カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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映画に憑かれた者たちの狂宴
低予算ながら破格のヒットを飛ばしたホラー映画と言えば、ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェス監督『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を思い出す。しかし、本作はホラー映画ではなく、映画制作の舞台裏を撮ったメタ映画だ。
構造は三重の「ミーズ・アン・ビーム(紋中紋)」になっていて、チープなゾンビ映画(一重目)を撮影する、熱心過ぎてヤバい感じになった監督とスタッフたちを本物のゾンビが襲う(二重目)、というストーリーの特別番組を生で撮るスタッフのスラップスティック(三重目)というものだ。
生放送の最中に起きる数々のトラブルをどう切り抜けるか、が笑いのポイントになっている。同時に、映画を作る人たちの葛藤や熱意が伝わってきて、胸が熱くなる、という感動のフックも仕掛けられている。よくできた娯楽映画であることは間違いない。
有り体に言えば、のめりこんで作品を作ることは「狂気」と隣り合わせだ。その狂気じみた熱気のほとばしりをいちばん感じさせるのは、本当のエンドロールで流れる本当のスタッフたちの撮影の様子からだ。映画制作の得体の知れない魅力に取り憑かれた者たちの狂気。
その意味で、園子温監督『地獄でなぜ悪い』を彷彿とさせる。盗作疑惑が持ち上がっているが、スタッフたちの熱意がないがしろにされないように解決してほしいものだ。
フレームの外に面白さがある
工夫と熱意を最大限に発揮した力作だ。超拡大ロングランヒットになった理由は主に2つあると思う。
①巧みな3部構成で、1部の違和感の謎に、2部でヒントが与えられ、3部で明確に解決する達成感。洗練された伏線と回収というより、謎の提示と答え合わせだ。劇場での鑑賞に慣れない人でも初見で満足を得られ、再見すると仕掛けをさらに楽しめる。
②ウンコ、泥酔、ゲロなど幼稚な笑いの絶妙な配置。志村けん的な笑い、言語不要の老若男女が笑えるおかしさ。頭や手足が切断されるホラー描写も笑いと隣り合わせだ。ドリフの「首チョンパ」を思い出す。幼稚な笑いと過激描写のコンボ。
星半個の減は、ラストの組体操を共同作業のメタファとして感動場面に仕立てた点。エンドロールで「組体操は大怪我につながります。良い子は絶対に真似しないで!」と警告したら、事故が続いているのに頑なに組体操を廃止しない教育界への皮肉になって一層笑えたのに。
ゾンビ映画に愛をこめて‼️
この作品は二幕構成の映画‼️ネタバレになりますが、前半では劇中作であるゾンビ映画、後半ではそのゾンビ映画の製作過程での人間模様が描かれます‼️つまり前半が作品、後半はそのメイキングですね‼️そのゾンビ映画というのが手作り感満載‼️市販のビデオカメラで撮影されたような映像‼️ブレまくるし、カメラマンの手が映ったりするワケわからんゾンビ映画で、観てて怒りがこみ上げてくる‼️ところが後半、そんなゾンビ映画の製作過程が展開すると、前半のゾンビ映画の謎だったシーンや、ワケわからんシーンの穴にピースがピタリとはまるような快感が連続する‼️ホントに面白い‼️「30分間の生放送で、ワンカットのゾンビ映画」という無理難題を押し付けられたディレクター‼️キャストが交通事故で来れなくなったり、カメラマンが腰痛になったり、シーンが持たずアドリブ満載になったり・・・‼️そんな様々なトラブルがコメディタッチで笑いタップリに描かれるんですが、ホントに一生懸命作品製作に取り組む人々の姿に胸がアツくさせられる‼️トリュフォー監督の「アメリカの夜」と同じく、映画愛に満ちた作品ですね‼️ただ二度、三度と鑑賞すると多少新鮮味が無くなることも確か‼️
2回に分けて見たし、1回観たら十分で二度目はない
