなエールをもらえる。
確かに、劇中劇を用いた二重のメタ構造はシンプルに面白い。だが、それに加えて、誰もが作中の監督に共感し、自分ごととして見れるからこそ、この映画はこんなにも人気を得ているのだと思う。
構造はメッセージを伝えるための必然的な手段であって、監督役役の男はこの構造を活かして我々観客を指差し、「カメラは止めない」と叫ぶ。劇場での満場の笑いが無ければ、私は涙を抑えられなかっただろう。
(…まあ 実際私がチームで活動するとき私自身は、この映画でいうとダメな俳優サイドの人間なんですが…)
前半の、ん?が解けていく部分、本当に大爆笑。計算されつくした脚本に...
前半の、ん?が解けていく部分、本当に大爆笑。計算されつくした脚本に完敗!
少しの動きやセリフだけで、役者の人物像が分かってくるあたり、なかなか無駄がない演出だなーと思いました。
現場の裏方の動きも軽やかで、そうそうこんな感じ!下っ端で働いていた頃の自分を思いました。
B級?ナンセンス?でも・・
出ている人は有名な人はいないし、安っぽい感じでストーリーが進んで行くので、どうなるかと思ったら、凄く面白い作品でした。最初の撮影シーンで疑問になっていた所が後半種明かしされていて、それが面白さに繋がってという感じでした。久し振りに涙流して笑いました。
ネタバレは見るな!!
初めて映画館であんなに腹の底から笑えました。
レビューとか読まずにまっさらな状態で見ることをおすすめします!
低予算というのは分かりますが、そこを逸脱したアイデアで補って他の金のかかったものよりパワーを持った凄い映画だった。povモノのゾンビ映画は数あれどこんな感じで観客の脳内にはまずない作り手の視点から見せて笑わせる映画は観たことがありませんでした。いや凄い。
ギミックとしてドタバタな撮影過程をネタにするとともに映画撮る裏側にも観客に焦点を向けさせるというのも狙いなのだろうけどそれがまた良い。ネタもホント笑えましたし、役者さんの演技も良かった!今やっている邦画で一番面白いかも…
なまもの
ゾンビ映画撮影中に本物のゾンビに襲われても撮影を続けた様子と、その撮影に至る過程&撮影の舞台裏をみせる話。
「ホンモノ」を求める監督が儀式を行い本物のゾンビを作り出したという設定で、ゾンビ映画の描写には違和感のある展開がチラホラとあるが、その後撮影の舞台裏でどいうことだったのかとみせていく展開。
面白可笑しくバカバカしく、なかなか上手く作り込まれていて楽しかったけど、スタッフや俳優の役どころがどの程度のレベルの面子の設定かがもう少し判りやすかったらなあというところと、この番組がどう評価されどんなリアクションがあったか等のエピローグが少し欲しかったかな。
観てるうちにどうでもよくなった。
製作費が少ないことを逆手にとった映画だ。テンポが悪く歯切れも悪い内容には訳があり劇中で映画の背景が明らかになる。要は劇とメイキング映像の融合である。これは人を選ぶ映画だなと後半を観ながら思った。改めて製作費が潤沢であるということの重要さを悟った映画でもあった。言ってみれば日本のドラマと同じだ。ドタバタもので所々ささいなギャグや個性あるキャラが仕事に恋に奔走する。それを映画館で観ることになるとは思ってなかったが、少し期待しすぎていた自分もいた。
良質なエンターテイメント
これぞ娯楽映画の決定版、といえるくらい、鑑賞後「面白かった!」と素直に思いました。
同じシーンを観て、こんなにも受け止めかたが変わってしまうのか、と感じさせる絶妙な脚本。他の誰も代わりが務まらないと思えるキャスティング。
スリルあり、笑いあり、B級風味もあり、ちょっとジーンとさせるシーンもある。この短い時間の中で、様々な感情の起伏を味わいました。
撮影の裏側もコミカルに描いていて、製作にも携わってみたくなる。映画って楽しいでしょ、作る側も観る側も楽しもうよ、という製作者側の意気込みが伝わってきます。
まあ、レビューなんか読んでないで、前評判なんか気にしないで、とにかく観てくださいよ、と自信を持ってオススメできる、本当に本当に楽しい映画でした。
真面目にふざけた先に見えるもの
ふざけた作品です。
けど映画の全スタッフが真面目にふざけたので
極上の作品でした。
冒頭の37分はほぼ見せ場無し。。。
ただ鑑賞後はその37分が愛おしく人間味のある37分でした。
→おそらく冒頭の37分で笑う観客はリピート客だったと思います
映画という創作物(フィクション)の中で制作陣、俳優陣、技術スタッフの汗がノンフィクションのドキュメンタリー以上に滲み出てきます。
こだわり、熱意、信頼、勇気、覚悟…
創り物をする上で大事なものが全て詰まっている。
観終わった自分ですら充実感と達成感があるので、
この映画に携わった人ほど充実感と、達成感は半端ないと思います。
ただ今回は#1でしたので、それぞれの次回作に期待してます!
