「複数回観る人は二種類に分けられる」カメラを止めるな! 毛玉ハク※生きる意味を自問する。激レア声劇演者さんの映画レビュー(感想・評価)
複数回観る人は二種類に分けられる
まだ観てない方はぜひ劇場で沢山の見知らぬ人達と一緒に笑う多幸感を味わうべき作品だと思います。
ようするにDVDでもBDでも配信でも観られれば内容的には遜色ないのですが。
私は二週間位で3回観ましたが、題名は『短期間に複数回見た人をあまり信用してない、そういう人は理解能力に乏しい人に思える』という意見を目にしてのものです。
私の中で一方はこの意見に賛同、もう一方は場面によってどんな演出をしているかどんな画を作っているのか再確認をする人がいるだろうと言う見解です。
再確認をした上で思った事
①本編に起こる出来事や違和感には映画の中の現実に起こったトラブルが反映されていると解ると面白い事。
②物作りをする人の情熱や親子愛が感じられて心を揺さぶられる事。
③序盤の女優の目線の意味が解らない事。目線の先にはお団子ADがいたはずですが明確な伏線回収はありませんでした(ただ演技が下手っていう設定なだけなのでしょうか?)。
④様々な場面でBGMの入りと終わりが正確すぎる事。音声を入れているスタッフは当然打ち合わせを密にしていた設定でしょうが、音入れの支持を誰からも受けずに正確に入れられている違和感。
⑤本編でメイクさんはなぜ自身がしたメイクに気が付かない事への違和感。
⑥映画の中の現実での撮影班の人数が少なすぎる点(話を作る都合上仕方ないけど)。
使い古された手法だし、驚くような大仕掛けがある訳ではないですし複数回観れば、おかしな事はいくらでもみつけられると思います。
ですが、笑いや感動を作る為の演出や画作りや各俳優陣の演技は丁寧で緻密なので複数回観る価値がある作品だと思います。
初見の人は一人または既に観ている人と連れだって、二回目以降の人は初見の人を連れて行くと、かつ出来る限り客入りの良い回に行くと初見の追体験を近くで感じられて良いのではないかと思います。そして酔い止めは必携です。
私的には『ラヂオの時間』『アフタースクール』『サマータイムマシンブルース』『キサラギ』ラーメンズのコントTOWERより『やめさせないと』等を連想させられて、これらをもう一度観たくなりました