公開当時に大ニュースになったが、劇場で観るまでもないと思ったのと、ゾンビ映画が苦手で観なかった作品。侍タイのヒットに、カメ止めの再来とあったので、今頃視聴した。
37分ワンシーン・ワンカットと言うのは映画の中の設定で、本当は編集だったのか。撮影裏のドタバタ劇を楽しむのか、私にはハマらなかった。脚本を評価するレビューがあるが、低予算と無名の俳優の映画としてその頃は評価されたかもしれないが、今見るとそうでもない。俳優の演技力は、侍タイに比べると低い。評価を低く付けたのは、最近の邦画の充実のせいかもしれない。
無名の役者かつゾンビ映画…面白い要素なんてひとつも無いのに裏切られた
無名の役者、邦画のゾンビ映画…面白い要素なんてひとつも無いのに良い意味で裏切られた。すみません、なめてました…めちゃ面白かったです!公開当時に劇場で見てからハマリ、定期的に何度か見返してる作品。面白かった点は2つある。
1つめは、前半と後半で二度楽しめる構成。
前半で完成品、後半で完成までの過程を描く。後半の前半ネタばらしパートでは、ハプニングの連続を一丸となってアドリブで乗り越えていく様が面白い。前半の不自然なセリフや間の違和感を「こんな方法で乗り越えてたの!?」と笑えた。趣味の話から護身術の「ポンッ!」流れは放送事故レベルw
メンバー全員で体張ってクレーンになるラストシーン。ぐだぐだだった読み合わせのときを思い出すと、よくこのメンバーで完成したなと感慨深い。
唯一の欠点は、前半パートが長くツカミが弱いこと。下手したらB級ゾンビ映画かと思って途中で帰っちゃう人いそう。友人の話では前半のスタッフロールが流れたときに、終わったと思って退室した人が居るらしいw前半パートに長尺つかったのはリスクあるし、監督の賭けだったと思うわ。ここを乗り切ったら面白くなるんだけどね。
2つめは、役者の先入観がなく純粋に演技を楽しめる。
知らない役者しか居ないのでどんな演技をするか想像できない。そのため、余計な先入観なしに演技がダイレクトに伝わってくる。主演の濱津隆之をはじめ、脇役の人たちもクセもの揃いでインパクトが強烈。
とくに印象的だったのは、濱津隆之と腹痛ハゲ。濱津さんの優しさがにじみ出てる演技が好き。自分のやりたいことをグッと堪えて他人に流されちゃう性格が自分と似てて共感できた。その反動か最初のシーンで思ってることを主演ふたりにぶちまけるのが最高に気持ちい。何があってもカメラを止めない姿勢からは映画愛を感じる。
すぐ腹痛くなるハゲは一番笑った。腹痛をこらえてるときの表情がリアル。うんこ漏らしそうなときってあんな表情になるんだよな~。トイレの場所や水を確認したり、実際に腹弱い人がしそうな行動を見事に再現してる。スタッフの中に彼と同じようなうんこマンが居たに違いない。
有名な役者が出てる大作でなくても、充分に楽しめるのだと教えてくれた良い作品だった。これからはつまらなそうという先入観に騙されず、この手の映画をどんどん発掘していきたい。
確かに面白いけど
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廃墟でのゾンビ映画の撮影でパワハラ監督が若い男女の俳優に怒鳴り散らす。
そして休憩に入り、監督は密かに血の儀式を行ったことでゾンビが現れる。
撮影現場は曰くつきのゾンビスポットだったのだ。
やがてゾンビ襲来、スタップ2人が噛まれてゾンビになる。
必死で戦う主人公男女とメイクさん。それを狂気で撮影し続ける監督。
やがて女優が足を噛まれ、ゾンビ化を疑ったメイクさんに命を狙われる。
やむを得ず男優がメイクさんを殺すが、男優もゾンビ化してしまう。
仕方なく女優はその男優を殺し、一人生き残る。
とここまでがこの映画の中のドラマ撮影の内容である。
このドラマはまさかの生放送・カメラストップなしで行われてた。
そしてその裏側が次々と明かされる。こんな感じ。
・事故で来られなくなった女優に変わり監督の妻がメイクさん役で出演してた
・妻は役に入り込んでしまい台本無視するから、気絶させたりして何とか撮影