観賞後、かなりジワジワ来てます!
なに、この映画!
最高に面白いじゃん!
B級映画と思って観たら怪我するよ(笑)
前情報は30分以上ワンカットで撮るゾンビ映画を生放送。
途中で失敗は許されません。
所々で意味不明のシーンがありますが、まぁワンカットだからしょうがないかなと思いながら観ていましたが、あっという間に上映終了~。
まぁまぁな映画だったなと思ったら、そこからがこの映画の本番でした(汗)
もう場内は爆笑の渦!!
良くできている構成。
こんな面白い作品なのに上映館が少なすぎて残念です。
上映後は何と出演者の皆様の舞台挨拶もあり大満足。
多分、おかわりする予定!
とにかく観てくれ!
最高の映画体験。
予告を見ていなかったけど、たぶん絶対面白いだろう!と期待を込めて最前列で鑑賞。
前半のカット無しのゾンビドラマでゲロゲロに酔っていたら、後半のめくるめく情熱の波に飲まれて大爆笑しながら大号泣していた。
「ワンカット撮影からの何か」があることはわかっていたけど、また本物のゾンビが出てきて〜というループになるホラーだと思っていた。
まさかの製作ドキュメントに方向転換、怒涛の展開と大量の伏線の回収劇に圧倒される。
全ての感情をグワングワンに掻き回されて、もう本当に楽しかった。
うだつの上がらない日暮監督のファースト演技シーンが最高。
「早い・安い・質はそこそこ」でプロデューサーや若手女優にすら従いっぱなしだった彼の「撮影は続ける!カメラは止めない!」の言葉が胸打って止まらない。
最初はイケメン俳優目当てだった、ウソの演技が許せない映画監督志望の娘、真央がプロデューサーをど突いてモニター前に陣取る所も熱い。そしてこの親娘の肩車、最高!
劇中劇の中で不審な動きを繰り返していた山越の真相もなんとも可哀想で本当に笑えた。やっぱり私はウンチが好きだな。
他のキャラもみんなそれぞれ大好きなんだけど、特にこの3人が好きかも。
ゾンビ映画であり、コメディであり、青春映画であり、ヒューマンドラマであり、成長物語であり、アクションであり、ドキュメンタリーであり。
あらゆる要素を含んでいて、低予算映画の中でも断トツのスペクタクル大作なんじゃないかと思う。
舞台はかなり狭いけどその狭さがいい。
ただのワンカット作品の製作の裏側とネタバラシを描いたドタバタ喜劇だと言ってしまえばそこまでだけど、それ以上の深さと熱と渦を感じさせられる素晴らしい見せ方と演出と演技だった。
そしてエンドロールと共に、本当の撮影の裏側が流れて、それがまた最高に熱い。
カメラを地面に置いている一瞬の間でお水を二杯飲むカメラマンさんにまた涙が溢れてくる。
もうこの本当のメイキングすら映画のような、トークショー時やロビーでのサイン会も映画の延長のような不思議な気分になった。
側から見たらくだらないようなゾンビ専門チャンネルの生放送なんて視聴者の数も多くはないのに、その限られた世界の中で懸命になる人達がいて、映画ってなんて楽しいんだろうと心の底から思えた。
映画が好きで良かった、観て良かったと思える、出会えたことに感謝できる作品。
早くもう一度、もう二度と観に行きたい。
よろしくでーす、ポンッ!
