「鑑賞記録」カメラを止めるな! ハッピー・ホーガンさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞記録
ちょっとした社会現象と化しているこの作品、観に行ってまいりました。
まず先に結論を言うならば!劇場で観て良かった(^-^)これに尽きる!
頑張ってはいるけれど目も当てられないような和製ゾンビ映画。でもその裏には必死すぎて笑える、ダサすぎて逆にカッコいい製作陣の奮闘があった…。腹がよじれるほど劇場で笑ったのはほとんど初めてです。大スター俳優なんて一人もいないけど、キャラクター一人ひとりに血が通っていて、心から応援したくなるような愛おしさを感じずにはいられない。特に主役の日暮監督がもう…ツボで…。。物語のラスト、最高のスマイルで観客の心をほっこりとさせてくれます。
張り巡らせた伏線を回収するのって、一歩間違えれば「後出しジャンケン」みたいになって「そんなん知らんし!」って冷めちゃうんですけど(今年の劇場版ライダーがそうだった…)、本作の伏線回収の見事さたるや!そういうことか〜!と思いながらゲラゲラ笑わされてる。なんなら感動すらさせられてる。間違いなく本作のアツアツポイントですぜ!
スピードワゴン小沢さんがこの作品の上映時間を尋ねられた際、「俺の中ではまだ続いている」って答えたらしい。この作品のもう一つのアツアツポイントは、「現実世界の」製作スタッフの物語なのです。名も無き監督・俳優たちが作った低予算映画が、たったの2館だけの上映館から広がり続け、日本全国に届いていった。しかも、まだその熱は広がり続けている!この現象、この熱量全てが『カメラを止めるな!』という作品なんだと、そう言いたいんだよね小沢さーん!!
この夏、いや、2018年最高のコメディ映画をたくさんの人に観て欲しい!ぜひ!