・監督の娘が映画監督死亡で、トラブルに天才的対処を見せた
・若手の人気俳優男女に監督がキレる演技は実はアドリブ(そして本音)
・カメラマンが気絶し、途中から見習いが撮影
・出演者がアル中で、周囲が何とか支えて演技させてた
・出演者が下痢になり一時退場、台本を書き換えてゾンビ化して再登場
・クレーンが壊れたため、急遽スタッフで組体操のピラミッドを作り撮影
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裏方の必死の連携とアドリブによって何とかなった。
そのバタバタが喜劇なのだが、ちょっと感動もする。
きっと本当の生放送の現場もこれに近い感じなのだろう。
苦境の中でみんなで最善を尽くし、魂込めて作ったドラマ。
多少の出来の悪さはあったとしても、それは価値あるものだと思う。
俳優陣は無名な人ばかりだが、みんな味のある演技をしてると思った。
ただ、世間で大騒ぎしてるほどではなく、普通に楽しい映画だった。
ワンカット撮影に必然性を感じられるなら…。
他の人の指摘にもありますが、この作品には評価基準が大きくふたつあると思います。ひとつは、学生時代、文化祭や体育祭などを一生懸命やった人が「仲間と何かを成し遂げる事」に郷愁の念をもって共感できるか否かという視点での評価。もうひとつは、映画の撮影現場に興味があって、スタッフの仕事や監督と俳優のやり取りなどの「舞台裏」が気になるか否かという視点。逆に言えば、よくあるDVD特典にあるような「メイキング映像」を見るとシラけるような人には相性が悪い作品かも知れません。私はどちらかと言うとそのタイプ。
また、今作の最大の「売り」でもある、「前半をワンカットで撮影している」というのは素直にスゴいと感心しましたが、ワンカット撮影"それ自体"に何か特別な意味や必然性がある訳ではありません。別に無理してワンカット撮影しなくても後半の「メイキング演出」は可能ですし、「後半の舞台裏での事情」が判明しても、「あのシーンの裏側ではあんなコトになってたのね」とか、「だから妙に間延びしてたのか」と分かるだけです。つまりメタミステリー小説のように「撮影者と視聴者(読者)が同一視点だからこそ奏功した謎解き」というモノではないので、舞台裏の事情が分かったところで「…だから何なの?」という感想になりがちなのだと思います。少なくとも私は「撮影者サイドの自己満足」以上の必然性は感じられませんでした。
「映画撮影時の苦労や楽しさ」にフォーカスしたとしても、一歩間違えたらふざけていると取られても仕方のない、コメディ色の強い撮影シーンの描き方には感情移入できないという人もいると思います。それは単に撮影時の"ドタバタの面白さ"以上のものではなく、そこに考えさせられるような深いテーマの提示や人間ドラマが描かれている訳ではありません。
また如何せん、その本編を彩るはずのゾンビ映画そのものがまったく面白くないのも個人的に大きなマイナス点。「ゾンビ映画なんて所詮B級ホラーでしょ」という低予算を言い訳にしているような安直な内容にゾンビ映画に対するリスペクトを感じないし、そもそも"ゾンビ"が題材である必然性も無い。せめてゾンビ映画としての作りがしっかりとしたものだったら、後半の舞台裏の苦労などにも説得力や納得感があったかも知れません。この「自主映画っぽいチープさ」こそが感情移入のための肝だというのも分からないではないですが…。
まあ、賛否両論あって当然の内容なのは間違いないと思いますが、公開当時からあった「この映画の良さを分かっているオレ様カッコいい」的な空気感のせいで過剰評価され過ぎているように感じますので、平均を取って評価は★3つという事で。
流れる汗を止めるな! やるべき事をやって、打ち立てろ情熱の金字塔!🫵
映画の撮影クルーに迫るゾンビの恐怖と、その裏にある意外な真実を描いたホラー&コメディ。
第61回 ブルーリボン賞において、作品賞を受賞!
第10回 TAMA映画賞において、特別賞を受賞!