2018.7.5 生き返り鑑賞① 追記
37分の劇中劇、この裏で何があったか知っている分前回より面白く思える。今回はあまり酔わなかった。
再確認・再発見しつつ好きなシーンや好きな人がどんどん増えていって本当に楽しい。
意識が高く考えすぎなイケメン俳優、神谷が終盤で何かが弾け、臨機応変に対応し必死に動き「身体が勝手に…もう何も考えられなくなってきました…」と言うシーンが好き。
きっとこの後の神谷は、スタッフや共演者たちと笑い合って、俳優として人間として、さらに成長していくんだろうなー!と、上から目線は承知だけど胸熱が止まらない。山ノ内くんと仲良く熱く語ったりしていたら面白いな。
カメラアシスタントの松浦さんも可愛い。
カメラ交代した時の、真央の反応も面白くて良い。定番すぎてダサいけどそれが良いみたいなことって何でもあるよなと思う。原点回帰。早くもう一度観に行きたい
2018.7.14 生き返り鑑賞② 追記
山越大ピンチからの真央の機転、大沢Pへの「判断!早く!判断!オーケー!」の言い方がめちゃくちゃ好きだ…
現場でカンペを見る役者とカメラマンのものすごい形相も好き。この企画本当とんでもないよな…
この作品を観ていると、全力で部活をやっていた時を思い出す。
ハプニングもトラブルも絶えない中、ドタバタしながら何とか乗り切って最後にみんなで泣き笑いしたあの時の感覚がすごくリアルに蘇ってきて、何も関わっていないのに自分が青春しているような気になってくる。
同じような気持ちになる映画はいくつかあるけど、今現在のこの作品の広がり方や演者さんスタッフさんの熱をとても近くに感じることも影響しているんだと思う。
2018.8.8 生き返り鑑賞③ 追記
回を追うごとに一人一人のキャラへの愛しさが溢れてくる。吉野ADが山越の生首を持ち勢いよく回り飛んで見切れを避けるのが面白い。
腰痛カメラマンの撃沈時の顔芸も好き。めちゃくちゃ辛いんだけど声は出せないし…あの後ちゃんと休めたのか、治療はしているのかなど謎に心配になってくる笑
そして神谷がグダグダ文句言いつつもトラブル時には毎回一番率先してアドリブを入れ繋いでいるのを観て、めちゃくちゃ有能だなと思った。
有能で頭が回るからこそ、妥協できなかったり納得できないことも多いんだろうな。
神谷の目線だと、日暮監督から見る古沢Pのように理不尽な監督とスタッフに思えていたんだろうな…そしてやっぱり最後の彼の機転と表情には心臓掴まれる。
現場を知らない上の人に理不尽を言われたり、トラブルが起こってもやり切らないといけなかったり、どんなに小さな規模でもその枠の中で全力で頑張ることだったりと、大なり小なり自分たちにも覚えのある状況がたくさんあって共感できるポイントがとても多い。
どのキャラクターにも個性と見せ場があって、細かい所で感情移入や応援できるのが魅力の一つなんだと思った。
あと、シンプルに話が面白い。
2018.8.11 生き返り鑑賞④⑤ 追記
「ONE CUT OF THE DEAD」にて、トラブルが無かった時の話の流れはどうなっていたのかと元々の台本を読み解きながら観るのが楽しい。
山越が場を離れなかったら監督の話はどう行きつくのか、どのタイミングでどう山越はゾンビ化するのか、晴美が暴走しなかったら斧はどこで手に入れる設定だったのか。
回ごとに注目の人物を決めて、その人の視点や感情を推し量りながら観るのも楽しい。
最近は神谷和彰がお気に入りだったけど、カメラマン組に注目するのも面白かった。
地味に笑えるのが、片腕メガネとアル中がゾンビのくせに晴美のハイキックごときで死んでる所。
2018.8.20 8.22 生き返り鑑賞⑦⑧
今までずっと神谷に注目していたけど、主演女優松本逢花に注目してみた。
護身術の件では後ろでちゃんと細かいリアクションをしていたりと、機転はあまり効かないけど案外ちゃんとやってる事に今更気付いた。
「こんな所に斧が、ついてるわ」のセリフはあまりにもチンケな名言で、でも作品の為に咄嗟に出てきたんだろうなと思うと可愛い。
最後に奇声をあげて監督を殺しにかかるシーンと、血の儀式の文様へ揚々と歩くときの表情がとても好き。
繰り返し観ていると荒も矛盾も見えてくるもので、でもその綻びをあれこれ考えながら補正していくのも楽しい。
観る回によってそれぞれの要素に乗れたり乗れなかったりするし、大したことないと思う気持ちも褒められすぎて嫌になる気持ちもめちゃくちゃ分かる。
それでもやっぱり楽しくて憎めなくて、好きだなと思ってしまう。好きな音楽を繰り返し聴くような感覚で。
まあ流石にちょっと飽きてきたのは否めないけども。また時間を置いて、まだ上映していたらたまに観て、その度に色々考えることが出来たら良いな。
これからも出来る限りの範囲で、大作もインディーズも関係なく様々な映画を観ていきたいと改めて思った。
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