「おもしろいのがうなずける」カメラを止めるな! eigalさんの映画レビュー(感想・評価)
おもしろいのがうなずける
評判聞きつけ、後追いで映画館で鑑賞。
ちょうど1日ということもありその日の1回目上映にもかかわらずほぼ満員。けどこれは1日で料金が安いから来ているだけではない気が個人的にはしていた。
冒頭からいきなり例のワンカットのゾンビ映画が始まります。
37分は長く感じるほどリアルに迫っていて気持ち悪くなりそうなくらいでした。隣の年配の奥さんは旦那さんに連れられて来たのか時折下を向いてスクリーンを見ないようにして早く出たそうでした。
自分もどちらかと言うとそちら寄りでした。
が、終わると話は1ヶ月前に戻る(なんだよ戻るのかよっまだ終わらないのかよって思った)
中盤はこのワンカットで取ることになったいきさつ、人間のキャラ/人間関係などを描いていて、
そして終盤はそのメイキング映像のようなもの。
そのメイキングが流れて、やっぱり作り物だったんだーと安心したと同時に、
シーンの中でいくつか不自然なところがありその意味が判明します(笑)
役者さんがお酒でぶっ倒れてしまったり、小道具を付けるのが時間掛かり妙に絶叫が長かったり、なんで地面に落ちたカメラがしばらくそのままだったのかなど。
最後のシーンもカメラのクレーンが壊れてしまって手が空いてる人集めてピラミッドを作って撮っていたと(なるほど)
演技が始まると役に入り込んでしまってアドリブしまくる役者さんとか、スタッフ内でカップルができて居なくなるとか、
ホントにありそうなことを描いていて、これを脚本も書いて作りあげてしまった監督は天才だと思いました。
おかしなシーンが出て来ると隣の奥さんも反対の席のおばさんもそして僕も笑っていました。
終わった時、そこに製作者関係者の人はいないけど拍手してあげようと思ったくらいでした。
よかった。観ておいてよかった。もう1回観るのもおもしろいかもと思った。
(失礼かもしれませんが)役者にお金をかけなくても、スタッフみんなで必死に作り上げたものは大きな影響を与えるんだな、
っと最後のピラミッドを見ながら思いました。
うん、なんでもお金じゃないような気がした。
こんだけ観客動員数が多いらしいので存分に役者さんたちにギャラを払ってあげてください。
あと、売店覗いたら出てたスタッフの方が着てた「ONE CUT OF THE DEAD」のTシャツは(2色とも)完売でした。
時間短いから、1日に上映する回数が増えてより売り上げ上げるかもね。