予算300万円の超小規模インディーズ映画でありながらもSNSの口コミなどにより徐々に公開規模を広げ、最終的には30億円以上を稼ぎ出してしまったという、異次元級のヒット作。…下世話な話だが、興行収入の分配比率が気になる。
本作はいわゆる映画制作映画であり、作中劇を冒頭に持ってくるという奇策は大きな話題を集めた。
独特の構成ではあるが、オリジナリティの塊のような映画だ!!…という訳でもない。
生放送でのドタバタ喜劇という点では三谷幸喜監督作品『ラヂオの時間』(1997)に似ているし、前半の展開を後半で一気にひっくり返すという作品構造は宮藤官九郎脚本のドラマ『木更津キャッツ・アイ』(2002)と同じ。
作風も似ているし、本作の監督・上田慎一郎がこれらの作品から影響を受けているのはまず間違いないだろう。
エンディング曲も完全にジャクソン5の「帰ってほしいの」のパロディだし、オマージュ元の影響が全く隠せていないという意味では、仲間内でワイワイ作った自主制作映画という範疇からは抜け出せていない作品である。…まぁ元々商業映画じゃないんだからそれは当たり前なんだけど。
平成末期の邦画においては間違いなく最大の話題作であり、今更説明不要な一本。観たことない人でも内容を知ってるんじゃない?
…そういえばこの映画、公開当時は「ネタバレ禁止!」という文句で売られていたっけね。『サイコ』とか『猿の惑星』とか『帝国の逆襲』とか、有名になりすぎたネタバレ禁止映画っていうジャンルを纏めてみると面白いかも。
確かに、この映画は中盤の種明かしによって映画の性質が大きく変わる特殊な作品である。何も知らずにこの映画を鑑賞した人はとっても驚いたんじゃないだろうか?
そりゃネタを知らないほうが楽しめるんだろうけど、だからと言って作品の構造を知ってしまっていると楽しめないのかというとそんな事は全然ない。
私の初回鑑賞はテレビ放送の時で、内容とか基本的に全部知っていたけどそれでも楽しめましたから😊
仕込まれた大仕掛けばかりに注目が集まりがちだが、この作品の本質は別にそこじゃない気がする。
「JUST DO IT」こそこの映画のメッセージであり、グダグダ御託を並べる前に手を動かせ足を動かせ汗をかけ!ということを猛烈に訴えている作品である。
時間も金もない上、トラブル続きでにっちもさっちもいかない、という主人公のおかれた状況は完全にこの映画の制作状況とダブって見える。というか、現在の邦画界は多かれ少なかれ、どこもこんな状況なんだろう。
そんな進退窮まった邦画界に、いやいやアイデアと情熱と勢いさえあれば何とかなるんだよ!という事を伝えようとしてるのがこの映画であり、本作の商業的大成功により、そのメッセージが100%正しい事をこの映画の制作陣は証明してみせた。
クライマックスの人間ピラミッド、バカバカしいほどに一所懸命な彼らの姿と流れる汗、そして弾ける笑顔に号泣してしまったのは私だけではないはず。
中野量太監督作品『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)を思い出す展開だが、こちらの方が遥かに感動的で美しい人間ピラミッドでした!👍
本作は綺麗な三幕構成。
物語の構造上、第一幕と第三幕は視点こそ違えど全く同じ出来事が描かれている。
これ、下手すればひどく退屈な映画に仕上がってしまう、とても危険な構成である。
しかし、本作では第一幕を完全なるフリに使い、第三幕の種明かしに全てを賭けている。
この種明かしのギャグと熱量、そしてカオスっぷりが半端なく、観客の期待を超えるあれこれを提示してくれる上、あれってそういう事だったのか!!というスッキリ感も忘れずに与えてくれる。
何より、本気の人間が一丸となって何かを作ろうとする様子の汗臭さと楽しさが、観客に忘れていた何かを思い出させてくれる。しかもその何かというのが、傍から見ればバカバカしいことこの上ない「ゾンビ映画」であるということが、より一層の感動を我々に与えてくれるのである。
超出来の良い娯楽作である!…のだが、第一幕目に大きな問題が。
というのも、第一幕目はモキュメンタリー風の手持ちカメラ映像が37分間、ワンカットで続く。
これがめちゃくちゃ酔うんです…🤢
平気な人は問題ないのかも知れないけど、自分モキュメンタリーが凄く苦手。『クローバーフィールド』とか死にそうになった💦
そんな人間にとって、最初の37分が苦しすぎたし、その後の展開も画面酔いのせいでなんかあんまり入ってこない。
個人の体質のせいなんですが、この手ぶれだけはキツいっす🌀
知恵と情熱さえあれば、大抵のことはなんとかなるという事を証明した一作。
出ている役者さんは皆無名俳優であるが、それぞれが最高の芝居をしていた。邦画を観ていると「日本に俳優って50人くらいしかいないのか?」と思ってしまうほどおんなじ人ばっかり出てくるが、無名でもこんなに良い役者がいっぱいいる。
他の邦画も、有名無名問わず、もっと色々な役者さんを起用して欲しいものである。ほんと、邦画って何でおんなじ人ばっか使うんだろう…?
