カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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無名なればこその孤高の発明品
発明品といっても、これまでに類する作品のエッセンスを活かした、悪く言えばツギハギの魅力あふれる新しい娯楽映画だ。
これは無名な者達の制作だからこそ、過去の映画の概念を覆すことに成功した作品だと言える。
映画の出来映えも見方を変えれば、どんな名作映画でも批判される部分は当然存在する。
でも、その批判ありきの人も自分が出来ない事を棚に上げて批判だけするのは政策なき無能政党と同じこと。他者の批判に喜びを見出すだけの小心者の視点しか持てないのだ。批判だけするなら自分で作って見せろとね。
当然、この作品にも批判もあるが、これまで1万本以上の映像作品を見た私からしても「カメラを止めるな」は唯一無二の魅力的な作品だと思う。
大作映画が配給元の後ろ盾で有名な監督や俳優で映画制作や興行を行うのは、あらかじめ決められた予算で見通しが立つからに他ならない。しかし今作は映画や演劇好きのオタク達が集まって作った300万円という低予算の作品だ。だが、その出来映えは良い意味で予想をはるかに超えるものだった。
この映画の素晴らしさは観客に制作者と同じ体験、それも恐怖の感覚を最初から強いて、それをクリアして見続ける事が出来た者だけが最後の楽しさにたどり着く事が出来るという、お宝を秘めている。しかもそれを演ずる役者の個性とキャラクター付けがしっかりしたものであるから、映像の小気味良さが際立ち、目を離せない展開に度肝を抜かれるのだ。有名で人気があるというだけで、本作の予算以上の高いギャラを取りながら演技が下手なタレント俳優が多い時代に、この「カメラを止めるな」の制作スタッフとキャストのクォリティへのこだわりは半端ない。作品の内容を少しでも語れば、初見の驚きがなくなるからネタに類する情報は遮断する方が良いが、言うなれば折り紙で折られた折り鶴を展開して見せた挙句、最後にこれまでにない楽しい折り方で同じ作品を作って見せるという離れ技をする。大道芸に近い芸当の楽しさと驚き。しかもこれを無名の折り紙作家が鮮やかな手さばきで見せる小気味よい映像感覚は魔法のようでもある。
役者の演技、演出、カメラワークなど見応えが随所に織り込まれた構成で、これまでの大作を笑い飛ばすほどの痛快さには、してやられた感を爽やかに心に残してくれる。私は最初鑑賞した衝撃を再確認するため、今日、二度目の鑑賞を試みた。初見で恐怖に打ち勝つ術を身につけた為、冷静にこの作品の凄さが理解出来た。なにより、この作品の役者の全てが愛すべき人になったし、音楽や効果音の使い方も気に入った。
特に気に入ったのはアル中のオヤジゾンビ。
この人の変態的な演技は最高なのだ!
今は、ただこのチームを純粋に応援したい。
上田慎一郎監督は36歳という若さで大興行を成功させた。ひょっとして天才かもしれない。スピルバーグも「激突」を制作した頃は無名だったが初めて、激突を見た時は本当にビビった。上田監督の次回作が楽しみです。
「カメラを止めるな」は映画好きな人ほど見て損はないと言うより、見なければならない歴史に残る映画だ。私なら「観客はまぶたを閉じるな」と言わずにおれない作品です。
ただし最初の37分間は昔の老人ならショック死するレベルの猟奇シーンがある為、そこは子供や老人は無理をせず鑑賞しましょう。
日本映画の未来
自分は邦画を劇場に観に行くことがほとんどなく、たいていDVDレンタルで済ませるのだが、本作はあまりの評判の為、TV等でのネタバレの危険が高そうだったので、観に行くか迷っていたところ、拡大ロードショーで近隣での上映が決まった事もあり、流れに身を任せて観に行ってみた。
結果、観に行っておいてよかった。いや、本作は観ておくべき作品であった。
面白い映画とは多額の費用をかけたとか、どれだけ有名な役者や監督が関わっているという事ではない。実力のある役者と優れた演出力のある監督、そして観客を楽しませる奇抜なアイデアこそなんだと、映画のあるべき姿を改めて教えてくれている。
自分もそれなりに映画を観てきたが、まだこーいうアイデアで観客を楽しませる手法があったのかと驚いた。
また邦画に対して洋画のレベルには程遠いと常に持っていた偏見を崩れさせてくれた。
ランキングに上がっているよーなヒットしている邦画以外にもこーした作品があるなんて、いや、実はこーした良質な邦画はゴロゴロ転がっていたのかもしれない。
要はそうした作品をバックアップしてくれるスポンサーがいないだけなんだと。
今作は口コミと観客動員でここまで拡大ロードショーが実現した。
良質な作品に対してサポートする映画会社が存在しないなら、我々観客が映画業界を変えていく、いや変えられるのかもしれないと、そーした可能性をも本作が感じさせてくれた。
シーンに無駄がない素晴らしい作品です。
まさかの展開に爆笑!お見事でした!!
レビューを見ていただく前に、お伝えしておきます。ここ最近ニュースでこの作品に関していろいろ騒がれておりますが、その話題は一旦抜きにして作品を観た後の率直なレビューを書きますのでよろしくお願いいたします。
まさかの展開に爆笑しましたし、ハッキリ言ってお見事でした。まさに、低予算映画だからこそできる離れ技を見せられた感じでした。
あの予告編でも観たあの長回し撮影からの展開からすごい複線を張っておいての後半の展開は本当にお見事であり、爆笑の連続でした。
笑いもそうですが、作品を作るのが好きな人間だからこそできる本当にいい作品を作ろうとしている監督の情熱感にはちょっとばかり泣いてしまいました。(あくまでもほんのちょっとですがね(笑))
いろいろ言いたいけど、ネタバレになってしまうので書けませんが、予告編を観て「ゾンビ作品で血も出るんでしょ?」と思うかもしれませんが、その感覚はいったん忘れて約95分の作品ですが絶対観るべき作品だと思います。特に本当に、映画が大好きな人は絶対見るべき作品だと思います。
私の中では未だに評価が高い洋画作品「ベイビードライバー」も斬新なアイデア作品でしたが、この作品もナイスアイデアといえる作品であり、日本映画の今後の面白い可能性を見せられた作品となりました。
ハードル上げちゃいましたが、次回作も期待しております。(笑)
ヒロインは和製マリリン・バーンズ
大作主義に一石を投じる映画
よろしくでーす♪
伏線回収至上主義
確かに伏線回収はよくできていると思います。でも、それだけ。観た後に何も残らない、薄っぺらな作品。
前半はあまりにも酷い映像で苦痛でしかなく、伏線回収の快感を味わうためにただひたすらに我慢するだけの時間でした。そのマイナスが大き過ぎる反動で、後半が面白いように感じられるだけなのでは。
伏線回収だけの作品でした。しかも、その伏線回収も完全ではない。さらに、その伏線回収のプロットがオリジナルではなかった可能性もあるようで。映画館でわざわざ観るような作品ではないと思います。
伏線回収が良くできていれば素晴らしい映画だ、という伏線回収至上主義、もうやめませんか?もっともっと、観るべき素晴らしい作品は山程あるのに。
日本映画の未来に危機感を覚えました。
話題の映画
タイトルなし
これは名作やと思う
この映画は2度始まる
全伏線回収。また観に行きたい
最初は何をわたしは観させられてるんだろうと思いこれが大人気映画なのかと疑っていましたがラストにかけて、なるほど!と何回脳内で発言したか。ゾンビ映画だからホラー苦手な人は躊躇うかもしれないが、わたしもそうだった。でも、全然大丈夫。保証する。だから観て
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