劇場公開日 2018年6月23日

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「メジャーでは出せない面白さかも」カメラを止めるな! kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0メジャーでは出せない面白さかも

2018年9月4日
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鑑賞方法:映画館

あまりの評判に半信半疑で劇場へ行ったが、面白かった!

評判通り、超低予算映画の手本のような作品だ。
ただ、
TOHOシネマズさん、TCXでの上映はやり過ぎでしょう。
前半の手持ちカメラの揺れ具合は、巨大スクリーンでは辛いものがあった。

無名の役者達の演技は素人級だし、映像は粗っぽい。
しかし、後半の種明かしシークェンスにそれが効いてくる。
先ずはこのアイディアがいいのだが、だからこそ原作盗用問題が噴出するのも分かる気がする。
アイディア勝負の映画がここまで成功すれば、「俺のアイディアだ!」と、言いたくはなるでしょう。

しかし、どこまで元ネタ舞台に近いのかは知らないが、恐らく細部には映画のオリジナルアイディアが散りばめられているのだろうと思う。
なにしろ、これをそのまま舞台劇に置き換える想像がつかない。
映画だから面白いような作りになっていると思う。

オープニングのワンカット劇中映画だが、これを本当にワンカットで撮っているのがすごい。
舞台は、一幕がいわゆるワンカットで、それはどんな演劇も同じ。
しかし、映画でのワンカット長回しには、緻密な計算と入念な準備が必要な上、撮る側はかなり大変だ。
それが種明かし編で描かれているのだが。

この劇中映画が粗くて妙に長いため、観ていて少々辛くはあるが、これがなくて撮影裏事情だけにしてしまうと、「ラジオの時間」的になってしまい、あの名作には遠くおよびもしない駄作になったと思う。
あそこで「なんだ?」と思ったことが、周到に種明かしされるから、面白いのだ。
その仕掛けが、いちいちチープだが凝っている。
脚本がしっかり書かれていて、更に偶然をうまく料理したのかなぁ…と思う。
例えば、カメラが転んだところなどは、本当に転んだことを後付けで活かしたのではないだろうか。
これも脚本にあったのなら、尚すごいが。

エンドロールのバックが、本当のメイキングなら、これも同時に撮影してたと思うと更に驚きだ。
二重に暴露するアイディアは新しい。

kazz
たなかなかなかさんのコメント
2023年3月27日

kazzさん、コメントありがとうございます♪

演出上しょうがないのは分かるのですが、やっぱり手ブレはしんどいですよねぇ💦

たなかなかなか