この映画が起爆剤となり、邦画界に大きな革命が起こることを期待していたが、未だに邦画界は辛気臭い映画が主流。
コメディ映画といえばガキ向けのものばっかりだし。
あまりにも邦画界はコメディ映画を冷遇しすぎている!!俺たちはもっと明るくて笑える映画が観たいんだよ!!
と、邦画の現状に文句を言いたくなってしまった💦
他のコメディ映画とは一線を画す意欲作。超ヒットしたのも納得の一本です✨
我慢して最後まで見たら、面白さが分かった
初めての鑑賞
といっても、正月に放送されたのを録画し
一度途中まで見たのだが
うるさいし、イマイチつまらなかったので
放り出していた
(高評価を得た作品と知っていたのでHDDから削除せず、残していた)
で、もう一度初めから見直したら結構面白かった
序盤の映画を撮影しているシーンは、実は作品(映画)で
第2部を見ると、第一部の意味が分かるという
チョット、トリッキーな構成だった
監督も出演者も一癖あって
面倒な人間ばっかりで、突っ込みたくなるところもあったが
コメディと思って笑いながら見たら最後まで見ることが出来た
かなり、話題になったし、高評価を受けた映画だけど
自分としてはなにかメッセージを感じるということはなく
普通に面白いコメディーという感じ
世間では「もう一度見たい」と評価されたらしいが
もう一度見たいというより
構成や展開がトリッキーだったから
「ちゃんと理解するには、もう一度見る必要がある」
というのが正直な感想
もう一度見ようと思ったので
HDDから削除せずに残しておこうと思う
そもそもあのネタで生放送のいち番組を撮ろうとしていたところに、違和...
そもそもあのネタで生放送のいち番組を撮ろうとしていたところに、違和感がある。
落ち、それでいいの、落ちてないんじゃない、みたいな。
そこ置いといたら、設定は新鮮味あるのかな。
おもしろいことしようという意気込みは伝わるし、最後まで飽きることはなかった。
画面に血がついたとこは、設定が活きててよかった。
主演?の女の子、すごく演技よかったです。かわいいし。
それなりに楽しんだというところ。
ホラー界隈?で評判が良かったのを聞いていたところ3年越しに見てのレビュー。
モチーフの内容がワンカットで短いので必然的にテーマはあまり盛り込めなくなる
のだと思う。映画を見終わって大きな充足感は自分はなかったが、面白い作りでは
あったと思う。三段形式で
①ホラー作品として視聴者にせまり、②に移行する00:36:00頃に種明かし(ちゃんと見てれば
種は分かる。
②ドキュメンタリー仕立てで映画作りのフィクションを見せる
③エンディングの3minぐらいで軽く撮影裏風景(実際)を見せる
という形式。
この作品を楽しめるのはホラー(ゾンビ)好きの一部、創作界隈にいる人、リーダーシップ
が必要な立場にいる人くらいで、そういうのと縁遠い人には刺さらないかもしれない。
欠点と思うのは、この作品で言いたいことを何かに落とし込むようなテーマ性を感じられ
なかった事。作品構造上、『なりゆき』を見せるだけになってしまっており、深堀できてない
ように感じた。①日暮隆之監督という人物についてはもう少し知りたかった。もう一点と
しては、女性陣3人の見せ場で見せられる活躍に比べて、男性陣は愚かに描かれすぎに
感じた点。監督くらいには活躍シーンをさらに作ってやってほしかった。
映画にも企画物というジャンルがあるならそれの最高傑作
映画館では2018年10月5日地元のイオンシネマで鑑賞
インディーズ作品だが異例の大ヒット
世界的な賞を獲得した邦画だと注目が集まり普段はあまり映画館に足を運ばない老若男女がやって来て満員になるがその日はそれに準ずる大盛況ぶりだった
およそ37分のワンカットホラーTVドラマの舞台裏を描いた作品
