「ゾンビ映画?!…ではない。」カメラを止めるな! たかじんろさんの映画レビュー(感想・評価)
ゾンビ映画?!…ではない。
ゾンビ映画。
…って世間に伝わってないか??(笑)
ま、そー思って観た方が、逆に更に楽しめるかもしれないけど。
やっと観れました。
都内では小さな映画館2館での上映で連日満員と聞いて、こりゃ騒ぎがおさまるまで待つしかないか…
がしかし、あれよあれよと超拡大上映で、まさか大きなシネコンのスクリーンで観れるとは。
お盆休み中とはいえ、お昼の上映も超満員でした。
映画が始まってしばらく、あぁ自主映画っぽい映像と音響が続く。
画像も粗く台詞は反響して何言ってるのか時々聞き取れない。役者の演技もなんだかなって感じで、これはわざとなのかやはり自主映画の限界なのか…
あれっでもコレ、さっきからずっとワンカットじゃね?!(内容については、ほぼ予備知識なしで観たんで)
時々出てくる変な間と、不自然な台詞や演技。
やっぱり自主映画だなぁ…
でも、このワンカット録り、すげぇ!!
…で、しばらくするとエンドロールが流れてくる。
あれっ、もう一時間半経った?!
確かに時間を感じさせない映画だったな…
という全くの勘違いをしてる間に次の展開へ。
ここまでが、この映画のキモですね。
そこからこの映画の本筋。
このゾンビ映画が創られる過程やそれぞれのキャストたちの背景が描かれる。
そして、いよいよ撮影本番の裏側。
この映画を観てる人たちの、前半部分の違和感を全部回収するというスゴ技。
もう、他の人のレビューと被るのであとは割愛しますが、まさに「映画の時間」ですね。
私も昔、ちょこっとだけ映画の撮影に携わった事があるので、もうホントに撮影現場ってトラブルの連続で、ただただ笑ってました。
ゾンビ映画を観に行くつもりで行って、チッ!!
って思うか、裏切られて逆に満足するか。
私は完全に後者でした。
この監督、次は大変だな…
(ラストのエンドロール、あれはいらなかったかなぁ…ということで、マイナスです)