大学の映画研究会の方がもっとマシな作品が作れるはずだがその30分あまりの「作品」は生中継という設定がミソ
生だからこそ起きるドタバタを楽しむコメディー映画
ゾンビ専門のゾンビチャンネル開局記念に因んだ企画を引き受けることになった監督の悲喜交々
曲者揃いで打ち合わせから前途多難で放送直前にも関わらず大きなトラブルが起きるところがリアルで面白い
「作品」がB級どころかC級なのが良い
A級の舞台裏なら平凡なDVD特典じゃないか
当時は知らない映画監督に誰1人知らないキャスト陣
このての映画を口コミのみで映画館にて観るのは初めて
しかもあまりにも馬鹿馬鹿しくて苦手なジャンルでもあるホラー映画
それでもわりとホラー映画は観るんだけどね
口コミとかネット世論とかわりと見下していて自分はどちらかというと少数派だと自覚しているのであまり期待していなかったが逆にそれが良かった
低評価のレビュアーは常に多数派側だと思い込んでいて世間一般の高評価を信じて期待しすぎてしまった哀れな被害者なのかもしれない
そういう人に限ってなんでこんなに評価が高いのか理解できない!と怒り心頭で正直笑える
反面教師にしたい
比較的無名な俳優のみで撮影した作品だがこの内容だとそれがかえって良かった
メジャー系の他の作品で『カメラを止めるな』に出演していた役者が登場するとなんかとても嬉しい
「作品」のあと40分くらいで出演者の顔と名前がカッコよく紹介するサービスはありがたい
うざすぎるほど芝居づくりに熱い娘役の真魚が特に良かった
クレーン代わりの人間ピラミッドには感動すらした
エンドロールは本当の舞台裏?
こういう映画も楽しめる自分は幸せ者だ
これを全く楽しめない人がいるとしたら逆に何が楽しめるのか興味は出てくる
個人的には好きだが上田慎一郎監督の他の作品はわりとガラガラだった
やはり多くの映画ファンは有名な原作と有名監督と有名俳優で固めた豪華キャスト陣を結集した王道映画を好むのだろう
素直に面白かった!
何か普通じゃない映画ってことは宣伝から伝わってきてましたが、序盤の陳腐なゾンビ映画にはだまされた(笑)
後半のネタバレの嵐のワクワク感がすごかった!
映画を作るって大変なんだなぁと、最後のシーンはちょっと感動さえ覚えました。観てよかった!
縁の下の力持ち
導入?の映画はつまらないけれど・・・は多くの人が言ってるので敢えて触れませんが笑
仕組みはそこまで新しくないかな、と
でも主演の監督とその娘がメチャクチャ情熱持ってて、ぜってえにワンカットで収めたる!って
気迫が画面越しに伝わってきます
メチャクチャ演技上手いですよね
映画を作れる俺たちってかっこいい!と一見邪悪にも見えるメッセージをここまで面白い題材に
昇華できた作り手は本当に凄いと思います
邦画史に輝く名作です
タイトルなし
アイディアは良かったけど、中身は「だからなに?」レベル。ただ映画制作の裏側はこんな感じ、というのを見せられただけで全く面白くありませんでした。制作サイドが「前半の40分は我慢して」と言っちゃってたけど、詰まらないの認めてるし、あれ40分も必要あったの?制作時間もない、キャストもスタッフも酷い中で作り上げたから仕方ない(作品の中で)と言いたいのかもしれないけど、とても我慢出来るレベルの詰まらなさではなかった。逃げ出したくなるレベル。近年希に見る詰まらなさで驚きました。まさか今年の犬鳴村を越えてくるとは夢にも思いませんでした。
時間を返してほしい。
カメラを止めるな!
作られたグダグダ感などの脚本の凄さ。
劇場を笑いにつつむ怒涛の後半。
前情報をあまり知らずに見て良かった。
いろいろと騙される大どんでん返し映画。
タイトルの意味。
映画を作る大変さ。たくさんの人によって作られる。
いろいろな人にオススメできる映画。
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